素顔のひとり言

自らが創り出す「未来」

占星学や推命学の研究者の中には“先天的な運命”を動かしがたいものとして、本人の“意志”とか“選択”とか“努力”などを認めないような判断の仕方をされている方が多い。私自身も占星学や推命学の研究者であるから“先天的な運命”を否定するものではない。ただ「1」~「10」まで“運命のまま”進んでいくかのような“固定的人生”を押し付けるようなことはない。それに実際、人間の運命はそれほど“融通の利かない”ものでもない。ここが誤解を受けやすいところなのだが、確かに「運命の大枠」はある。それは動かしがたい。けれども逆にいえば、その“大枠”から外れなければ、人生はいくらでも“変更可能”なものなのである。そういう事例を山ほど見てきた。ここで重要なのは、まず“大枠”は変えられないということ、幼い頃の家庭環境、先天的外貌や肉体的優劣、素質や才能、性質や愛情傾向、社会的な特徴、私生活の特徴、運命的な出来事、運勢の強弱時期などである。これらは“大枠”として決まっている。そして、それらは変えようがない。けれども、それ以外に関してなら、或いは“大枠内”であっても、その“内部での具体的な変化”であれば、どのようにでも変えられる。したがって、人生を大きく変えていくことは、実際にはそれほど難しいことではない。ただ、タイミングを間違えると、或いは方向性を間違えると、結局、逆戻りするとか、取り返しのつかない状態を引き起こすこともある。そういう意味では、くじけず、慎重に、何度もアタックする人が最終的には成功を勝ち取りやすい。すぐあきらめてしまう人、努力の足りない人、慎重さに欠けている人、焦りすぎる人、勘が鈍すぎる人、臆病すぎる人は、先天的運命のまま流されていくことになりやすいものである。

大切なのは“先天的な運命”は受け入れながらも、それを土台として“新たな未来”を創造していくのだ、という意識に切り替えることである。“先天的な運命”を頭から認めたがらない人もいるが、現に存在している部分はいかんともしがたいのだから、最初から受け入れてしまった方が良い。例えば“幼い頃の家庭環境”などは自分自身ではどうすることもできない。そこから人生は始まっているのだ。けれども、不遇な家庭環境の中で人一倍“忍耐力”や“持久力”、或いは“意志の強さ”や“克己心”、さらには“ひたむきさ”や“勉学心”が育まれることもある。人生、何が幸いするか、解らないものなのである。だから、よく貧しい家庭に育ったことで“最初からハンデを背負っている”かのごとくいう人がいるが、人生挫折の言い訳に過ぎない。それをばねに成功していく人も世の中にはたくさんいるからだ。

私は或る時期から「未来」は“自らが創り出していくもの”だと思うようになった。もちろん、先天的な「大枠」をはみ出さない程度の人生である。すでに述べたように「大枠」は一般に考えられているほど“固定”されたものではなく、その枠内に収まる限り“変幻自在”のものなのである。これを理解するためには、例えば同一生年月日の“著名人たち”を比較してみるとよい。運命学的には“生まれ時間”も加わらなければ本当の意味での同一とは言えないが、とりあえず生年月日だけでも興味深い事実が浮かび上がってくる。同じような分野で成功している人たちに同一生年月日が多いのだ。例えば石原慎太郎氏と五木寛之氏がそうである。二人とも作家で若くして成功し、時代に先駆けて“若者の生き方”を作品の中で問いかけ、多くの反響を生んだ。二人とも小説以外でも活躍し、ともに思想書、宗教書を執筆している。若くして世に出た二人だが、老齢となった現在でも第一線で活躍している。人生上の大枠だけを捉えれば、二人とも驚くほど似ているのだ。このように丁度、望遠鏡で“その人の人生を覗く”ような捉え方をすることが、先天的運命を把握する場合の秘訣である。こういう“大枠”だけ外さなければ、あとは自由に“未来”を選択できる。自由に“未来”を創造していけるのだ。創造としての想像は、具体的であればあるほど良い。但し、現在の延長線上にある形として“想い描く”方が実現しやすい。頭の中に想い描くだけでなく、感情を伴わせて想い描くことが大切である。これが自然にできるようになれば、その“想い”は確実に実現へと向かっていく。但し、必ずしも“創造された未来”がそのままの形で実現するとは限らない。多くの場合、実社会が“受け入れやすい形”に変容して具体化していくからだ。われわれの潜在意識は“善悪の判断”を持たない。だから時々、重大な犯罪を犯す人間がこの“想い描く”方法を使って、犯罪を創造し、実行に踏み切ってしまうのだ。したがって、どういう未来を想い描いても良いが、その想い描くことが社会的に見てどうなのか、理性的に考えてどうなのか、その点だけは実現してから後悔しないためにも、ゆめゆめ忘れてはならない。


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