今日の迷言・余言・禁言

「MOMO」は何故宇宙に届かないか

旧約聖書の「バベルの塔」の物語は“宇宙事業”に対する示唆に富んでいる。神は「天にも届く塔を建てよう」とした人類の傲慢さを知って、“もう少し”というところで破壊してしまう。“宇宙事業”は傲慢な意識で取り組むと失敗するのだ。昨日、早朝に大樹町から打ち上げた「MOMO5号」は、あっという間に消滅した。実に4度目の失敗である。宇宙空間にさえも届いていない。「宇宙」に関する分野は“日進月歩”のはずなのだが、実験段階から失敗続きで中々軌道に乗せられない。今回は“クラウドファンディング”という手法を使って、実に2000名もの支援を受けて発射にまでこぎつけたのだが、またしても失敗してしまった。大樹町は最初、全面的に協力していたが、最近は全面的にとは言えないようで、この事業の出資者である堀江貴文氏との関係もギクシャクし始めている。私がもっとも心配するのは、やがて気の短い堀江氏は、自分がオーナーであるインターステラテクノロジズ社の従業員との関係もギクシャクしてくるのではないかという点だ。何回も失敗している「MOMO」の機体は、ここの従業員たちによってつくられている。堀江氏から重責を託されているのは稲川貴大社長である。この二人が真正面から衝突した時は、文字通り「MOMO」が永久に破壊される時になる。おそらく、稲川氏は堀江氏と従業員の中間に立って、辛い日々を過ごされていることだろう。私の正直な感想を言えば、将来的にも、宇宙事業として成功する可能性は低い。宇宙を相手にする事業は、何んと言っても“危険”が伴うので、何回も失敗ばかりしているところに“依頼発注”することは出来ない。堀江氏は「低予算で宇宙までものを運ぶ」ことを念頭に事業計画を進めているはずだが、そうしてそれが出来れば“巨大ビジネス”に成長できると踏んでいるはずだが、最初の「信頼」という部分が得られないのであれば、宇宙事業は成り立たないのだ。どうして失敗ばかりするのか。答えは簡単で、予算を切り詰めすぎるからである。子供の実験ではないのだから、工夫して“少しでも安く”という発想では「信頼」がますます遠のいていく。物事は何でも「安ければ良い」というものではない。それと宇宙事業は、やはり専門知識や技術が必要なのだが、残念ながらそういう点で本当に信頼できるキャリアの人物が配備されていないように見える。多くの人が期待を寄せ、応援してくれている内に、それに見合う成果を出していかないと、必ず「衝突」の危機は来る。


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