素顔のひとり言

勢いを取り戻すための“日本の起爆剤”

NHKのEテレビで「貧困女性」を扱った番組が二日間にわたって特集された。番組内で扱われたのは、主に20代~30代の単身女性達で正規雇用外で働く収入の低さと不安定さ、貧困の実態がインタビューやメール等で語られていた。番組では「若い女性達」に限定しているような内容であったが、実際には若い女性ばかりでなく、男女・年齢を問わず、さまざまな形で“急速に貧困化が蔓延している”のが日本の現状のように思われる。

確かに非正規雇用の女性達が、現代日本の景気低迷のあおりを最も受けているのかもしれないが、ここ数年は若い男性達の就職でもそれはあり、定年後やリストラ後の再就職でも同じことが言える。一時的に大きな病気になるとか、身体に障害を抱えてしまったとか、イジメや鬱から休職してしまったとか、一時的に引き篭もりになったとか、さまざまなハンデを抱えている人の場合はもっと深刻だ。いつの間にか日本という国は、正規雇用で働くこと自体が難しい国になってしまった。それでいて単身生活者が増えているため、発展途上国のように親戚や近隣者が互いに助け合うという図式も難しい。昔の日本には存在した“親子兄弟が助け合う姿”を失ってしまっているため、経済的な“貧しさ”だけでなく精神的な“孤独さ”がプラスされ、余計に生活も精神も合わせて貧しくなっているような気がするのだ。

現にアジアやアフリカの底辺地域等では、同じように経済的には貧しいのだが、生活そのものは実に陽気で明るいのが特徴だ。一つには経済的に豊かな区域と貧しい区域が分かれていて、貧しい人達同士が助け合っていく姿が自然なものとして定着している。だから“自分だけ取り残されている焦燥感”を持たず生きていけるのだ。ところが今の日本にはそれがない。いったん家族との間に距離が生れると、天涯孤独に変化してしまうケースが多い。友達はいても“心からの親友”はいないケースが圧倒的だ。家族との交流が苦手な人は、総じて仲間内との交流も苦手だ。つまりは日本の貧困者達には心のよりどころが無く、或る意味で“心身とも貧しい”唯一の国民なのだ。

このような状態を打開する手立ては二つしかない。昔の日本のように“家族・親戚が一体化”して助け合う、或いは“隣近所が一体化”して助け合うような“古き良き日本”に立ち返るか、それとも日本の経済全体をもっと底上げし、先行き明るい豊かな国造りをして、個々の収入や雇用を増やして、どのような形で働いても余裕がある生活が出来て、福祉的にも充実した社会を作るか、この二つの選択しかないのだ。ところが、今の日本では“古き良き日本”に戻ろうとしても、実際には非常に難しい。特に都会ではマンションやアパートなど誰が暮らしているのか解からないようになっている。隣近所が一体化するのは土台が無理なのだ。そうであれば、あとはもっと“豊かな国造り”を目指す以外にはない。全体的な経済が底上げされれば、必ず、底辺の人達にもその恩恵が及ぶ。国の経済が枯渇していく時には必ず、その底辺の人達が最初に苦しみを味わう。この方程式は古今東西変わらない。それでは低迷している日本の経済を潤わせるためには何が必要なのだろう。先ず日銀と政府が一体となって極端なほどの追加金融緩和を行い“円安”に誘導し“株価の上昇”を促すのが何よりの特効薬だ。ところが日銀も政府も大胆だったのは2月14日だけで、それ以降は元の姿に戻ったかのように“慎重な金融緩和”の姿勢へと転じてしまった。当然のように、円安は止まり、株高もストップした。2月半ばに大胆な金融緩和を実施して、明かに市場はそれに反応して円安となり株高となったのに、何故それを続行しないのだろう。及び腰の金融緩和など意味がないのだ。どうせ行うなら極端なほど大胆に行わなければ現在の世界経済は動かない。

何故、円安や株価上昇が必要なのか、解からない方も多いと思うが、詳しく説明すると長くなるので、要するにそれが“一番手っ取り早い”方法だからだ。その後の本格的な景気上昇を狙うなら、東京、大阪、札幌、福岡にカジノの誘致を行うのが一番効果的なはずだ。これを実行できれば、必ず景気は大きく上向く。もちろん、これらを行おうとすると反対する人達が多数出て来て結局は流れてしまう可能性が大きい。ただ世界120カ国以上にカジノがあって、特に先進諸国には必ずあって、近年それに力を注いだマカオやシンガポールの経済成長率が急上昇している事実を見逃してはならない。資源の乏しい日本の経済を立て直すには、そういう特効薬や起爆剤が絶対に必要なのだ。そうすれば、国全体の経済が底上げされて、税金も少なくて済み、正規雇用も増え、賃金も上がって、年金も減らずに済む。何か“変りとなる起爆剤”があるのなら、もちろんそれでも良い。政治家たちよ、少しでも早く手を打って、日本の経済の枯渇を防ぎ、未来が明るい日本を創って欲しい。


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