今日の迷言・余言・禁言

“不慮の災難”が奪っていくもの

大自然を“美しい”と感じることもあれば、“恐ろしい”と感じることもある。神々しく感じることもあれば、悪魔のように思えることもある。特に、地震、津波、噴火、台風、落雷、豪雨、大雪、寒波…嫌なものばかりだが、中でも地震は“予告なし”で突然やってくるだけに、恐ろしさを感じる筆頭かもしれない。そうして時に多くのものを奪っていく。家族の生命、暮らしてきた家屋、平穏な生活…一瞬で奪われたものは二度と戻らない。熊本地震や鳥取地震など、今年もいくつかの予期せぬ地震が“平穏な生活”を奪っていった。日本と同じように地震の多いイタリアでも、このところ地震が続いている。ニュースは日々“新たなもの”に塗り替えられていく。けれども、実際に“予期せぬ災難”の被害に遭った者の時間は、そこで止まっている。それまで積み重ねてきた“普通の暮らし”は、一瞬にして失われ、文字通り地べたに放り出されるのだ。大地震や津波は“家族を奪っていく”こともあるが、どこにもそれを訴えようがない。殺したのは「大自然」という名の悪魔なのだ。しかも、生命だけに飽き足らず、住宅まで奪っていく。生活用品なども含めて、根こそぎ奪っていく。殺人事件でも、住宅までは壊さない。生活用品すべてを滅茶苦茶にすることはない。地震や津波など一部の災害だけが、根こそぎ奪っていく。過去の“幸福”だった証拠品である写真とか、日記とか、贈り物とか、記念品とか、ありとあらゆるものまで根こそぎ奪っていく。しかも、それをどこにも訴えようがない。どんなに大自然に向かって「ばかやろう」と叫んでも、沈黙したままである。悪魔のように沈黙したままである。泣き疲れ、叫び疲れた被災者は、止まった時計の針を進めることもなく、ぼんやりと夕日を見つめる。


最近の記事はこちら

両肢の間に「跪かせる治療法」は危ない⁉

世の中には「どう見たって…妖しい」と思うような治療法が山ほど存在する。けれども、それで実際に効果があるのであれば、誰も口をはさめない。ブラジルでは時折、その手の治療法が流行する。私がまだ20代の頃だっ…続きを読む

「転落死」しなかったことが奇跡⁉

欧米人の中には時々とんでもないことを思いつき、そして実行してしまう“危ない冒険野郎”がいる。12月5日に「動画サイト」に投稿され、現在は削除された「ピラミッド頂上で全裸になってSEX」動画がある。映像…続きを読む

ミャンマーの「赤い靴」

「赤い靴」という童謡を知っているだろうか。「♪赤い靴はいてた女の子…異人さんに連れられ行っちゃった」で始まる“もの哀しい曲”だ。私は幼い頃、この歌をなぜか“とても美しい歌”のように思っていた。それは多…続きを読む

51年をかけ「1400勝」の快挙なのだが…

人には世間的に“目立ちやすい人”と、“目立ちにくい人”とがいる。例えば昨日、1400勝を達成した名人がいるのだが、さて、あなたには誰かわかるだろうか。というか、この報道をあなたは見掛けているだろうか。…続きを読む

ライバル同士の「変わり羽子板」が売れる⁉

昔から“不思議に思っているもの”がある。毎年、12月に登場する「変わり羽子板」の画像が、今一つ本人に似ていないことだ。今年も昨日東京の「久月」でお披露目された。1986年より、毎年続けられている。そし…続きを読む

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.