素顔のひとり言

天災が教えようとしているもの

中国四川省の大地震による死亡者は最終的に三万人を超えると予想されるし、ミャンマーのサイクロンによる死亡者は七万五千人以上とも云われる。両方ともものすごい数だが、かろうじて生き延びることが出来た被災者はその何倍、或いは何十倍に達することもまた確実であろう。どちらも形は異なるが自然災害であり、前もって予測できるような時間的余裕もなく、まさに「一瞬の天災」としか言いようがない。

いつも思うことだが、大自然の脅威に対し人間は無力なのだ。中国はオリンピックを成功させようと「人間らしい」努力を重ねた。チョモランマにチベット系の人達を登頂させて、世界各地で何度も「消えた聖火」を高く掲げ、6時間にもわたってTV実況させた。謂わば強引に「発展する中国」「世界の中国」「統一された中国」をアピールしようとした。

けれども大国中国の敵は意外なところからやって来た。阪神神戸大震災の30倍とも言われる規模の大地震だ。近代化する上海や北京とは裏腹に、やや見過ごされ続けてきた感のある山間部・辺境地域に対して望ましくない形でスポットライトが当たってしまった。私は前にもここで「急ぎ過ぎた中国」と指摘したが、巨大な国土を持ち、巨大な人口を抱える中国は、急ぎ過ぎてはいけない国なのだ。

中国もミャンマーも、海外からの救助隊を何故か最初は拒否した。その結果、もしかしたら救出できたかもしれない命の多数を失ったように思える。被災者の命よりも、国家の機密の方が優先する悲しい国なのかもしれない。私は最近、日本でも個人情報保護法のせいなのか、振り込み詐欺が横行したせいなのか、個人の情報を公表してはならないと云う風潮があるが、何もかも隠して生活することが良いことだとは思わない。暗証番号とか、パスワードとか、認証番号とか…どれがどれだったか分からなくなって、結局、自分自身のものなのに自分が使えなくなってしまうようなことも多い。例えば「楽天」に私の認証番号やパスワードはあるのだが、忘れてしまっているので買い物が出来ない。記録していなかった私も悪いが、認証番号やパスワードと云うのは、それが必要な人だけが行うような方式に変えてもらえないものだろうか。

コンピュータ社会は情報の伝達処理と云う点においては確かに速くて正確でもある。けれどもいったん何かの非常事態が起こって、緊急を要するときに、本人や担当者以外では認証番号やパスワードが判らないと何一つ作業が進まないとか、対処できませんと云うのでは、ウサギとカメの競争のように昔の方が結果的に早かった、と云う事態にならないとも限らない。

占いの世界においても、一時期、私は自分が監修した占いソフトを使ってホロスコープや四柱命式を出していたが、今ではまた元に戻して手書きのものを使うようになってしまった。私の場合は手書きの方が早いし、何よりも感覚的に判断しやすいのだ。コンピュータ画面ではどうしても惑星記号・度数が重なりやすく、判別しにくいケースが出て来る。それに占いはホロスコープや命式が正確だから的中すると云う性質のものでもない。1分1秒の違いさえもおろそかにしない研究者がいるが、そういう人たちが実際の判断ではオーブと呼ばれるアスペクトのずれをイージーに扱っている。これでは正確さなど意味がない。見せかけの正確さで「科学的」などと云う表現を用いるのはおかしい。

大体、近年、日本の科学技術が世界的に再び見直されて来つつあるが、その中には日本人の経験的な指先技術の優秀さや、視覚・触覚に頼った先端技術も含まれている。地震予知や気象予知の分野も、データに頼り過ぎているせいか、巨額の研究費用を投じている割にはなかなか成果を上げられないでいる。

古代人は、経験的な記憶の集積と身近な自然界における変化、本能的な予感能力によって、種々な自然災害や天災に対処してきた。地震雲などは自然界における前兆の良い例であって、大地震が起こるたび多数の報告や写真が伝えられている。今回の場合は知らないが、私はきっと存在していたはずだと思っている。サイクロンとか、竜巻とか、台風とかにしても、巨大で大災害をもたらすようなものは、必ず何らかの前兆を伴っているはずだ。

以前アメリカで同時爆破テロが起こった時、崩壊していくビルを写した写真の中に、悪魔のような形相の顔が煙幕の中で心霊写真的に出現していた。ただの偶然と云うには余りに奇妙な現象ではないか。過去の様々な歴史文明の中には、明らかに突然それまで築かれてきた文明が崩壊してしまったかのような遺跡群も多い。もしかしたら驕り高ぶった人類に対して、警告を発するような意味合いも含めて、太刀打ちできない自然災害はやって来るのかもしれない。


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