今日の迷言・余言・禁言

汚れ無き「日本人」&厚かましい「逃亡者」

今年は、いろいろな意味で「日本人」と「外国人」との“違い”を、さまざまなところから感じさせられた。その典型はカルロス・ゴーンという人物である。日産の元会長であり、ルノーの元会長でもあった人物だ。彼は現在、容疑者として収監されていたところから抜け出して、“逃亡中の身”である。謂わば「逃亡者」だ。その逃亡者が、フランスのルノー社に対して「退職金」としての“3000万円を要求・訴訟している”ことが明らかになった。よく「逃げも隠れもしない」という言葉があるが、日本の法律が及ばないところへと居住し、何不自由のない生活をしている。まるで、昔の“ギャング映画のボス”のようだ。そして、逃亡中の身でありながらも「退職金」を要求する。う~ん、何たる度胸。まあ、自分自身は「日産の幹部連中に嵌められた」と思っているようだから、悪びれていないのは当然だともいえる。ただ日本人なら、たとえそうであっても、逃亡者の身で「退職金請求」を行うようなことはしない。ますます「強欲な印象」を与えて、イメージが悪くなるではないか。ところが、真の合理主義者は、日産の問題は日産の問題、ルノーの問題はルノーの問題、という風に考える。私は直接訊いていないが、多分、そうだ。但し、彼の主張にも同意する部分はある。先日、日本の方の日産における2020年3月期の決算が発表されたが、6712億円という巨額赤字となった。もちろん、今年の場合は“コロナ騒動”も含んでいるから、さらに日産の場合は当然のことながら“ゴーン騒動”も含んでいるから、赤字転落は仕方がない。ただ、その赤字額が巨大すぎる。“リーマンショック時”でさえも、今回の三分の一くらいの赤字額であった。いかに今回の赤字額が突出しているかが分かろうというものである。さて、もしも、ゴーン氏が現在も日産の会長でいたなら、これほどの“赤字決算”を生じさせたであろうか。確かに、ゴーン氏のやり方には“問題”があった。そのために“追放”されたのだ。但し、彼が日本に来て、傾いていた日産を立て直し、素晴らしい業績へと転換させた事実は、事実として認めなければならない。日本人の多くは「汚れなさ」の方を取る。私も、どちらかと言えばそうだ。けれども“厚かましく要求する”人種・民族は、どこまでもたくましく生き延びていくのかもしれない。


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