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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「十年の大運」は“存在”するのか⁉


最近、占いの生徒さんからも、占いの鑑定希望者からも、同じような質問を受けたので、そのことについて少し書きたい。推命学上の「大運(行運)」についてだ。古典的な推命学では、通常十年間ごとの「大運」と呼ばれるものを重視している。早い話が十年間ごとに大きく「運が変わる」という捉え方だ。こういう“仮説”のことを、運命学上では「進運」とか「行運」とか「流年運」とか呼ぶ。東洋でも西洋でも古来から存在していて、未来の運勢を物語る「尺度」とされている。推命学の流派によっては、この「大運」を抜きにした先天運など“無意味である”とさえ極言する人たちもいる。西洋の場合には、実はノストラダムスの時代(16世紀の頃)にそういう観方があった。もっとも、そのノストラダムスは古代ギリシャやペルシャの占星学原書からそれらを吸収していた。つまり、ギリシャ・ローマの時代から存在した“運勢判断の観方”なのだ。どういう観方をするのかというと「太陰暦」と「惑星周期」というものを使って、仮想上の“大きな運勢の周期”と、それを細分した“小さな運勢の周期”があって、それらの影響で、どの周期の時には幸運で、どの周期の時には不運なのか、機械的に割り出していく。この占星学の手法を推命学に取り入れたのが「大運法」なのである。西洋が「1日=1年法」を基礎としているのに対して、東洋は「3日=1年」を基礎とする。「違うではないか」と思う人がいるかもしれないが、実はそうではない。東洋の「3日=1年」は正確に言うと「3同一干支日=1年」という捉え方なのだ。つまり、東洋の場合には「干支暦」なので、一年間の間に“同一の干支日”が6回巡って来る。ここが重要なのだ。6回巡るので、本来なら「6日=1年」としたいところだが、陰陽の理論から、男女の運は「逆方向に向かう」という、解かったような解からない理論によって男女の仮想進運を、片方は順行させ、片方は逆行させる。こうすることによって「6干支日」は「男=3日間・女3日間」となって、合わせて6日間となり、一年間の“同一干支日”が埋まる。これが推命学上で「3日=1年」と観たてるそもそもの根拠なのだ。ちょっとややこしいが、要するに根拠として元々薄弱なものなのだ。だから、そんなものに振り回される必要などない。今日のような、あっという間に“世界が変わる”ような時代に「十年間は大きな運が変わらない」と考えること自体が虚しいではないか。
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