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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「恐い間取り」は「幸運の間取り」だった⁉


「昭和」時代に産まれているわれわれにとって、どうも「平成」以降に産まれている人たちの“感性”や“趣向”には、首を傾げてしまう部分も多い。その一つは「ど真ん中を歩きたがらない」という点だ。実はここに来て実写映画版の「事故物件 恐い間取り」が大ヒットしていて、興行収入22億円を突破したというニュースが入ってきた。今年の“ホラー映画№1”であるらしい。前にも、ここで取り上げたことがあるが『事故物件 恐い間取り』というのは“事故物件住みます芸人”という奇妙な肩書を持つ松原タニシ氏の滞在記録を書籍化したもので、何のジャンルに属するのか知らないが、多少、やらせっぽい内容のベストセラー本である。私は最初、風水家相の参考にならないかと思って読んだが、正直、あまり参考とはなりそうもない。なにしろ「恐い間取り」と入っているのだが、その表現自体がおかしい。ここに示されているのは、あまりにも“普通の間取り”の物件ばかりなのだ。もっとも、それは当然のことで、同じ事故物件でも彼が暮したのは、ほとんどが単身者の住居で、あまりこういう表現は使いたくないが「安アパート」が多い。そうだとすれば、当然、似たような間取りの部屋が同じアパートやマンションにあるわけで、その部屋だけ特殊なわけがない。したがって、そういう点から言えば「単身者用の平凡な間取り」ばかりなのだ。そして、体験した出来事というのも、あからさまな怪奇現象というのではない。言ってみれば「ホラー」と呼んで良いかどうかさえ、疑問に思うような感じのことばかり綴られている。ところが、そういう本が売れて、実写版としての映画にまでなった。実録の記録映画などとは違って、明らかに“フィクション化”されている。したがって、本来のというか、王道としてのホラー作品でもない。そういう本や映画を「平成生れ」の人達は好むようだ。そして、その結果として「松原タニシ」という“奇妙な芸人”は誰一人も笑わせることなく、大金持ちとなった。つまり、どう考えても「恐い間取り」なのではなくて「幸運の間取り」に暮らしていたことになる。
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