素顔のひとり言

時代の波と後押し

朝方、と云ってもほとんどの人達にとってまだ真夜中の時間に私は起き出す。新しい住居は、橋の袂に立つマンションの東端12階に位置しているので、ソファーに座っていてもカーテン越しの夜景から、橋を行き交う車のライトの点滅が判る。以前のマンションも8階だったが、向かい側に同じようなマンションが建っていたため、あまり景観は良くなかった。ここは橋の袂で、角地であるために景観をさえぎるものがない。リビングだけでなく、キッチンにも窓があり、浴室にも窓があり、洗面所にも窓があり、それぞれの窓から街が見渡せる。今はまだ寒いので出来ないが、夏になれば星を見ながら入浴できることだろう。

札幌という大都会の中心に近い位置へと引っ越してきて、ソファーから街や川が見渡せたり、入浴しながら星を眺められたりするのは、なんと幸せなことだろう。海外のホテルで生活しているような落ち着きのなさは中々抜けないが、精神衛生的には癒される環境下の生活と云えるだろう。すぐ近くに「札幌ファクトリー」と呼ばれる総合商業パークもある。

近年、この「札幌ファクトリー」のような総合施設化されたパークとしての商業ビル郡が脚光を浴びつつある。ここは元々サッポロビール工場の跡地で、ビル自体もその建物を再利用した部分も含まれている。小樽の旧倉庫群も観光化されているが、ここも昔から観光化されていて、海外からの団体客等がやって来ているようだ。ただ、昔は今のようにマンション群が近くにはなかったので、近隣の人達がやってくる場所ではなかった。ところが近年、にわかに商業パークが脚光を浴びる時代となって、ここもまた注目され出したのか、昔は乏しかった来場者がぐんぐん増えつつあるように見える。私の記憶では10年前に訪れたときには、館内を歩いていても、ほとんど人を見かけなかったのに、先日出掛けたときなどは、身動きが難しいほど人の波が押し寄せていた。確かに、ここ4,5年、この付近にはマンションが急速に増えた。大通の西側はビルで埋め尽くされているが、東側は用地が残っていたため、マンションラッシュとなったのだ。つまり、それまでは遠方からの観光客主体だった来客が、近隣の人々が家族連れで訪れる施設に変化しつつあることで、自然と活気ある商業施設に生まれ変わりつつある、というわけだ。それを後押しするのが、近年の総合的な商業パークのブームなのだろう。

時代の波は、ひと気が乏しかったビル群を身動きが難しいほどのビル群へと変えた。中庭にはさまざまな植物が咲き誇り、水のせせらぎが聴こえていて、元々風水的には良い環境だった。この施設の隣には本当の公園もある。それでも、時代が味方して初めて人気のスポットとなった。人間の運勢も、この時代が味方してくれるかどうかは極めて重要で、どんなに優れた素質があっても、時代が後押ししてくれないと、脚光を浴びることは難しい。しかも、その「時代」というのは、かなり気まぐれなもののように思えるのは私だけであろうか。


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