今日の迷言・余言・禁言

最後まで日本に馴染めなかったカルロス・ゴーン

カルロス・ゴーン容疑者の“逃亡劇”は、昨年末に飛び込んで来た“驚くべき事件”だが、日本人たちの反応はそれほど強くない。もしも、ゴーン容疑者がもう少し日本人たちから親しまれ、或いは尊敬されている人物であったなら、違った反応になるだろうに…と私は思う。まず、一つには彼の“強烈な外貌”が怖そうで、薄味好きの日本人からあまり好まれていなかった。彼はフランスから日本にやって来て、もう20年以上になるのに、ほとんど日本語を覚えようともしなかった。彼の書いた手記を読むと、いかに彼が“日本に貢献したか”については書かれているが、どれだけ日本に馴染んでいるか、日本を好んでいるか、日本人の友達については、まったくと言ってよいほど書かれていなかった。つまり、彼は確かに日本に来て、多くの仕事を成し遂げ、日産を“世界企業”に押し上げ莫大な財産を築いたが、日本では「孤独な人」だったような気がする。だからこそ、最後になって日産幹部は“検察”に彼を売ったのだ。彼自身が述べているように、本来であれば日本の幹部だって、特に西川前社長はゴーン容疑者と同じくサインしていて、或る意味では共謀者だった。それなのに「自分だけが逮捕されたのはおかしい」という彼の主張は、その部分だけで言えば正しい。けれども、彼は知らなかった。或いは“知らないふり”をしていた。日本人は、絶対的権限を持つ会長に逆らえるほど自己主張は強くない。だからサインするのだ。そういう日本人たちを上手に操って私腹を肥やした。強面のゴーンに、逆らえる者など居るはずがなかった。もう少し彼が日本と日本人を尊重して振舞っていたなら、自分の部下たちから検察に“売られる”こともなかっただろう。レバノンでは大人しくしていられるのだろうか。日本の“司法”と闘うことを晩年の目標とするのは、あまりにも寂しい。けれども、最期まで「容疑者」の十字架を背負って生きなければならない彼に“安息の日”はこない。


最近の記事はこちら

「恋」は「世間に謝罪」すべきものなのか

文春報道で俳優の東出昌大氏と女優の杏氏とが別居していることが明らかになった。そして同時に、東出氏が共演女優・唐田えりか氏と“不倫”したことがその決定的原因であるとも報道された。それらの報道を受けて、不…続きを読む

中国の「春節」は「日本」が1位

それが何であっても、1位に選ばれるのは気持ちが良い。ましてや“おめでたいこと”ならなおさらである。このほど中国の旅行予約サイトで、興味深いランキングが発表された。今年の春節期間中、どこに出掛けるか、そ…続きを読む

「日本刀」で、妻と弁護士の魂を分つ⁉

アメリカ人には時々、ユニークな行動を真顔でとる人がいる。カンザス州に暮らすデビット・オストロム氏もそういう一人だ。彼は今、妻から“離婚訴訟”を起こされ、その内容にひどく憤慨していた。そこで彼は真摯に裁…続きを読む

1日16時間で「歌う弁護士」になる⁉

或る雑誌に、12歳から芸能活動を始め、17歳で歌手になってTV番組エンディングでも使われ、その後大学に入って大学院まで出て外資系製薬会社で働き、33歳から別な大学で法律を学び、5年後に司法試験を突破し…続きを読む

「チーム風土」なのか「小松美羽」なのか

現代の芸術・芸能の世界は、その舞台を“片田舎”から…あっという間に“世界”に変える。けれども、そこには“影の仕掛人”が存在しているケースも多い。今や日本を飛び出し、そういう形で世界に羽ばたきつつある人…続きを読む

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.