今日の迷言・余言・禁言

社会問題化した「アシュラ」という漫画

年配の方なら憶えているかもしれない。それがジョージ秋山氏の描いた「アシュラ」「銭ゲバ」「現訳聖書」といった一連の“強烈な漫画世界”である。今日ではジョージ秋山氏と言えば「浮浪雲」という漫画の方で知られている。この作品は実に44年間もの間続いたからだ。けれども、私にとってのジョージ秋山氏は「アシュラ」の作者としての印象が強く、頭から離れない。そのジョージ秋山氏が今年5月に亡くなっていたことが明らかになった。私が少年だったころ、マンガと言えば「正義の使者」が登場するヒーローものに話が決まっていた。今のようにさまざまなジャンルは存在していなかった。だから私は「月光仮面」に憧れ「まぼろし探偵」に憧れた。マフラーをなびかせ、バイクにまたがって現れるのが“正義の味方”の姿であった。そういうオーソドックスな漫画を読んで育った。だから「銭ゲバ」とか「アシュラ」とかいう社会問題化した“ドロドロとした世界”が漫画に登場してくるなんて思いもしなかった。「銭ゲバ」は“金の亡者”の話だし「アシュラ」は飢えから自分の子供を食べてしまおうとする母親が出てくる。漫画のタッチも「浮浪雲」などとは違って、おどろおどろしい描写の画風だった。因みに「アシュラ」とは仏教用語の「阿修羅」から来ている。とにかく内容があまりにも“強烈すぎる”ということで、子供達に読ませるような内容ではないと、抗議が殺到したのだ。けれども、私はなぜか作者のジョージ秋山氏そのものに興味を持った。こういう“禁断の世界”を描く人物に興味を持った。もっと描いてほしいと思ったが、不買運動まで起こったためか、早々に消えてしまった。私は記憶力が悪いので、詳しい内容までは思い出せないが、とにかく“良い”か“悪いか”は解からないが、こういう強烈な作品がある方が、子供達が無意識に「生きる」ということを考え「人間」を見つめなおし「運命」や「神仏」を意識し始めるようになるだけでも、価値ある作品のように思った。もちろん漫画には「健全な夢」を描く作品が主流であってほしい。けれども、それだけでは片手落ちのような気がするのだ。特に、今年のような「予期せぬ自然災害」「防ぎようのない自然災害」が襲ってくるような時代には、改めて「アシュラ」のような“強烈な世界”を描く作品も、漫画世界に加えた方が役立つのではないだろうか。


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