素顔のひとり言

本当の「風水」の背後にあるもの…

近年になって、日本各地で集中豪雨・ゲリラ豪雨と呼ばれるものが頻発している。教科書的には、熱帯地方にのみある…と言われていた「スコール」が現実のものとなっている。ここ数日も、そういう雨が一部地域を集中的に襲い被害をもたらしている。私は前から言っているのだが、日本列島の気象は近年になって明かに変貌しつつある。正確に言えば日本列島だけでなく、地球規模で自然界の変動が起こっていて、それは一般的に言う「温暖化」とも微妙に異なる。一つの“生命体”として、地球そのものが喘ぎ苦しみながら、まるで生まれ変わろうとしている…かのような大規模な変貌なのだ。

元々人類は“地球という生命体”の上で生きていくよう定められた“生き物”なのだ。我々は元々“巨大な生命体”の上に乗っかって生きている。その巨大な生命体が、何の理由かは定かではないが、今、無言の喘ぎ苦しみを体現しているような気がする。その結果としての“様々な異常気象”“地震などの地殻変動”“風水害”“気温の急変動”となって表れているような気がする。しかも、このような現象は本当は初めてではない。何十万年という人類の歴史からすれば“何度目かの変貌”なのに違いない。それらの遠い記憶が、我々の祖先に“風水術”というものを学ばせた。風水は人間が作ったというよりも、本能的な記憶の中で“大自然に学ばせられた”教訓なのに違いない。

もちろん、ここで言う「風水」は、部屋のどこに何をおけば良いとか、何色がラッキーとか、方位がどうだとか言う「風水」ではない。それらも風水の一部には違いないが、もっと根源的な大自然と向き合う形のスケールの大きな“本物の風水”のことを私は言っている。元々風水は雄大な中国の本土の中で、どの地域・自然環境に王朝を定めれば“国家的繁栄が長く続くか”という命題から考察されていったものだ。実はもう一つ、もっと古くからの“仙道的生き方”も混じり合っている。「仙道」とは、文字通り“仙人の道”で、仙人というのは元々“山奥の中で暮らす人”を指す。一言で言えば“大自然と一体化して暮らす”ことの出来る人が「仙人」なのだ。何千年も前のそういう“先人たちの知恵”と、悠久の王朝繁栄を願う“研究者たちの知恵や経験”とを合わせたものが「原初風水」なのだ。したがって山々も含めた自然環境を重視し、地質、水源、道路、風と気の流れが良い所が絶対条件とされた。人間が自然環境を作るのではなく、元々良い自然環境を見い出し、そこに“一族の地を定める”という考え方だ。実際、記録によれば中国最初の「商(殷)王朝」はそのため遷都を繰り返した。しかも、彼らは自分たちだけの“良い地”を求めたわけではない。自分たちの祖先も“安住できるような最良の地”を求め続けたのだ。つまり、亡くなった先祖達の墓標から“見守られ易い地域”であることを絶対条件とした。それは一方で、自分達が日々“供養・祈願しやすい場所”ともなった。こうした成果なのかどうか…商王朝は500年間近く命脈を保ったのだ。彼らは“呪術王朝”とも呼ばれたが、或る意味、大自然を畏怖し、大自然と共存し、大自然と調和しようとする生き方でもあった。ここで間違えてほしくないのは「地球環境を守ろう」等という発想とは根本的に異なることだ。何故なら、そこには“我々が地球生命体の上に乗っかって生かされている存在”という意識がまるでない。逆に“人類が地球を守ってやる!”という高飛車な発想がある。そうではなくて、あくまで地球生命体の大自然に“調和する形”で生活しようとするのが“本来の風水”の発想なのだ。地球を人間に合わせて変えていくのではなく、人間が“地球の生命の鼓動”に合わせる形で、暮らしていく姿を模索する…それが真の風水的発想なのだ。大自然の鼓動に耳をすませ、地球が生まれ変わろうとする喘ぎ苦しみを理解出来た時、大自然はもっと優しい姿で我々に接してくれるのに違いない。


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