頭脳線の枝線について

頭脳線の枝線について

a-1のように頭脳線から人差し指方向に向かって枝線が出るのは「木星線」の一種で、プライドが高くて向上心が強い人の相で、指導的な立場で能力・手腕を発揮していく人達にしばしば見受けられます。自らの仕事に対しても、人一倍プライドと責任感を持っていて情熱的に取り組んでいく相ですが、やや妥協性が乏しく融通の利かない面も感じられるのが特徴です。

a-2のように頭脳線の起点付近から、細く長い線が水星丘に達するのは、頭脳優秀な人達にしばしば見受けられるもので、波木流では「才能線」とも呼ぶことがあります。この線の所有者は、推理能力や研究能力に優れている場合が多く、各方面で年齢的にも早くから活躍し始めるのが特徴です。ただ、商売的なものよりも、学術的分野の方が伸びる傾向が見られます。

a-3のように頭脳線の途中から枝線が跳ね上がっているのは、実利的なものに対して優れた素質を発揮していく人の相です。何らかの資格・技術を持つ人たちにもしばしば見受けられる相ですが、収入・収益をもたらしそうにないものに対しては、熱心に頭脳を働かせることはありません。対人関係でも、実利に繋がりそうな相手との交際を優先しがちなようです。

a-4のように頭脳線の途中から跳ね上がった枝線が、感情線を超えて小指方向に向かっているのは、金融商品や経営管理に対しての優れた素質を表わすものであって、商売や事業で手腕を発揮し、預金や資産をぐんぐん増やしていく運勢を持っている人の相です。ただ、商売や金銭に執着が強すぎて、心を軽視し、思わぬ敵を作ってしまいやすい傾向も窺がわれます。

a-5のように頭脳線からの枝線が大きく跳ね上がって感情線を超え、薬指方向へと向かっているのは、比較的稀な相であって、芸術や技術で特殊な能力を備えている人に見掛ける相です。また、輝かしい名誉・名声の得られる相でもあって、若くしてその道を極めた人物にも見受けられます。また、芸術作品を売り買いすることに特殊な能力を表わす人もいます。

a-6のように頭脳線から生命線内部へと向かって、比較的強い線が引かれているのは、極端に神経過敏で細かなことにこだわりやすく、家庭・家族に関しての悩みを抱えやすい人に多く見受けられます。ちょっとしたことでもすぐ腹を立てたり、傷ついてしまったりしやすいのが特徴です。また、心の領域が狭くて、部下・後輩の運が乏しい傾向も見受けられます。

a-7のように頭脳線の途中から、その内側に向かって枝線が出現するのは、異常なほど想像力が発達し、徐々に妄想にまで発展し、社会生活が困難になってしまいがちな人の相です。人中に入っていくことに抵抗感を持つケースも多く、引きこもりがちとなり、厭世的な感覚に襲われやすい傾向も見受けられます。自傷行為に陥らぬよう注意しなければなりません。


感情線の枝線について

感情線の枝線について

b-1のように感情線の起点付近から、小さな枝線が上にも下にも向かうのは、俗に「子供線」と呼ばれて、妊娠・出産する子供の数を暗示するとされています。この場合、明確な線のみを採り、不明確な線は採りません。上に向かうのが男児、下に向かうのが女児です。掌の外側から内側に向かって、第1子、第2子と数えていきます。掌線の少ない人ほど的中します。

b-2のように感情線の小指下から、前記「子供線」と同じような形で、やや強く長く「結婚線」付近にまで達していくのは、性的欲求の強い人の相で「性欲線」とも呼ぶべき線です。この線の持ち主は、異性を性的欲求の対象としてのみとらえているようなところがあり、SEXを職業的に用いるのであれば成功します。ただ結婚生活は上手くいかない傾向が見られます。

b-3のように感情線の小指下、又は小指と薬指の中間下付近から、薬指方向に向かって1、2本カーブを描いて上曲するのが「機知線」です。この線はしばしば結婚線へと向かう前記の「性欲線」と間違われやすいので、注意しなければなりません。機知線の方は、時として太陽線と一体化していくケースもあります。機知とユーモアに富み、話術の才能の持ち主です。

b-4のように感情線の薬指下辺りから出た下降枝線が長く生命線まで達するのは、深刻な愛情問題を抱える人たちに見掛ける相で「失恋線」や「悲恋線」の名称を持ちます。その名の通り悲恋になく形で、一部手相家がこの線を、結婚年齢を表示する線であると云っているのは間違いです。むしろ正反対に、二人が別離する年時の生命線を通過していくケースはあります。

b-5のように感情線からの枝線が頭脳線付近に留まっているのは、本人の愛情関係が仕事や社会生活にまで影響する形で、情緒・情感を必要とする仕事の場合はプラスに作用し、営利中心の仕事であればマイナスに作用するケースが多いものです。この線に運命線が交錯してきれいな十字形を作ると「神秘十字形」となって、信仰心の強い生き方が人生を左右します。

b-6のように感情線の枝線が人差し指付近まで延びて急に下曲し、生命線の出発点付近へと引かれていくのは、信じやすくて惚れっぽい人の相であって、危険な恋愛にのめりこみやすいので注意が必要です。また、信頼している部下・後輩に欺かれやすい傾向もみられ、騙されやすくて相手を見抜く目に乏しいようです。同情心や義侠心が人一倍強い相でもあります。

b-7のように感情線の枝線が人差し指中央付近に達しているのは、社会的な貢献意識の強い人の相であって、社会福祉的な仕事や行政活動に向いている人にしばしば見受けられます。恩義や友情にも厚くて、友人・仲間たちに対して人一倍愛情を注いでいくような傾向も持っています。管理者向きなので、リーダーとしての立場の方が、才能や手腕を発揮できます。

b-8のように人差し指と中指の中間から金星環のような弧線が短く強く刻まれるのは、 潔癖感の強い相の1つであって、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いで、 適当に妥協して、その場の中で協調していくと云うことが出来ません。 嫌いな相手には見向きもせず、好きな異性にはとことん尽くしていく傾向も顕著です。