今日の迷言・余言・禁言

「運命」が教えようとしているもの

人は時々「予期せぬ出来事」に見舞われるものです。その多くは何の前触れもなく不意にやってきて、“平和な日常”を根こそぎ奪ってしまうような状況を作り出すものです。人は、そういうとき「なぜ自分が…」とうろたえ「どうすればよいのか」と煩悶するものです。もし、世の中に「神」とか「仏」とか眼には見えない“崇高な存在”があるのなら、まるで“選ばれし者”のような試練が与えられているその時期は、神・仏からのメッセージがもっとも届けられやすい時と言えます。日頃、それほど信仰心が強くない者でも、予期せぬ出来事で平和な日常が乱され、苦悩や煩悶を繰り返しているときには“崇高な存在”からのメッセージを受け入れやすい状態にあります。もちろん神・仏は、直接“姿”を現して本人に言葉など伝えません。あくまでも誰かの姿を借りて、時には自分自身の“頭の片隅”で、さりげない形で暗示的にメッセージを届けるだけです。だから、ほとんどの人は、それが“神・仏からのメッセージである”とは気付かないのです。それで良いのです。あくまで「運命」としての経緯を見守っていて、本人がどうすることもできなくなった時そっと陰から“手を貸す”のが、その役割だからです。果たすべき“使命が大きい”人ほど、“試練もまた大きい”ものです。けれども「予期せぬ出来事」としてやってきた“試練”は、底なし沼のような状態の中でも、神・仏を呪うとか、運命を呪うとか、救われることを放棄してしまうとか、後ろ向きにならず、あきらめることなく最後の最後まで努力を続けていれば、必ず“救い”が用意されているものです。ちょっとだけ“神・仏はイジワル”なので、すぐに助けになど来てくれないのです。けれども、人はそういう体験を経て、人間として“一回り”も“二回り”も大きくなって、現世における“魂の解脱”をしていくことができるのです。


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