今日の迷言・余言・禁言

追い詰められていく「吉本興業」

最近「お笑い芸人」に対する風当たりが厳しい。これまで世間から少し“持ち上げられ過ぎた”反動もあって、最近は“芸人たち”に対して、監視の眼を向けるよう変わりつつある。そういう意味での“タレコミ”が週刊誌などに多数寄せられているらしい。そういう世間の風潮もあってか、“お笑い”の代表格である「吉本興業」にも焦りの色が窺われる。昨日、3か月半ぶりに大阪の「なんばグランド花月」で客を入れての公演がスタートした。もっとも、客を入れることは入れるのだが、空間を取らなければいけないということで、858席中の112席のみ使用しての公演である。つまりガラガラの舞台公演ということになる。しかも、出演者たちも“直接会話”は出来ないということで、透明なアクリルガラス越しに漫才などを行うのだ。こういう形式では、ふだんなら“笑えること”も何となく笑い辛い。何しろ、周りに人がいないのだから、“笑うタイミング”が難しい。逆に言うと、そうまでして笑う必要もない。本来、“笑い”というものは自然な状態の中で発生するもので、例えば、お葬式の時など、どんなにおかしくても必死にこらえるのが普通だ。アクリルガラス越しの漫才など、よほどの“達人”でもなければ、それをうまく活用して“笑い”に利用できないだろう。多分、その透明なガラスに顔を押し付けて「聞こえます⁉」とか行ったら、面白いとは思うが…。それに対して相手が「こっちを向くならマスクしろや‼」と怒鳴れば、ちょっとおもしろいかもしれない。とにかく、そういう感じでしばらくはやるらしい。何しろ、吉本興業は全国に12か所の“吉本劇場”を持っている。それらを維持し、運営していかなければならない。芸人登録者を6000名も抱える吉本にとって、収入面ではそれほど黒字にならないと言われる舞台公演だが、若手芸人の活躍の場として、練習舞台としても、各地域に“根付かせる”意味からも、失うことが出来ないのが12劇場なのだ。けれども、日本人は元々が真面目な民族で、苦しい時や辛い時に“さりげなくジョークを入れる”というのは苦手な民族でもある。こういう形式の舞台を“心底笑えるのか”には疑問もある。本来の姿が早く戻らないと、吉本をはじめとする“お笑い芸能プロ”は、徐々に追い詰められていくことだろう。


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