運命の主役者たち

人は誰でも「運命の主役者」として、自分自身の人生を歩んで行きます。 あなたの人生上の出来事を、もっとも完璧に演じきれる主役は、あなた以外には考えられないのです。 ただ、その人生が世間的注目を浴びるかどうかは別問題です。 ここでは、運命としか呼びようのない人生を背負わせた人々のホロスコープや命式を解説しながら、人は運命にどう立ち向かうべきなのかを一緒に考えて行こうとするものです。

アーティスト活動を休止する宇多田ヒカルさんの運命

宇多田ヒカルさんのデータ

1983年1月19日午前1時17分
北海道で出生
1993年9月
アメリカ在住時に父と母(藤圭子)とのユニット・U3で『STAR』リリース。
1998年10月
FMレギュラー番組「Hikkis Sweet & Sou」開始。
同年12月
宇多田ヒカルとして『Automatic/timewilltell』日本でシングルデビュー。
1999年1月
自身のホームページでブログを開始。帰国して、活動拠点を日本に移す。
同年3月
アルバム『Fivst Love』をリリース。765万枚と云う驚異的な売り上げを記録。
2000年7月
初めての全国ツアーを開催。
2002年2月
首相官邸レセプションに出席。4月、卵巣腫瘍と診断され、摘出手術。
同年9月
写真家で映画監督の紀里谷和明氏と結婚。
2004年2月
武道館で限定ライブ。5万人に対して100万件以上の応募があった。
2005年10月
『EXODUS』で米国メジャーに続き、全英でもデビュー。
2007年3月
生活のすれ違いを理由として、紀里谷和明氏と離婚。
2010年8月
年内でアーティスト活動の無期限休止を公表。

【ホロスコープの解説】

全体的特徴
ホロスコープ全体の形状として、ドラゴンヘッドを頂点として“パラシュート型”に形成されている惑星配置と言えます。このような惑星配置では、そのパラシュートの頂点となる惑星が重要で、この場合は「ドラゴンヘッド」が、その役割を担うこととなります。正確に言えばドラゴンヘッドは惑星ではありませんが、ここでは“惑星の一種”として作用が及ぶものと捉えます。
「ドラゴンヘッド」とは俗称で、実質的には太陽の通り道である“黄道”と、月の通り道である“白道”とが交わる地点で、「月のノード」、「昇交点」、「羅喉(らこう)」等の異称もあります。なぜ、古代人がこの地点を“惑星”として捉えたのかというと、この地点において「日食」や「月食」が生じるからです。つまり、この地点で“太陽や月を呑み込む龍が出現する”として「龍の頭=ドラゴンヘッド」という“仮想惑星”を設定したのです。ドラゴンヘッドは、秘教占星学では“前世的関わり”を表わす星とされていますが、特別な親戚関係や対人関係が“運命を支配している”人に、主要な位置に来ているケースを多く見かけるものです。
他に、ホロスコープの特徴として、そのドラゴンヘッドと土星・冥王星と火星によって“大三角形”が形成されていることも注目されます。彼女の情熱やエネルギーは、人と人との繋がりの中で発揮されるもので、繋がりを失ってしまうと急速にパワーも衰えてしまうようです。
また、惑星の多くが地平線下にあって、私生活やプライベートな部分こそが“彼女の人生を導いていく”本質であることを表わしています。アーティストとしての表向きの活動より、陰に隠れたプライベートな部分での輝きの方が私には重要…と、地平線下の惑星配置は物語っているようです。
アスペクト
ホロスコープで際立っている“正三角形のアスペクト”は、ドラゴンヘッド―土星・冥王星―火星がそれぞれに120度で正三角形を形成し、今後も身近な人達との関係から生まれたエネルギーが、彼女の運命の歯車を押していくだろうことを予告しています。
他に興味深いアスペクトとしては、金星とドラゴンヘッドの135度アスペクト、金星と木星の72度アスペクト、金星と月の30度アスペクト―これらは金星のアスペクトとして、いずれも出現率の低いアスペクトで、彼女の“愛の形”及び“芸術の形”が豊饒な波動を持ちながらも、かなり特殊な傾向を備えていることを物語っています。同様に彼女の太陽も、冥王星と90度、海王星と30度、火星と30度、そして天王星とは一般に採用されない51度26分(360度の7分の1)アスペクトも存在しています。これらからすると彼女の意識下には、一般の人にはなかなか理解されにくい“逃避的な世界が横たわっている”のかもしれません。彼女の健康状態に関わりのある月は、土星・冥王星の両惑星から135度アスペクトで、婦人科系に支障が生じやすい傾向を示唆しています。
注目すべきは、仕事・職業と関わりの深い「MC(天頂)」にアスペクトする惑星の乏しいことで、一応、金星と水星がアスペクトしてはいますが、天頂付近には存在していません。先にも述べたように、彼女にとって“公的な生活”はそれほど重要なものではなく、プライベートな部分での生活の方がはるかに重要なのです。ただ、世間的評価や成功は「しし座」が意味する“華やかな世界”“ショービジネスの世界”で金星の意味する“音楽”や“芸術”、水星の意味する“著作”や“話術”でのみ与えられることでしょう。
注目すべきトランジット度数
93年からファミリーユニットとしてはデビューしていた彼女ですが、「Cubic U」名義で『Precicus』をリリースしたのは97年1月です。その時、トランジットの冥王星は「いて座」4度にあって、出生時の木星に0度でピッタリ重なり、トランジット海王星は「やぎ座」27度で出生時の太陽と0度で重なり、出生時の海王星とは30度アスペクト、トランジット天王星は「みずがめ座」4度で出生時木星と60度アスペクト、トランジット木星は「やぎ座」28度で出生時の太陽と0度で重なっていました。
彼女が宇多田ヒカルとして、FMでレギュラー番組を開始したのは98年10月で、トランジット冥王星は「いて座」6度で出生時の天王星と0度で重なり、トランジット海王星は「やぎ座」29度で太陽と0度で重なり、トランジット天王星は「みずがめ座」8度で出生時の天王星と60度アスペクト、トランジットの土星は「おうし座」0度で出生時の火星と60度アスペクトでした。
つまりトランジットの海王星が、出生時の太陽と海王星に強くアスペクトし、トランジットの冥王星が出生時の木星や天王星をアスペクトした結果、彼女の先天的素質が大きく開花したのです。
彼女が「卵巣腫瘍」と診断され、その摘出手術を行ったのは2002年の4月ですが、その時トランジットの冥王星は「いて座」17度にあって出生時の月に90度アスペクト、トランジットの海王星は「みずがめ座」10度にあってアセンダント(上昇点・ASC)に90度アスペクト、トランジットの土星は「ふたご座」11度にあってアセンダントに150度アスペクトです。また、その年の9月には“突然の結婚”を発表していますが、トランジットの冥王星は出生時の金星に60度アスペクト、トランジットの海王星は出生時の天王星に60度アスペクト、トランジットの土星は出生時の太陽に150度、海王星に180度、冥王星に120度です。さらにトランジットの木星は出生時の天王星に120度アスペクトです。
今回、無期限休養を発表した2010年8月はトランジットの冥王星は出生時のドラゴンヘッドに180度、トランジットの海王星は出生時の海王星に60度、太陽に30度、冥王星に120度アスペクトです。トランジットの天王星は出生時の太陽に60度、冥王星に150度アスペクト、トランジットの土星は出生時のドラゴンヘッドに90度、トランジットの木星は出生時のドラゴンヘッドに90度アスペクトと、出生時のドラゴンヘッドとトランジット惑星とで“大十字形”を形成していることは注目すべき事実です。

【四柱命式の解説】

全体的特徴
生まれ月日は、冬季から春季にかけての土用期間(1月18日~2月3日の間)ですが、それに加えて年支・月支・日支・時支すべてが“土の十二支(戌・丑・未)”となっている珍しい命式です。したがって、もし天干の内どれかが“土の十干(戊・己)”であれば、格局の「一気格」が成立するのですが、存在していない命式構造で、格局を取るのであれば“内格”中の「食神格」となります。サービス精神旺盛で、自らが“多数の作品を生み出していく”人生となります。
もし、子供を埋める体質なのであれば“次々と子供を産んでいく”ことでしょう。彼女の場合は今のところ“楽曲・作品”となっていますが、それ以外でも、自らがこの世に“生み出したいもの”が出てくる可能性は大いにありそうです。
また、地支として“土で埋め尽くされている”状態から考えると、彼女は自分の生活拠点となる場を、今後本能的に求めていくはずで、つまりアメリカにも、日本にも、そしてひょっとすると他の場所にも、自分の独特な“生活拠点を構えていく”に違いありません。
生まれ日の「丁」は、年干の「壬」と干合しています。但し、月干の「癸」を挟む形となっているので、ストレートに“干合としての作用”は発揮されにくいでしょう。例えば、恋愛・結婚でも、彼女の場合は“二人の間に割って入る者”が出現しやすいのです。彼女が若くして結婚し、その後、比較的すぐに離婚した原因がどこにあるのか知りませんが、少なくともこの命式構造からは“邪魔する存在”が出て来やすかったであろうことが窺われます。
また、彼女の命式では年干・月干に「正官」「偏官(七殺)」が並び出ていますが、このような命式を“官殺混雑”と云って、恋愛でも仕事でも“ライバル出現しやすい”命式と見ます。また、公的な場では“自分を抑える”状態が続くところから、ストレスを溜め込みやすいものです。
運気的に注目すべき干支
天才少女歌手として一世を風靡した「藤圭子さん」を母親として出生している彼女は、既に10歳で父親・母親と3人の“ファミリーユニット”「U3」として、93年9月にアルバムをリリースしています。年支・月支とも「酉」で、時刻干の「辛」=「偏財」を押し出す運気です。将来の才能発露が期待される年月支の時期です。
彼女の存在が本格的に日本で知られるようになるのは、98年になってからです。この年10月にFMのレギュラー番組を持ち、12月にシングルを「宇多田ヒカル」名で出して、200万枚を超える大ヒットを記録します。その後は次々とヒットを連発、翌99年にはアルバム売上765万枚という驚異的な数字を叩き出します。この98年~99年にかけて、「戊寅」~「己卯」という年干支が廻って来ているのです。つまり、彼女の命式上の四つの十二支を活かす「戊&己」、日干「丁」と年干「壬」の干合を達成させる“木の十二支”「寅&卯」が来ているのです。
彼女の作品が次々と生まれて、社会的には「印綬」的な働きとなって、“人気”や“名誉”を得ていく―という構図です。
2002年の紀里谷氏との結婚は、占術的に言えば理想的ともいえるような時期「壬午」年で、彼女の生まれ日十干「丁」と“年干”が干合し、生まれ日十二支「未」と“年支”が支合しているからです。そういう意味では。彼女の結婚は間違ったものとは言えないのです。アーティスト活動を休止するという来年「辛卯」は、彼女の日干干合を再び達成させ、10歳の時のように時刻干「偏財」を押し出すことになります。つまり、将来的な“才能の発露”を育て“人気を復活させる”起爆剤を養うための大切な時期となるのかもしれません。

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