今日の迷言・余言・禁言

大統領が州知事を殺害予告する国

最近はどの国も個性派のトップが多くなったが、その中でも極めつけの一人がフィリピンのドゥテルテ大統領だ。とにかく、この人、良く言えば「有言実行型」の典型であり、悪く言えば「血も涙もない強権独裁型」の典型である。とにかく、国民を前にして「殺す」という言葉を平気で使う。しかも、それは単なる脅しではない。実際に殺してしまうのだ。言い訳など一切聞かない。裁判さえも無視する。ちょっと時代錯誤じゃないかと思うほど、問答無用の辣腕ぶりである。だからといって国民の支持率が低下しているのかと思いきや、そうではない。フィリピンでは、みんな「麻薬撲滅のためなら仕方がない」と割り切っている風なのだ。人道もへったくれもあったものではない。そうしてこれまで数千人が犠牲となった。昨日も、セブ島北部へボートで家族と出かけたビンセント・ルート州知事が、謎の武装集団に襲撃を受け4人が負傷した。幸い、州知事自身は無事であった。実は彼も、ドゥテルテ大統領から「殺害予告」を受けている一人で、麻薬ビジネスに関与した「麻薬将軍」だと大統領から名指しされ、繰り返し「殺す」といわれている一人だ。うかうか休日も出掛けられない。フィリピンの場合、性根が腐っているとでもいおうか、麻薬を取り締まる側の地方官僚、警察官、判事などが加担しているとされ、それ故に国民も納得の「麻薬撲滅戦争」ではあるらしい。それだからといって、捕まえる前の段階で、射殺して良いものであろうか。実際に地方の州知事であっても、これまでに名指しされた3人が射殺されている。元々検察幹部だったというルート州知事だが、今回はぎりぎりのところで射殺を逃れた。だが「有言実行」の大統領は、国民に何度も約束した以上、やがて約束を果たすに違いないが、いつかは大統領自身が射殺される日が来るのではないかと、私には“嫌な予感”がしてならない。


最近の記事はこちら

「死刑囚」が“自ら告白”の殺人事件は「無罪」

ややこしい事件というのがある。昨日「無罪判決」が下されたのは“二件の殺人事件”に対してである。それも、自らが手紙の中で“告白”してきた殺人なのだ。つまり自分が20年以上前に殺していたと“懺悔的に告白”…続きを読む

「福袋」じゃない「福袋」が売られている

時の流れは、嫌でも物事を“変遷”させていく。正月特有の風物も徐々に姿を変えていく。ビッグカメラは、早くも「2019年福袋」を売り出し始めた。正月より20日も前から「福袋」を売り出すということ自体にも、…続きを読む

入場料“1500円の書店”は成功するか

東京・六本木の青山ブックセンターの跡地に、昨日、新たな書店「文喫(ぶんきつ)」がオープンした。書店としては中型規模の売り場面積だが、入場する時に“入場料1500円”を支払わなければならない。新たなビジ…続きを読む

「千尋」から「弌大」への改名は最悪⁉

私はこれまでにも何度か「読めない文字を使った命名はすべきでない」と記してきた。今回は正にその典型である。昨日、プロ野球の日ハムに新規加入した元オリックス・金子千尋(かねこちひろ)選手の入団発表があった…続きを読む

両肢の間に「跪かせる治療法」は危ない⁉

世の中には「どう見たって…妖しい」と思うような治療法が山ほど存在する。けれども、それで実際に効果があるのであれば、誰も口をはさめない。ブラジルでは時折、その手の治療法が流行する。私がまだ20代の頃だっ…続きを読む

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.