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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


「未婚」と「既婚」の意味するもの


“占い稼業”をしている私の元には様々な相談事が持ち込まれるが、その中でもっとも多いのは恋愛・結婚に関連する相談事だ。そのような事情から、恋愛や結婚に関連がある新聞・雑誌記事などに目がとまることが多い。最近目にとまった記事で私が注目したのは「生涯未婚率」というグラフとその解説だった。もちろん、これは未婚のまま一度も結婚することなく生涯を終えていく人の比率だ。それが90年代以降、確実に上昇している。それまでは大体5%くらいだったのが徐々に上昇し最早20%に届く勢いなのだ。グラフ形状から観て今後しばらくも上昇するのは間違いない。記事解説によると、近年は30代前半の2人に1人は独身であると言う。だが、だからと言って“結婚”を求めていないわけではない。私のところに相談に来る方達でもそうだが、決して“生涯未婚”のままを望んでいるわけではないのだ。結婚はしたいのだが相手が…というケースが圧倒的だ。中には恋愛したいが、まだ本格的な恋愛をしたことが無い、という人も増えて来ている。

その記事によると、現代は俗に言う“草食系男子”が増えたことによって、男性の側から交際を求める割合、或いはプロポーズする割合が極端に減って、その結果として結婚への道が遠のく男女が多いのだと言う。特に近年の若い男性は、傷つくことを極端に恐れるあまり、自分から積極的にアタックしなくなってしまっている…と記事は指摘していた。確かに、そんな気がする。

それにしても30代前半の2人に1人が独身と言うのは考えさせられる数字だ。数十年後になったら、未婚のまま人生を終えるのが“普通のこと”になって、結婚をするのが“特別なこと”のように変わってしまうかもしれない。少子化対策も大切だが、それ以前に“結婚奨励策”の方が急務なのかもしれない。子供を作る作らないは本人達の意思が左右するケースが多いが、結婚するしないは本人ひとりの意思だけではどうしようもないところに難しさがある。

私自身30代後半まで独身だったので、そういう人たちの気持ちは良く分かる。特に私は“自分の血を分けた子供”が欲しかった。仮に生涯独身のまま終わっても、子供がいれば“自分の継承”が出来るような錯覚があって、そういう意味で子供だけは欲しかった。すんなり20代で結婚していく友人や仲間達を見て、何故か羨望の気持ちを隠せなかった。一度20代で婚約した女性がいたのだが、種々な理由から婚約は破棄されてしまった。購入したダブルベッドは一人用に変わった。胸を切り裂かれるような傷を負って、女性と言うものが一時的に信じられなくなった。

一方、占い師としての私は、自分がやがて普通に結婚していくだろうことを予知してもいた。仕事面でも当時はどん底だったが、いつか日の目を見るときが来ると確信していた。けれども現実は恋愛・結婚も実らず、仕事もままならない状態から抜けきれずにいた。そういう中で私は最初の妻と出逢った。奇妙な偶然が重なって結婚へと辿りついた。そして2年後に子供も生まれた。その後、札幌へと転居し、仕事面でも出版の機会が訪れ、TV出演を何度も行い、雑誌連載を持って、忙しくなった。けれども、その頃から妻との仲がギクシャクしてきた。11年後に離婚。私の浮気が直接的な原因だった。離婚後何人かの女性と交際したが、出逢った最初の夜から意気投合した現在の妻と2年同棲の後、再婚した。つまり私は、自らが望んだわけではないのだが恋愛・結婚に関連ある“さまざまな状態”を結果的に体験してきたのだ。そういう意味で、さまざまな立場にある人達の気持ちが十分理解できる。

人には、普通に一度だけ結婚して生涯を終える人もいれば、二度、三度と結婚・離婚を繰り返す人もいる。同棲や半同棲、内縁や愛人生活のまま生涯を過ごす人もいれば、恋と別れの繰り返しの中で悩み続ける人もいる。ほとんど恋愛らしい恋愛を経験せずに生涯が終わってしまう人もいる。実に様々な愛情生活のパターンがある。しかも、愛情生活と言うのは “結婚”が終着点ではない。ほとんどの場合、結婚は幸せを願って行うものなのだが、必ずしも幸せになれるとは限らない。結婚したことで種々な不幸を背負ってしまったケースを私は多数見て来ている。そういう意味ではこれほど“摩訶不思議な実態”で我々の人生や運命を左右している魔物も他にない。

単純に“既婚”が良いとも“未婚”が悪いとも言えたものではない。それでも多くの女性達にとって“結婚”が“一つの愛の終着点”として認識されていることだけは間違いがない。そして、そのゴールを目指して恋愛のスタートが切られていることも大多数が認めるところだろう。多くの人にとって、恋愛・結婚は意図的に行うものではなく、いつの間にか辿り着いていたもので、そういう点では“運命”が左右している部分が大きい。だからこそ多くの人達は占いに“その活路”を求めて来るのだ。少なくとも“恋愛のない人生”より“恋愛のある人生”の方が良いし、その結果として“幸福な結婚・家庭”に結び付いていくのがより望ましい。占いがそのための“道しるべ”となることが出来るなら、これに勝る喜びはない。

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