今日の迷言・余言・禁言

続々と発見される「未開封の墓と棺」

このところエジプトでは「墓」や「棺」の“発見”が続いている。それも古代エジプトの古王朝時代に埋葬地として有名だったサッカラの地から相次いで発見されている。9月なって発見された13基の棺は、なぜか積み重ねられていたのだが、いずれも未開封のまま2500年間、眠っていた棺だ。最近はそういう発見が多くて、4月に発見されたミイラ棺4基も未開封であったし、石棺5基も未開封だった。5月に発見された「ミイラ工房」は、古代エジプトのミイラの製造法を知る貴重な史料となるだろう。この地では第5王朝の墓地が多く発見されていて、2018年にはネフェルカラー王神官の墓が見つかり、2019年にはジェドカラー王高官の墓が見つかっている。これらの墓は手付かずのままであったため、その当時の色鮮やかな色彩のレリーフや彫像が、そのままの姿で保存されていた。これまでも第5王朝の墓などは見つかっているのだが、手付かずの状態で発見されることが少なかった。特に、王そのものの墓はかならず盗掘されている。古代エジプト人の奇妙なところは、強固な「来世信仰」を持っているにもかかわらず、平気で既に亡くなった王の墓を荒らし盗掘することだ。それも一般庶民ならまだわかるのだが、高官とか王族とか、王自身とかが指揮をとって、盗掘を行う。例えば、一時代前の王のピラミッドに使用された石を、自分のピラミッドに使用したりする。実に奇妙な精神構造なのだ。ともかく、そういうことで、今年は古代遺跡発見の“当たり年”であるから、もっと“大きな発見”があっても良いような気がするのだが、一時期、期待されていた「ツタンカーメン王墓の隠し部屋」は、存在していなかったと、小さく報道されている。


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