今日の迷言・余言・禁言

「自分の軸」を持つ“生き方”

大河内奈々子氏という女優を知っているだろうか? かつて「牡丹と薔薇」というテレビドラマのヒロインとして小沢真珠氏と共に脚光を浴びた女優だ。今から16年も前の作品だが、ドロドロの愛憎劇で強烈な印象が残っている。その大河内氏の方だが、現在は女優と共に2015年からフラワースタイリストという分野で頑張っているらしい。オンラインでのフラワーショップ「blooom」を運営している。けっして女優の“片手間”として始めた職業ではなく、きちんと学校にも通い、生花店で3年間働き、手指を傷つけながら習得していった技能だ。そのインタビュー記事が出ていたのだが、私がいちばん良いと思ったのは、フラワースタイリストになろうとして身につけたのではなく「自分の軸を持ちたい」という一心で習得していった、という点である。多くの人は人生の中で将来に迷いが生じた時に「将来のために学ぶ」とか「転職を希望して学ぶ」とかしがちなものである。けれども、それだと、何か“壁”に突き当たった時、せっかく途中まで習得して行ったものを放棄してしまうことになりやすい。それが“無くても大丈夫”とか“仕事としては不可能”とか、自分の中で理由付けして辞めてしまうことになりやすい。けれども「自分の軸を持ちたい」というような動機の場合、それを途中で放り出してしまうことによって“軸のない自分”に戻ってしまうことになる。それは嫌だったに違いない。かつて演じた「牡丹と薔薇」でも、確か「お前はただのブタよ‼」と虐げられる場面がある。自分が演じた「役」そのまま将来を迎えるのは耐え難かったのだろう。“人気”や“運”に左右されがちな“役者”という職業に、人生の「軸」を置くことは出来なかったのだ。そして、いったん女優業を休業して「花」を学んでいる。どちらも、こなせるほど器用ではないことを本人がいちばん良く知っている。結局、それが今になって実って来たと言える。仕事だけが人生を支えるとは限らない。「軸を忘れたカナリア」は生涯さまよい続けるのだ。


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