素顔のひとり言

雑誌『ムー』に集う人々

本当に久しぶりに雑誌『ムー』を購入した。何カ月か前に古書店で見かけて懐かしさからつい購入してしまったことはあるが、新刊書としての『ムー』を何となく買ってしまうのは本当に久しぶりだった。

どういうわけか、この雑誌を見ると昔の懐かしい仲間にでも出会ったような気分になる。表紙も、内容も、付録も、昔とほとんど変わらない。心霊・古代文明・UFO・超科学・占い・奇現象・予言・魔法……通巻で「第30巻」となっているので、多分30年前から発行されている雑誌と云うことなのかもしれないが、私の感覚ではもっと前からのような気もする。確か最初は月刊誌ではなくて、途中から月刊誌に変わったような気がするので、30年前と云うのは月刊誌に変わって以降と云うことなのかもしれない。

この雑誌が出て来た頃、巷ではUFO目撃が相次いでいたし、宇宙考古学仮説なるものが登場し、フィリピンの心霊手術や、ユリゲラーのスプーン曲げや、ノストラダムスの大予言なども登場して、何となく「ムー」一族にとっては華やかな時代であった。例えばUFOの存在を信じたとしても、宇宙考古学説を支持したとしても、心霊手術を受け入れたとしても、スプーン曲げを行ってみたとしても、決して異端視されることはなかった。もちろん、今現在でもそれらが完全に否定されてしまったわけではないが、何となく当時のような勢いのようなものは過ぎ去ってしまった感が否めない。

例えばUFOにしても、あれだけ頻繁に目撃され、誘拐されていたのに、なぜか今日まで解明されるに至っていない。地球に飛来したとされる宇宙人の存在自体も、完璧な写真すら未だ公開されていない。宇宙人らしき写真はたくさん示されるが、きちんとした科学分析を経た写真とは云えないものが多い。偽造写真が多いと、たとえ本物が示されても直ちには信じ難くなってしまう。悲しい現実だ。

ミステリーサークルも一部のミステリーサークルが意図的な偽造作品であったことが暴露され、その結果を見て、すべてのミステリーサークルが偽造であるかのような解説をしていたTV番組もあった。その番組のアンフェアーなところは、多数存在する複雑怪奇なサークル映像は一切流さず、ごく単純で偽造出来そうなサークルだけを何回もクローズアップし、実際にそれを作成してみせる、と云う偏ったドキュメンタリーだった。

宇宙考古学説に関しても、強引で怪しい仮説が多いため、どうしても胡散臭く受け止められてしまう。私は大昔に『ムー』が公募した「ミステリー大賞」と云うものに応募していて、佳作入選している。『古代文明の秘められた真実』と云うタイトルで、宇宙考古学仮説を扱った作品だ。ただ、その作品の中で審査員の一人でもあった南山宏氏を名指しで批判したことで、審査員達から総攻撃を受け、大賞を受賞できなかった。この時、何と批判された南山氏ただ一人が私の作品を大賞に押してくれた。世の中とは分からないものである。

『ムー』ではもう一つ、忘れられない思い出がある。この雑誌には当時「研究レポート」のコーナーもあって、読者からの研究や新説や仮説などを毎月掲載していた。このコーナーで私は2カ月にわたって掲載されているのだが、同じコーナーに私の前の月だったか、後の月だったかに「オウム真理教」(当時は「別名サークル」)の麻原彰晃が同じコーナーで出ているのだ。当時はまだ10数名のヨガ団体で「空中浮遊」の写真が修業の成果として掲載されていた。この麻原とはどういうわけか因縁があって、その後十数年たって、私が占い師として道内TVへの出演が決まりビデオ撮りしたものが、ワイドショーの放映日と「麻原彰晃逮捕の日」とが重なり、それが何時間も実況されたため、結局私の占いはお蔵入りになってしまった。そういう意味では、麻原は、私には不吉な相手なのだ。

今月の『ムー』では「究の字占法」についても若干だが触れられている部分がある。この占術は古神道にのみ伝えられている秘法であるが、占い方は一種独特であり、そのうち私もぜひ試してみたいと思っている。


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