素顔のひとり言

新刊『古代エジプト守護神占星術』の読みどころについて

前書『心易占い開運秘法』を書いてから早くも十年以上が流れた。もちろん、その間にも雑誌・新聞・占いサイト等を通じ種々書いてきているので自分自身として空白感はないのだが、なんといってもまとまった一冊の紙書籍としての著書からは大きく遠ざかってしまっていた。そういう意味では本当に久しぶりに私らしい著書『古代エジプト守護神占星術』(国際語学社刊)を出すことができた。

今回の本の一番の特徴は、占いについて全くの初心者であっても、すぐに自分も周りの人たちも占うことができるということ―簡単な仕組みの占いになっている―という点だろう。これまで私が出してきた本は、どちらかといえば既に占いに対して或る程度の知識を持っている人が読んだ方が理解しやすい内容の本ばかりであった。『実際手相鑑定密義』をはじめとして『占星学秘密教本』『波木流風水・幸運の法則』から前書迄いずれもがそうであった。決して初心者が読めない本でも、理解できない内容でもないが、専門的な判断方法などが含まれているため多少習得に時間を要する占いが多かったのだ。

私は自分自身が年齢がいって新たなものを習得していくことに抵抗感を覚えることが多くなった。すべてにおいて“簡単なものの方”が良くなってきている。そうなって初めて一般の方たちの占いに対しての思いというか意識というか…そういうものが何となく掴めるようになってきた。占いは単純で良い。解かりやすく、占いやすい形が良い。一刀両断という言葉があるが、厳密な正しさから遠ざかっても切れ味の良いスッキリとしたものが良い。奇妙なもので古今東西を占いを扱ってきて、最終的にどれが正しいとか、どれが一番とかいうことはなく、それぞれの良さがあり、それぞれに捨てがたい味がある…というのが私の「各種の占い」に出した結論だった。そういう意味では人生における「一つのヒント」としてこの占いを活用して頂けたら良い。この占いは正しいから普及させようなどという気持ちはみじんもない。いやこの占いだけでなく、占いは本来「人生上のオアシス」として利用して頂けたなら良いものなのだ。「絶対に当たる」とか「当たらなければ価値がない」と考えること自体が人生をつまらなくするもののような気がする。人は砂漠の中で道に迷った時、本能的にオアシスを求める。それと同じような感覚で「占い」を求め、その導きの中から再び歩き始める勇気を持つことができる―それで良いのだ。この本には、36星座それぞれに有名人の実例が書かれている。要するに星座の持っている作用とか能力とかを上手く活用した結果として成功した人々の特徴を抽出する形で36名分記してあるのだ。このような実例を拾い読みするだけでも何らかの役に立つはずだと私は信じている。人は誰でも自分に与えられた範囲の中でしか、自分の素質や能力を発揮できない。逆に言うと「与えられた範囲内」であれば眠っている素質・能力をいくらでも発揮できる。その眠っている部分に気付いて欲しいのだ。天然資源と同じで眠っているものを掘り起こす努力は必要だが、多くの人が眠らせたままになっていることも事実なのだ。この本は眠れる資源開発のための本でもあるのだ。

本書の第1章は、実は占いそのものについて書いたのではなく、古代エジプト文明の謎について私なりの視点でメスを入れたもので主に「大ピラミッド建造の理由」について書いてある。私は占いの本という形を通して、自分の研究してきた「古代エジプト文明」の真実の形の一端を、この本の中に託した。だから多少物足りないのだが、古代エジプト文明そのものに興味とか関心を抱いている方はぜひ本書を読まれると良い。その創世神話や死生観についても日本人の視点から解かりやすく解明してある。この点は自信を持っているが、おそらくこれまで日本で発行されたどの古代エジプト関連本よりもスッキリとその全体像が理解できる内容となっているはずだ。旧約聖書の「創世記」の記述の多くが古代エジプトの創世神話からの転用を含んでいることに驚かされるに違いない。ピラミッドと古代エジプトにおける「生命」との関係についても、重要なヒントを記してある。ピラミッドの本ではないのでほんの触りだけではあるのだが、それでもこれまで明かされることのなかった本質的な部分について鍵となるヒントを提供できたものと自負している。いつかピラミッドそのものについて一冊にまとめるときが来れば、その時知られざる全容をお伝えしたいと思う。


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