タロットの秘密

ここに示した4種類のタロットカードは、いずれも古代エジプト文明を、その図柄デザインの中に取り入れているカードです。 ただし、私の秘密のカード解釈は、一般に知られているものとはその多くが異なり、まったく独自の古代エジプト文明解釈に裏打ちされており、 エジプト系カードを用いながら、原初タロットカードの真実の姿を皆様にお伝えしようとするものです。

大アルカナ「5」=法王(神官長)

HIEROPHANT(法王)

アンセント・タロット
アンセント・タロット
ネフェルタリー・タロット
ネフェルタリー・タロット
トート・タロット
トート・タロット
カラシマ・タロット
カラシマ・タロット
タロット解説
大アルカナの「5」に指定されているのが、一般に「法王」(又は、神官長)と呼ばれているカードです。エジプト系カード4枚のうち、「トートタロット」以外のカードは、古代エジプト原初の神王とされている「オシリス」を描き表していることは確かです。「カラシマ・タロット」では、明確に「オシリス」と表記しています。
「オシリス」の原意は、「目の座席」です。どうして、このような名となっているのでしょうか?
この疑問に答えているエジプト学者は、1人もいません。というより、答えられないでいるようです。
この名が、意味のないものでないことは、オシリスの妻で、ホルスの母でもあったイシスの原意が「座席」であることからも明らかです。実際、イシスの彫像には、頭の上に椅子を乗せているものも少なくありません。
「目の座席」と「座席」=オシリスとイシス、明らかにこの二人は、同様の原意に発した名称と思われます。
「ネフェルタリー・タロット」の「4・皇帝」には、「ホルス神の完全なる眼」と訳される「ウジャト」が描かれていることを記しておきました。
あとから「4」で確認していただければ判ると思うのですが、このウジャトは、明らかに独立した生命体として描かれていて、単なる「顔の目」として扱われているのではありません。実際、エジプトのピラミッド内部壁面には、「ピラミッド・テキスト」として知られる謎の碑文が描かれていますが、その中には次のような興味深い記述も見られます。『「その眼」に保護されて戦い』(195章)とか、『「その眼」の後ろで動き』(370章)とか、『セトに対して自己を護りぬいた後(中略)「その眼」は、この湖の岸にさまよっていた』(594章)とかいった表現です。これらは、どう考えても通常の「顔の目」ではありません。
つまり、オシリスの「目の座席」の「目」とは、明らかに「ウジャト」を指していると思われるのです。次に「座席」の方ですが、実は、古代エジプトには2種類の座席があり、通常の椅子と、家臣達によって担がれ、持ち運ばれていく「動く座席」です。「オシリス」の名称は、明らかに後者の方で、要するに「ウジャトの動く座席」というのが、本当の原意なのです。しかも、「イシス」にも「座席」の意味が込められているということは、ウジャトは「オシリスとイシスの二人を護り、移動させる眼」であったと解釈されるのです。イシス=シリウスが、夜空では「天空船に蹲っている牛」として捉えられていたことと無関係ではありません。
「ネフェルタリー・タロット」の「5・法王」のカードを見ていただくと判るように、オシリスが座っている椅子の下に台座が描かれていますが、足元の部分は斜めに切り取られています。この斜めの台座は、完全な神像・神殿にのみ与えられるもので、生ける神王には与えられないのです。つまり、古代エジプト人たちは、オシリスを原初の神王とはしていても、王朝に実在した人物とは認めていないのです。「ネフェルタリー・タロット」と「カラシマ・タロット」とでは、オシリスを緑色で表しています。これは、エジプト人たちにとって「再生・復活」を意味し、植物の蘇りを象徴しています。オシリスとイシスに護られている限り、エジプトは敵の脅威から保護され、ナイル川の増水=氾濫=命の再生が繰り返されると信じたのです。
「法王」(神官長)のカードは、現実のエジプト神王の背後に、常にオシリスの存在があることを暗示していて、原初の力の偉大さを教えようとしています。

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