今日の迷言・余言・禁言

「500年の寺院」と一体化したホテルが誕生

どのホテルに泊まるかによって、旅の想い出は大きく変わってくる。せっかく京都に泊まるなら、“京都らしいホテル”が良いに決まっている。そこで、おススメなのが9月28日から開業する三井ガーデンホテルだ。一見、何の変哲もないデラックスホテルに思えるが、そうではない。ここ「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」は、570年前に創建された由緒ある寺院が、新しく建てられたホテルと一体化、というかホテルの一部として組み込まれた珍しいホテルなのだ。つまり、寺院が古くなって老朽化し、建て直さなければならない状態なのだが、その資金がない。そこに大手不動産メーカーが「京都らしいホテル」ということで、ホテルの中に寺院を組み込む“一体型”を提案してきたのだ。そうすれば、国宝級のお宝類も展示できるし、一種のインテリアとしてホテル内に仏像や仏画を安置することも出来る。朝の読経や写経には宿泊客も参加できるし、御朱印も貰える。さらに“精進料理”のような朝食も頼むことが出来る。そして、宿泊客にとって何よりも都合が良いのが、このホテルの立地だ。すぐ隣に高島屋がある。駅から徒歩1分なのだ。ここに泊まると、祇園や東山が徒歩圏で動ける。京都というのは、街中に立派なホテルが少ない。古都ということで、いろいろと規制があって高層ホテルを建てることが出来ない。そのせいもあって、街中に立派なホテルを建設しにくいのだ。その点、三井ガーデンホテルなら、高級なホテルとして名も通っている。それに、寺院好きな人にとっては、ホテルの内部でガラス張りの寺院内部まで見ることが出来、僧侶たちの姿にも接することが出来る。寺院側にとっても、メリットは多い。何よりも立派な寺院として、再建してもらうことが出来たのだ。500年間以上に及ぶ「仏」たちが、それを悦ばないはずがない。また、泊まる方にも、或る種の“お布施”をしたような爽快感もある。今後、この種のホテルが多くなっていく可能性は十分にある。京都は、正直、神社仏閣の数が多過ぎるので、このような形にしていった方が、良い形で伝承を継承できる。それに、京都に来る外国人観光客にとっては、理想的なホテルと言えるのではないだろうか。


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