今日の迷言・余言・禁言

「見えすぎる」ことの不幸と「見えない」ことの不幸

「情報化社会」と言われて久しい。確かに20年前と比べて、あらゆるものが“情報”として“知識”として高速で世の中を飛び回っている。誰もが意図すれば、それらの“情報”や“知識”を手に入れられる。便利な世の中にはなった。けれども、そうやってあらゆるものが“見えてきたこと”で、われわれは“倖せ”に近づいたのか。いや、そうではない。いろいろと“見えてきた”ことで、むしろ“倖せ”は遠のいて行くよう感じる人の方が多いはずだ。われわれは“見える”ことで“倖せ”が近づくはずと勘違いしていたのだが、実際には逆で“見えすぎる”ことによる不幸の方が多くなっているような気がする。あらゆる情報を得られるということは、本当は“知らなくても良い”ことを知ることでもある。だから“倖せ”は遠のいて行くのだ。もう一つ、さまざまな情報を得ることで、つまり“見えすぎる”ことで、余計な“不安”や“焦り”が増幅される。「今後30年間以内に震度6以上になる可能性ある地域マップ」が公表されたが、それを知ったからといって“倖せ”に近づくだろうか。結局、あらゆる“情報”や“知識”が氾濫することで、精神的な“ゆとり”のようなものが失われていく。特に“周りの情報”はあふれているのに、自分自身の“未来”については、それらの情報が邪魔をして靄がかかり、どんどん“見えなく”なっていく。本来なら“見えていた”はずのものまでが、はるかな“闇の中”へと消えていってしまうのだ。そうして、目の前までもが見えなくなって“不安”や“焦り”だけが増幅されていく。「情報化社会」とは、そういう少しづつ“心が削られていく”時代なのである。


最近の記事はこちら

不気味な「予言論文」が示唆する「次のコロナ」

都市伝説的に過去の時代「既にそれは予言されていた」という出来事がしばしば存在する。そういう可能性を秘めている“不気味な医学論文”が存在する。それは医学の専門誌で2008年に発表された8人の連名研究者に…続きを読む

「才能発揮」には忍耐強さも必要

昨日、毎年行われる「プロ野球ドラフト会議」が行われた。新人選手に対する“スカウト交渉権”を得るための場だが、今年の場合さまざまな面でいつもとは異なり、異色のドラフト会議になった。私が何よりも感じたのは…続きを読む

混乱の「大阪都構想」“言い出しっぺ”は居ない

11月の1日に“住民投開票”が行われる「大阪都構想」の“賛・否”が揺れに揺れている。住民自体の意見が「真っ二つに割れている」のが現状のようだ。アンケート調査を行っても、年代別、男女別、政党支持別で、そ…続きを読む

「500年前の件」で謝罪し、絵文書も貸せ⁉

500年前、現在のメキシコは「アステカ王国」だった。それなのにスペイン人たちがやって来て、先住民たちに対して残虐な行為を働き、略奪をし、服従させた過去を持っている。だから「謝れ」と、現メキシコのアムロ…続きを読む

ホテルに残された「遺影」「骨壺」は忘れ物なのか

客足が戻りつつあるホテル業界だが、そのホテルマンが語ったという“忘れ物”についての記事が興味を引いた。ホテルの忘れ物で圧倒的に多いのが「スマホの充電器」「アクセサリー」「洋服」の三種であるらしい。確か…続きを読む

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.