運命の主役者たち

人は誰でも「運命の主役者」として、自分自身の人生を歩んで行きます。 あなたの人生上の出来事を、もっとも完璧に演じきれる主役は、あなた以外には考えられないのです。 ただ、その人生が世間的注目を浴びるかどうかは別問題です。 ここでは、運命としか呼びようのない人生を背負わせた人々のホロスコープや命式を解説しながら、人は運命にどう立ち向かうべきなのかを一緒に考えて行こうとするものです。

ドラマチックな結婚を繰り返す―松田聖子さんの人生

松田聖子さんのデータ

1962年3月10日午後5時05分
福岡県久留米市で柳川城主の子孫として出生。
1978年
「ミス・セブンティーンコンテスト」九州地区大会優勝。CBSソニーにスカウト。
1980年4月
「裸足の季節」で歌手デビュー。NHK「レッツゴーヤング」にレギュラー出演。
1981年
映画「野菊の墓」に主演。「風立ちぬ」で日本歌謡大賞・放送音楽賞受賞。
1982年12月
FNS歌謡祭でグランプリ。日本レコード大賞・金賞受賞。
1983年3月
沖縄で少年に頭部を殴打され全治1週間。TBSドラマ「初めての情事」初主演。
1985年1月
郷ひろみと破局。4月映画「愛のシンフォニー」主演。6月神田正輝と結婚。
1986年10月
神田沙也加を出産。
1990年6月
アルバム「Seiko」で全米デビュー。世界中のメディアに登場。
1992年12月
初のクリスマスディナーショー開催。日本レコード大賞・最優秀歌唱賞受賞。
1997年1月
神田正輝と離婚。12月父親が死去。
1998年5月
6歳年下の歯科医と電撃結婚。
2000年9月
郷ひろみとのデュエット曲発表。12月 歯科医と離婚。
2006年
10万円の74枚組CDボックスを発売。週間売り上げ2億1500万円を記録。
2009年6月
ユニバーサルミュージック再移籍。コンサートツアーで14万人を動員。
2012年6月
公式ホームページで大学準教授との結婚を発表。

【ホロスコープの解説】

全体的特徴
ホロスコープ全体ではアセンダント(上昇点・ASC)付近と、DES(下降点)付近に惑星が集中していて、向かい合う180度や150度のアスペクトが多いホロスコープになっています。このようなホロスコープでは、公私とも「パートナー」の存在や、「ライバル」の存在が重要なもので、時には「訴訟問題」が重要なテーマになることもあります。彼女の場合、仕事上では移籍し、独立し、再移籍するなど、仕事上でのパートナーが何度か変わってきているのが実情のようです。また、プライベートでは3度の結婚でパートナーを変えて来ているし、結婚には至らなかったものの、公然の「恋人」としてパートナー関係であった男性も何人か知られています。さらに一時期、セクハラなどの「訴訟問題」も抱えていたようで、まさにホロスコープの暗示通りの人生を歩んで来ているとも言えそうです。
彼女の太陽は「第7ハウス」に在り、文字通りパートナー択びが重要であること、著名人や社会的地位ある人をパートナーとして択ぼうとすること、或いは結婚によって自らの社会的地位を高めようとすること、を暗示しています。太陽が第7ハウスに輝く彼女にとって、結婚は自らが「光り輝くため」の手段としても重要なアイテムなのです。太陽に象徴される自らの「個性」が“パートナー択び”の中で発揮されるので、他の人達と同じような“凡庸な結婚”にはしたくないのです。
彼女の月は「海外の部屋=第9ハウス」に在り、その活動地域は遠方に求めることが多くなります。私の実占経験によると、海外に一時期でも居住経験を持つ人の多くが、第9ハウス内に月が位置していることが多いのです。彼女の場合も、アメリカに本拠地を移し、全米進出を何度か試み「世界の歌姫」になることを最終的に夢見ていたようです。また、第9ハウスの月は精神生活や価値観を重視する形で、メンタルな充実度がそのまま仕事に反映されやすい傾向が窺われます。同時に彼女の月は、海王星と180度で向かい合っていて、或る種センチメンタルな感受性が人一倍強く、理想的な夢見る世界を追い求め続けます。その一方、母娘の関係は極めて重要で、今後、年齢が進むに従って運命を左右するような関係や世界を徐々に構築していくようになるでしょう。
アセンダント(上昇点・ASC)にもっとも近いのは天王星であり、独自の生き方、ユニークな生活の実践者として、あまり周りに左右されることなく生きていくことが可能なタイプです。さらに歳を取っても若々しい感性を失わず、好奇心一杯のまま人生を全うすることが出来るタイプです。
アスペクト
出生時のアスペクトで注目されるのは、火星と木星の0度、その火星・木星と180度の天王星、月と海王星の180度、金星と海王星の135度、金星と天王星の150度、水星と木星の0度、水星と天王星の180度、土星と冥王星の150度などです。
ホロスコープで180度アスペクトが多い人は、相反する位置に惑星が来て向かい合うことで、どうしても「対立」「矛盾」「離別」等が多い人生となります。火星・木星と天王星の180度アスペクトは、その行動とSEXに或る種の衝動性、エキセントリックな部分が出やすいことを物語り、時として放送関係、航空機関係のトラブルにも巻き込まれやすい傾向が暗示されています。月と海王星が180度アスペクトの所有者は例外なく情感が豊かで、芸術関連・或いは心霊関連の仕事分野では才能を発揮します。その時々のムードや雰囲気に酔い痴れやすい傾向が見受けられます。水星と天王星の180度は、新たな分野を切り開いていく先覚者に多く、作詞・作曲などの創作分野に大変向いています。
火星と木星の0度は、目標が定まると情熱を燃やし、活動的でエネルギッシュになっていくこと―を物語っています。財運が強く、金銭の出し入れが大きな人に多いものです。天王星ともアスペクトを持っているので衝動買いや、投機的金銭の使い方をしやすいものです。水星と木星の0度アスペクトは、知識欲の旺盛なこと、特に語学と歴史に強いこと―を示唆するものです。
金星と海王星の135度は、ロマンスを追い求める気持ちが強く、踊りも加えた舞台女優としての素質も感じさせる星の配置です。ただ、もう一つ金星は天王星との150度アスペクトも所有していて、こちらはTVやインターネットを通じて活躍しやすい素質を表します。但し、私生活では突然の恋と、突然の別れとを経験しやすいのが特徴です。愛の星・金星が、海王星とも天王星ともアスペクトを有する人は、ドラマチックで波乱にとんだ恋愛・結婚となりやすいのです。金星は主要な惑星で、仕事運と関係が深いMCとアスペクトしている唯一の惑星で、彼女にとって芸術・芸能は「天職」ということになります。
注目すべきトランジット度数
彼女が「ミス・セブンティーンコンテスト」九州地区大会で優勝した時、トランジットの天王星は「さそり座」13度に在って、出生時の海王星と0度でピタリと重なっていました。海王星の意味する「夢」「理想」「芸能」の世界が思いがけない形で一気に現実のものとなったのです。トランジットの海王星は「いて座」17度に在って、出生時のドラゴンヘッドに120度。正に、運命を左右する人物との出逢いが生れ、人生が大きく動き出していたのです。翌年、プロダクションとの間で正式契約が交わされ、トランジットの天王星は出生時の太陽と120度アスペクトです。これは、独立独歩の生活が始まること、個性や才能が注目を浴びて輝き始める時期を表すものです。
1980年は正式な歌手デビューを果たし、「レッツゴーヤング」のレギュラー、ラジオでのDJレギュラー、正式ファンクラブの発足、TVでのチョコレートCMの開始、「素足の季節」「青い珊瑚礁」「風は秋色」の連続ヒット、TBS「ザ・ベストテン」での1位獲得…と、アイドルとしての超多忙な日々が始まってゆきます。トランジットの冥王星は出生時の太陽に150アスペクト、トランジットの海王星は出生時の水星に60度、トランジットの天王星は出生時の水星に90度、トランジットの土星は出生時の水星に150度です。また、トランジットの木星は第1ハウス内を長期間滞在し続けます。
1983年3月に、ファンの少年によってコンサート中に工事用パイプで頭部を数回殴られるという「投打事件」が発生します。この年、トランジットの冥王星は出生時の天王星と60度、火星と120度アスペクトです。また、トランジットの海王星は天王星と120度、火星と60度アスペクトです。さらにトランジットの天王星は出生時の冥王星に90度アスペクトです。
歌手・郷ひろみとの恋愛が破局し、すぐに俳優・神田正輝と婚約・結婚をした年は、トランジットの冥王星はアセンダント(ASC)と60度、結婚に関係の深いDSCと120度アスペクトです。また、トランジットの海王星はアセンダント(ASC)と120度、DESとは60度アスペクトです。さらにトランジットの天王星は「いて座」16度で出生時のドラゴンヘッドに120度アスペクトです。
本格的なアーティストとして作詞・作曲を始めた年は、トランジットの海王星が出生時のアセンダント(ASC)に対して135度、太陽に対して60度、トランジットの天王星も出生時のアセンダント(ASC)に135度、太陽に対して60度です。この年、トランジットの木星は再び第1ハウスを通過していくのですが、その後の先駆けとなるクリスマス「ディナーショー」を初めて開催し、年末には日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞しています。
最初の離婚を経験し、さらに父親も亡くした1997年は、トランジットの海王星が出生時の天王星に150度、火星に30度、金星に60度アスペクトです。トランジットの天王星は出生時の冥王星に150度、土星に0度アスペクトです。二度目の結婚となった年には、トランジットの海王星が出生時で「家庭・住居」を表すIC(下降点)に60度、トランジットの天王星が出生時の月と海王星に90度アスペクトです。
「ユニバーサルミュージック」に再移籍し、コンサートツアーで14万人を動員することに成功した年はトランジットの冥王星が出生時のアセンダント(ASC)に120度、トランジットの海王星が出生時の木星に0度で重なり、トランジットの天王星は出生時の天王星に150度アスペクトです。大学の準教授との3度目の結婚を果たした2012年はトランジットの冥王星が出生時の冥王星と120度、トランジットの海王星が出生時で「結婚」に関係が深いDES(下降点)と0度で重なっています。トランジットの冥王星や海王星が人生に深く関わっているホロスコープだけに、トランジットの海王星が出生時の冥王星と180度で向かい合う2015までは特別な出来事は生じないかもしれません。

【四柱命式の解説】

全体的特徴
命式全体は著しい特徴が見受けられず、「戊=土、丁=火、癸=水、庚=金」で“五行”のうち四行が“天干”として揃い、地支蔵干に「乙=木」が在って、“五行”全てが命式内に備わっている整った組織配列です。五行が整っていると、命式内で五行の循環作用が働くので、体調を整えやすく、環境にも順応しやすいようです。さらに、この命式の良い点は、俗にいう「悪い星」の出て来ないことで、つまり「劫財」「傷官」「偏官(七殺)」「偏印(倒食)」の出て来ないことで、俗にいう「良い星」としての「印綬」「正官」「正財」「食神」のみ表出していることです。したがって、どの星も運命的に傷つけられることがありません。
「印綬」の持っている“引立て運・恩恵運”、「正官」の持っている“名誉運・地位運”、「正財」の持っている“金運・財運”、「食神」の持っている“子供運・家庭運”、そのいずれもが運命的に大きな打撃を受けず生きていくことが出来る生まれなのです。
「格局」としては月支蔵干が「乙」なので「正官格」であり、命式上に「傷官」や「偏官」が表出するのを嫌う命式ですが見当たらず、先天的に社会的地位や名誉に恵まれる人生―ということになります。年干に「印綬」が出ていて、時刻干に「食神」が出ているので、自分の母親、自分の子供との関係は大変に重要で、それらが良好な関係を保っている限り、目上からの引立てや恩恵を得られ、部下や周りからのサポートに恵まれ、順調な人生を歩んでいくことが出来ます。反面、母親や子供との関係が悪化すると、それはただちに仕事上にも反映され、目上からの引立てを失い、部下・マネージャーのサポートを得られず、孤立していくことになります。
日干「戊」に対し、月干「癸」が“干合”「正財」表出して、金銭が身に付き、相性の良い相手と組んで才能も発揮できる命式構成です。つまり、大いに才能を発揮し、より収益を上げるためには“仕事上のパートナーも欠かせない”命式構成と言えそうです。また、それによって“干合=合火”で自らも“燃えることが出来る”人物とも言えそうです。時刻干と支蔵干が共に「食神」なので、やがて自分の娘に対して「新曲をプロデュース」するとか、住宅メーカー・インテリア用品・食品メーカーのCMに起用されれば、大いに人気を博す可能性も秘めています。
運気的に注目すべき干支
彼女がデビューするきっかけとなったのは、16歳の時に応募した「ミス・セブンティーンコンテスト」です。そこで九州地区大会で優勝するのですが、その時にCBSソニーの制作部にスカウトされているからです。父親の反対によって全国大会に出場できなかったので、もし九州大会で優勝していなければ、スカウトされていなかった可能性が高いのです。その年の干支は「戊午」で、これは彼女の四柱命式で「我」となる「日干」と同一干支です。日干支との同一干支が廻って来るのは、60年に一度で「運命の年」を意味するところから、まさにこの年のコンテスト出場が彼女の人生を大きく変えたと言えるようです。
さらに歌手デビューの年の干支も、四柱命式の「時刻干支」と60年に一度の「同一干支」で、“時刻干の十干”も、“時刻支蔵干の十干”も、共に「庚=食神」が表出されているのが特徴です。しかもデビュー曲「素足の季節」の発売が「庚」辰の月、大ヒットとなった「青い珊瑚礁」の発売が甲「申(蔵干・庚)」の月で、共に「庚=食神」が出てくるのです。
ちなみに、「庚」年は彼女にとって重要で、全米デビューを果たし、「Seiko」の名で世界中のメディアに登場したのも「庚」年です。二回目の結婚を解消して、郷ひろみとのデュエット曲を発表して驚かせたのも「庚」年です。年干ではなく、年支・蔵干の方で「庚」となる年にも、自身の作詞・作曲プロデュース・アルバムを発表し、アーティストとしての才能を発揮し始めています。同じ年には、初めてのクリスマスディナーショーを開き、以後、それは彼女の代表的な収入源ともなっていきます。同じく蔵干「庚」の年には、TVドラマ「たったひとつのたからもの」に主演、関東地区で30.1%の高視聴率を得て、ドラマ部門最優秀作品賞も受賞しています。
デビューのきっかけを作った「戊」の年も重要で、自身のブランドを立ち上げ「フローレス・セイコ」として自由が丘にブティックをオープンしたのも「戊」の年ですし、電撃的に歯科医の方と二度目の結婚をされたのも「戊」の年です。
彼女の場合、干支暦上との対比で興味深いのは、「結婚」と「離婚」とが“同じ十二支年”に行われていることで、最初の結婚が「丑」年、最初の離婚も「丑」年、二回目の離婚が「辰」年、三回目の結婚も「辰」年となっていることです。
その一方、仕事上の事務所の変遷は必ず「己」年に限定されていて、一番最初の「サンミュージックプロダクション」の所属が「己未」年、個人事務所「ファンティック」の設立が「己巳」年、「グリーンパークミュージック」への移籍が「己卯」年、「ユニバーサルミュージック」への再移籍が「己丑」年となっています。

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