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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


「選択」が許されることの自由


今年も雑誌『クオリティ』最新号で、2016年の占い予想を行った。この雑誌は基本的に経済誌なので“政治的な質問”が多い。参議院選についてとか、新たな選挙権についてとか、北海道新幹線の開通に伴う経済効果に関してとか…。占いサイト「cocoloni」(1月3日「恋愛ニュース」)では同じように2016年を占っているが、こちらの方は「恋愛運」を中心とした内容の一年間である。もちろん、著書『神占開運暦』でも2016年を占っているが、こちらは「ホロスコープ」&「干支・九星」&「易占」&「タロット」の四占術から、それぞれ詳細に“2016年・日本の動向”を占っている。ここでも四占術それぞれに判断内容は異なる。占いなのだから、当然である。その中には「大物芸能人の独立問題が暗礁に乗り上げる」とか「漁船・タンカーの座礁・沈没・火災」とか「海外で評価される新たな発明・発見・研究の多い年」など、すでに実現している占い予言もある。『開運暦』上の記事は“昨年の春”に書いていた原稿で、決して年末になってからの予想ではない。まあ、一年近くも前の段階で予想するのだから“占いの神様”に素直にお伺いするしかない。もちろん、たくさん予測しているので外れることも多いだろうと思う。けれども、これくらい具体的に予測しないと、読んでいる側にとっては面白くないだろう。私は基本的に“あいまい”で、誰にでも当てはまりそうな予言はやらない。外れても良いから、大胆で具体的な予測の仕方をする。「外れても良いから…」というと問題のように思う人がいるかもしれないが、「天気予報」だって、長期予報のほとんどは外れている。アナリストによる「株価予想」だってそうだ。「占い」は本来、予想する仕事なのだから、あいまいにぼかしていては仕事にならない。占い師である以上、最終的には「占いの神様」に頼るしかないのだ。大昔から、呪術師とか占い師はそうやって生きてきた。占い師というのは「馬券の予想屋」と同じで、最終的には「占いの神様」が降りてきて“教えてくれたもの”を告げるしかない。

個人の占いに対してもそうだが、なるべく具体的に個々の対策を占い上から考える。その結果が上手くいくかどうかは、正直、私にもわからない。ただ占った方の多くが、またやってくるのは多分少しでも“良い成果”を上げているからだろう。具体的な対策を考えるためには、その問題について“具体的に訊いておく”必要がある。あいまいな質問に対しては、あいまいにしか答えられない。依頼してきた相手と、その悩みや問題を“共有できた時”素晴らしい回答がおのずと表れてくる。そういう意味では、占い師である「私」と、問題を抱えた「あなた」と、すべて見守っている「占いの神様」と“三人集まったとき”、素晴らしい解決策が見えてくるというものだ。しかも宗教と違って、占いには「選択の自由」がある。決して強制はしないのだ。ここが「占い」の素晴らしい部分で、私は占いを教える場合でも、決して占断結果の「観方」や「判断方法」を強制するようなことはない。そういうものは自分の中で自然に習得していくべきもので、強制すべきようなものではない。

人生の選択に関しても“二者択一の問題”や、迷いながらの“大きな決断”に関しては、多少、背中を押すことはあっても、最終的には本人が選択すべきものであって、雨が降るから「傘を持って行け!」とは絶対に言わない。それは宗教家の仕事であって、占い師の仕事ではないからだ。よく判断に“道徳的なこと”を持ち出す占い師もいるが、そういうことも私はしない。道徳的なことをうんぬんするのも占い師の仕事ではないからである。但し「道しるべ」であるべき占い師は、前方に“危険”が潜んでいる場合、それを伝えておくことは“責務”であって、相手に気付かせず、さりげなくそれを行える占い師こそ一流なのだ。

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