素顔のひとり言

なくならない霊感商法の小道具としての占い

宗教法人「統一教会」の関連会社と目される印鑑販売会社「シンセイ」が詐欺の疑いで摘発された。街中で「無料で運勢を占ってくれるところがある」と声をかけ、ビルの方隅で手相や姓名判断を使って「先祖の悪い霊が憑いている」と恐怖を与え、法外な価格の印鑑や壺等を買わせようとする…昔から存在する手口だが、未だに一部宗教では信者獲得の手段として、教団運営費開拓の手段として使われているらしい。そういえば先日もラブホテルを経営している宗教法人が、ホテル入口前に仏像を置き「恵まれない子らに…」と喜捨(お布施)箱を備えて、そこからの収益を脱税して摘発されたばかりだ。これは占いを小道具にはしていないが、霊感商法の一種であることには間違いない。

この種の商法が流行ると、真面目に占いや宗教を行っている者が大変に迷惑する。同じような商法であるかのように誤解されるからだ。大体、精神世界に関わる商売・事業は誠心誠意良心的に行っている限り、大儲けできる商売ではないし、組織化すべき商売でもない。最初は清廉潔白な仕事の仕方をしていたのに、徐々に「モノを買わせる」方向に動いていく占い師や宗教家は、組織化して運営費が膨らんでの結果としてのケースが多い。占いでも、宗教でも、呪術でも、組織化すれば当然事務所費用や人件費や宣伝広告費が掛かり、種々の雑費が発生することになる。もちろん組織化しなくてもそれらは掛かるが、桁が違ってくるのだ。事業として軌道に乗れば大儲けできるが、そうでなければ借金体質の商売となる。本来、精神世界の商売・事業は、儲けなど当てにすべきではないが、そうかと云って霞を食べて生きていくわけにもいかず、種々な事業形態が生まれることになる。それはそれでかまわないが、「手相」や「姓名判断」や「風水」の占いを、霊感商法の小道具に使うのだけは止めて欲しいものだ。きちんとした占いとして「占うためだけに」用いて欲しいのだ。最初から人を騙す目的で使われるなど、それらの占いが可哀想ではないか。もちろん印鑑による「印相」も、占いの一分科として存在していることは確かだし、良相の印鑑を持つことが金運や事業運にプラスに作用することも否定できない。但し、私の云う「良相の印鑑」は必ずしも、印鑑を扱う占い業者が勧める「吉相印鑑」を意味していない。印鑑には昔から印鑑にふさわしい「篆(てん)書体」という書体があり、それを極端に逸脱した書体、判読不能な吉相印鑑などは、もはや吉相でもなんでもない。第一、判読不能な印鑑は役所で受け付けて貰えない。ちなみに印鑑には太めの篆書体が一番良いのだが、表札には「隷(れい)書体」か「行(ぎょう)書体」が一般の方には良い。特殊な職業なら「草(そう)書体」でも良い。印鑑でも表札でも活字などで用いる「楷(かい)書体」が一番良くない。魂のこもらない文字だからだ。印材として一般的に良いのは象牙や黒水牛や柘植だが、羊や白水牛でも良い。法人印なら四角でも良いが、個人の印鑑は15mm~20mmの円形が良い。よく女性の実印や銀行印で、下の名前だけを彫り込んだものを見掛けるが感心しない。「姓」を除いた印鑑ばかり使っていると、社会的に信用を失う人間に変わっていく。キャバクラではないのだから、姓名は「姓名」として切り離さず使用した方が良い。占い師でも下の名前だけで「占い師名」としている方がときどきいるが、私生活を売り物に商売をしたくないなら、即刻「姓」を加えた名前に変えた方が良い。逆に水商売・風俗等では下の名前だけでも仕事上何ら差し支えがない。そのかわり、自分自身が経営者になろうとするなら、社会的生命を備えた「姓名」を名刺には刷るべきだ。このように、名前一つとっても、その生き方・用い方によってどういう方法が良いかが違ってくるのだ。

それにしても、一時期、芸能人を広告塔にして詐欺商法を行っている…と云うことで社会的非難を浴びた統一教会だが、いまだ健在らしい。元々キリスト教的な異端の団体であるので、信者の方達には信仰心の強い健気な方達が多い。それだけに霊感商法で金を巻き上げ、人を欺く行為があってはならないし、本当に残念でならない。私は最近『天使と悪魔』と云う大ヒット映画を観たが、キリスト教のもう一つの一面を垣間見せてくれる内容の映画であった。どのような宗教であれ、信仰の前に、人間としての良心に背く行為があってはならない。誰の心にも天使と悪魔は存在するが、出来れば悪魔には耳を貸さず、天使さんの方と仲良くしながら生きていきたいものだ。


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