素顔のひとり言

キャバクラ嬢が光り輝く時代

若い人たちの間で職業選択の幅が広がっていることは知っていたが、あこがれの職業を調査した結果によると、何と第9位に「キャバクラ嬢」がランキングしたと云うのだ。夜の仕事全般が「後ろ指を指される職業」などと意識していた時代は、はるかかなたに追いやられてしまったようだ。私は時折このような事実を知って、今の日本に対して、良い時代が来たものだ、としみじみ思う。何故キャバクラ嬢に憧れるのかについては「学生時代から憧れていた」とか「美しいドレスを着られるから…」と云う意見もあった。う~ん、本当に時代は変わったのだ。

そういえば、1度は着てみたい制服ランキングと云う調査では「巫女さん」の制服?が第2位につけていた。これまた奇妙な人気であるが、実際、私は巫女さんの格好をしたキャバクラ嬢と出逢っている。実は雑誌の企画で、人気のキャバクラ嬢が「占いを修行しに来る」と云うのがあって、それがどういうわけか私のところが「ご指名」にあずかったと云うわけだ。最初、私はてっきりキャバクラ嬢姿でやって来るものと期待していたのだが、雑誌社は何故かそのキャバクラ嬢に巫女さんの衣装を着せて連れて来たものだ。占いの修行が何故巫女さんの格好なのか分からない…。もっとも彼女の場合は、実にその衣装が良く似合っていた。しかも、最初は占いを学ぶことにそれほど熱心ではなかったが、私が男性の見分け方を話してあげると興味を持ち、90分ほど真剣なまなざしでノートをとっていたものだ。その成果はたぶん仕事や私生活の中で本能的に生かされることだろう。

その雑誌社では、同時に「道内人気ナンバー1・ホステスグランプリ」(もしかしたら別な名称だったかもしれない)と云うのも行っていて、全道から何カ月にもわたって人気ホステスを投票してもらって、そのうち確か15名を選出して最終選考をし、札幌のホテル会場でTV中継の中でグランプリを決定する、とか言っていた。記憶で書いているので多少違った点があるかもしれないが、要するにそういったことらしい。もちろん大手企業のスポンサーがついていて、グランプリに選ばれると種々の特典もあるらしい。そのグランプリホステスの予想と云うのも、占い師の1人として依頼された。私は手相などで占ったが、雑誌では他に星座や姓名判断による占い師も登場し占っている。

私は何故か大昔に競馬馬のグランプリを予想した時のことを思い出したものだ。あれはグリーンチャンネルだったと思うが、東京から来たMCの人達にマイクを向けられるまま、どういうレース展開になって、どういう馬がグランプリを獲得するか、確か易で占ったような気がする。私はパチンコは好きだが競馬はやらないので、正直、占い的な予測が的外れでないのか気になったものだ。その後しばらく経って、日本競馬協会?と云うところからだったと思うが、競馬用の予測コンテンツを作りたいと云うことで、確かレースの年月日を基にした占い文章を書いたこともある。私は過去のことは次々と忘れていくたちなので、今となってはどういう予測法を使ったか覚えていない。

話が横道にそれてしまったが、キャバクラ嬢があこがれの職業に変わったのは、逆に云えば昼間のまともな職業?に魅力がないからだ。正社員を減らし、派遣やパートで賄うことが常用化し、企業そのものも本業に徹することが少なく、どの業種でもパソコンと向き合う仕事形態で、それぞれの職業らしさも薄れてきているような気がする。これでは職業としての魅力を感じろ、と云う方が無理かもしれない。考えてみれば、最近人気があったり、注目されている職業と云うのは、パソコンを使わない業種に多い。もっとも、その一方でキャバクラ嬢のような水商売は、日常生活の必需品ではないから、日本の経済動向に大きく左右される。懐具合が悪くなれば週に2回来てくれていた客が週1回しか来なくなる。キャバクラ嬢が光り輝く時代と云っても、安泰な職業などではもちろんない。

私の占い教室には、キャバクラではないが水商売や風俗で働く女性たちも学びに来る。こちらは雑誌企画などではない。本気で、将来占い師を目指す女性や、占いを仕事上で生かしたいと思っている女性たちだ。実際、細木数子や銀座の母もそうだったが、水商売上りの占い師と云うのも少なくはない。彼女たちは、客はどうすれば心が癒されるのかを知っているのだ。それに或る程度、勘が鋭くないと水商売でも人気を出せない。私のところに占いを学びに来るのは、夜の仕事でも真面目な人たちが多い。

何曜日の何時と決めると、きちんとその時間に通ってくるケースが多い。夜の仕事の寿命を知っていて、やがて占いの方に仕事を切り替えられたら良い、と考えている場合が多い。確かに定年のない仕事であるから、フリーで誰にも拘束されず生きていきたい人にとって、良い職業と云えるかもしれない。やがて、私が教えた人の中からおお化けするような金の卵が眠っているのかもしれない。


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