今日の迷言・余言・禁言

何百万人より一人に「愛される人生」の選択

かつてAKB48でアイドルだった川栄李奈氏が第一子を出産したことを報告した。同じ日、先月“第一子の妊娠”を公表していた元AKB48の主要メンバーだった篠田麻里子氏が公式の場に出席した。さらに同じような時期に人気の頂点にあったタレントのベッキー氏が妊娠していることを公表した。まるで言合せたかのように、それぞれが“妊娠の喜び”“母になることの幸せ”を表現したのだ。彼女たちには、いずれも熱狂的アイドルオタク層の支持者たちがいた。ただ「結婚」に関しては、必ずしも“祝福”ばかりされていたわけではなかった。その結果、一時期のような人気が今はない。けれども、三人共とても幸せそうである。私たちは多くの場合、勘違いをしやすい。何百万人もの人々から“熱狂的な支持”を受け、歓声を浴び、マスコミに追いかけられ、仕事に奔走する。確かに、それはそれで華やかで活き活きとした人生の一場面ではある。けれども、だからと言って、それが幸せだとは決めつけられない。操り人形のようにスケジュールに追われながら日々を過ごしても、どんなに多くの人々から愛されても、それで“心からの幸せ”を実感できる保証はない。むしろ、本当の意味でのプライベートとしての時間が持てず、心の中が削り取られていくような寂寞感を感じてしまう人もいる。どんなに多くの人達から愛されたとしても、それらの人達の「たったひとりの人」ではありえない。仮に「たったひとりの人」であったとしても、自分はその人を本当には知らないし、その人と“愛を分かち合いたい”わけでもない。愛されて、本当に幸せなのは、自分もその人を愛している時だ。だから、彼女たちは何百万人よりも、そのひとりの方を択んだ。そして、その“愛する人”の子供を産む。自分の“分身”としての子供を産む。それは女性にしかできない。女性だけの“幸せ”なのだ。こうして三人は“一人の愛”を捕まえに行った。彼女たちは、必ずしも“祝福された結婚”とは言えない部分があったかもしれないが、それは第三者の勝手な思い込みであって、自分自身で“選択した”人生に後悔はないのだ。世の中には何百万人からの愛情を受け続けたいばかりに「たったひとりの人」からの愛情を拒絶してしまう人もいる。けれども、その何百万人は、いつまでたっても“心からの幸せ”を与えてくれる人にはならない。そして、いずれ離れていく。別れの言葉もなく離れていく。“花嫁”としての喜び、“母親”としての喜びは、何百万人に背を向けなければ得られない。


最近の記事はこちら

インターネットが「中国」を変えた

私が中国を初めて訪れてから、もう25年以上が経つ。だから、国として変わっていくのは当然なのだが、それにしても大きく変わったと思う。或る記事に、最近の中国でSNS上に投稿された何枚かの写真と説明が“論議…続きを読む

「匿名中傷者」を減らす第一歩

世の中には“顔”や“名前”が出なければ何をやっても良い、という困った考えの持ち主がいる。本人としては「罪」としての意識が低いのかもしれないが、“ネット上の批判や中傷”も度が過ぎれば当然「犯罪」の範疇に…続きを読む

「金銭感覚」は人さまざま

9年ぶりの映像として元タレント島田紳助氏がYouTube「misonoチャンネル」に出演した。おそらく近年苦境に立っているmisono氏の“チャンネル登録者数”を増やすのに一役買ってやりたかったのだろ…続きを読む

「充実の40周年」&「荒廃の40周年」

厳密に言えば片方は来年が40周年で、もう片方は昨年が40周年だった。けれども、どちらも“40周年”を強調してアピールしている。来年40周年の方が「歌手デビュー40周年」の薬師丸ひろ子氏であり、昨年40…続きを読む

十二支はなぜ「龍(辰)」を入れ「猫」を省いたか

新聞記事からの抜粋に「十二支」では、なぜ“ネコ”を加えなかったのか、という趣旨の話が載っていた。そして動物学者に問い合わせて、十二支選定の時代にはまだネコが古代中国には存在していなかったからではないか…続きを読む

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.