世界的に株価が“乱高下”している。以前にも述べたように、株価の動きは“実体経済”に先行する。その株価の動きが「二番底」に向かい始めた。つまり、いったん浮上して、もう一度“底値”に向かって下落し始める。そういう動きとなっている。その“先行指標”となるのは、前から述べているように「ドル円相場」と「原油価格」だ。このところ、この二つの動きも、乱高下しているのが実態だ。つまり、まだ正確に未来を“読み取れていない”動きのように思える。特に、今回の騒動で、もっとも“動き”として解かり辛いのが“ドル円相場”で、最初は一気に「円高」に傾き、それからまた一気に「ドル高」に向かった。私はそれを知って、急速に日本は“回復する”可能性があると読んだ。実際、それに応じるように、日本株は一気に下降したが、妙な形で止まり、その後一気に浮上した。つまり、三分の一ほど元に戻した。ところが、その後ピタリと止まり、じわじわと下げ出している。こういう“動き”をみると、誰もが「二番底=ダブルボトム」に向かうのではないか、と不安を感じる。或る意味ではセオリー通りなのだ。現在の「ドル円相場」は、極めて読みにくい。“ドル高”から再び“円高”へと向かった時、誰もがこのまま“本格的円高”方向に進むかに思った。中には「1ドル100円を切る」と予測する人もいた。けれども、意外にも、もう一度“ドル高”方向へ修正しそうな雰囲気もある。もし、アメリカ株が完全なる“二番底”を取るなら、もう一度“ドル高”に呼び戻す可能性が強い。そうすると、どうなるのかというと、日本株は「下げそうで下げない」という形となる。そして、やはりアメリカ株よりも先に“二番底”から抜け出す。再び急浮上する。そして、三分の二まで戻ったら、今度はじわじわ時間を掛けながら戻っていく。もう一つの指標である原油価格も一時期は20ドルを切ったりした。ところが、ここにきて、急速に上昇し始めた。まあ、そうはいっても、まだ30ドル以下だが、あっという間に40ドルまでは値を戻す可能性がある。もし、そうなれば、本格的な株価上昇が期待できる。日本株の場合、通常「日経平均」というのがニュース上では用いられる。「トピックス」と呼ばれる指標もあるが、ほとんど“お飾り”である。ところが、日本株が最初に浮上した時、実は「日経平均」よりも「トピックス」の方が早く浮上しているのだ。したがって“二番底”から再浮上する時にも、最初は「トピックス」だけが“プラスになる”可能性が強い。アメリカ株も日経平均も下がり続けているのに、トピックスだけが“ちょこっとだけ上がる”、それが「日本」が“浮上していく”最初の目印となる。
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