今日の迷言・余言・禁言

ダンスケが定める「富裕層」のライン

あなたは「ダンスケ」を知っているだろうか? 多分、知らないだろう。その最大手のダンスケが今年6月から導入せざるを得なくなったのが「富裕層」を対象とした“金利の切り替え”である。心ならずも、他の銀行に見習って「マイナス金利を適用する」と宣言したのだ。もちろん「ダンスケ」とは人の名前ではなく、銀行名だ。デンマーク最大手の銀行名だ。適応されるのは「0.75%」のマイナス金利。この国も、日本と同じく“マイナス金利”を導入しているのだ。しかも、日本よりもはるかに早く2012年から採用している。そのマイナス金利も日本のように「0.1%」などとケチなことを言わずに「0.75%」と大胆である。これまでダンスケでは、個人の預金に関してはこれを適用してこなかった。ところが、それを継続していてはやっていけないところまで追い込まれてしまった。そこで仕方がなく個人口座にもマイナス金利を適用することにした。ただ個人口座にもマイナス金利を適用するということは、銀行に預けていると、お金が減っていくということである。そこでダンスケは「富裕層」にのみそれを適用することにした。お金持ちの場合には、多少預けていたお金が減っても我慢してくれるでしょう…という発想だ。その境界線となるのは「150万クローネ」以上の預金の預け主らしい。この150万クローネというのが日本円ではいくらに当たるのかというと大体1800万円である。つまり、1800万円以上の預金がある人なら、毎月0.75%ずつ引き落とされても大丈夫でしょう…ということらしい。富裕層にだけ税金が上積みされていくようなものだ。同じことが“ユーロ圏”になると「10万ユーロ」以上に変わる。この場合は日本円で1130万円くらいだ。この額からマイナス金利を引き落とされて行くのは心もとないような気もするが、ユーロ圏の銀行は容赦しない。それらの国に比べると、我が日本の「0.1%」というマイナス金利は、いかにもみみっちい。しかも日本の場合にはどんなに富裕層で預金に溢れていても、個人の口座には一切それを適用していない。そう考えると日本の銀行は何んと優しいのだろう。しかも客に対して大変親切で丁寧である。収益が乏しくても笑顔で接客してくれる。大量リストラになっても、接客態度は変わらない。「働き方改革」の“鏡”のような人たちではないか。ロボットに負けまいと接客している“涙ぐましい姿”なのだ。


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