今日の迷言・余言・禁言

『泣いてたまるか』が教えてくれること

BS12で渥美清主演のTVドラマ『泣いてたまるか』が放映されている。私の記憶が確かなら、この番組が放映されていたのは今から40年以上も前で、当然というべきか、今回の再放送もカラーではなく白黒作品だ。それにもかかわらず好評で、最初は試験的に放映したらしいが、現在は月曜の夜にレギュラー化しているようだ。なぜ、こんな大昔の白黒作品が好評なのか。もちろん『男はつらいよ』の“寅さん”役で大人気だった渥美清が主演している番組というのもある。けれども、このドラマでは「寅さん」のように“八方破れの人情男”を演じているわけではない。どちらかといえば“情緒性豊かな良識派”の人物を演じている。つまり、最初から“ドタバタ喜劇”を意図した作品ではなくて、ユーモラスだが“しっとり心温まる”作品を意図していたようだ。その違いもあってか、実は最初に放映されていた当時は、それほど視聴率が良くなかった作品群なのだ。実は、この後でTVドラマとしての『男はつらいよ』シリーズが企画され、大ヒットし、それが映画へと転じていく。渥美清といえば、その眉頭上のホクロ(イボ?)が特徴だが、それは人相学的に“兄弟によって幸運を得る相”なので、正に“さくらの兄”としての「寅さん」だったから大ヒットしたのだ。そういう条件を備えていないのが『泣いてたまるか』である。おそらく、今の視聴者たちは、ただ単に渥美清だから見ているのではない。そこに“古き良き日本”を感じているから見ているのだ。何か高度成長の“あの時代”を感じさせる様々なモチーフが“なつかしさ”と“やさしさ”を運んでくるのだ。そう、もしかしたら“今の日本”には、あのころには存在した“純朴なやさしさ”に欠けているのかもしれない。


最近の記事はこちら

セブン&ローソン「居酒屋」を兼ねる⁉

7月17日から「セブン―イレブン」では店頭で“生ビール”を発売するそうだ。レジ横にビアサーバーが設置され、Sサイズ100円、Mサイズ190円也の“生ビール”を販売するらしい。もちろん、会社帰りのサラリ…続きを読む

「命のロウソク」は売っていないのに…

東京江戸川区の住宅で13日の夜、練炭による“集団自殺”の可能性が高い5人の死体が発見された。おそらく、この家の持ち主が“自殺志願者”たちを道連れにして集団自殺を図ったと思われる。今のところ、男性一人、…続きを読む

美穂は「黄金期」を再来できるか

丁度、80年代から90年代にかけて日本の“バブル期”と重なっていたのがフジテレビの“黄金期”だった。そのフジテレビが“復活”を目指すべく“白羽の矢”をたてたのが女優・中山美穂氏である。確かに、89年「…続きを読む

「死後」も“お騒がせ”しております⁉

よく“生前”いろいろとトラブルを起こしていた人物が亡くなった時「これでようやく穏やかな日常が過ごせるね」等と親戚たちが話しているのを耳にする。ところが、世の中には“死んでから”もトラブルを起こし続ける…続きを読む

カラダの“空洞”とココロの“空洞”

TV番組やインターネット配信は、時に予期せぬ形で“人気者”を生み出したり、“巨富”を与えたりする。TV「あいのり」に2007年より素人参加した「桃」もそういう女性の一人だった。素人参加者たちが8か国を…続きを読む

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.