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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


哀しい政治家たち


北海道5区選出の民主党・小林千代美議員の裏口座に北海道教職員組合からの1600万円の違法献金が入金されたことが確認されたらしい。政治家絡みの違法献金とか賄賂とかは珍しくもないが、それが“教職員”によって行われたのかと思うと暗澹たる思いが拭えない。子供達に“道を説く人達”が違法なことを行い、それによって当選した議員が「自分は知らなかった」と言って、議員を続けようとする…私は彼女の経歴を知らないが、多分、前歴は教育関係者であったことは間違いない。本人なのか、秘書なのかは知らないが、議員側から違法献金を求めていたことは以前から指摘されている。資金不足なら、最初から政治の世界になど打って出なければ良い。もし誰かに担ぎ出されたのなら、どうして最初から、その点を理由に断らなかったのか。思想・理念のためなら法律を冒しても良い…という理屈は成り立たない。未来を担う子供たちを教える教職員が、犯罪に加担してどうするのか。何をはき違えているのだろう。

時々「正義とは何だろう」と思うことがある。以前、或るTV番組でジャーナリスト出身の鳥越俊太郎氏が「この程度のことは許されるんじゃないですか」と、民主党・政治家の献金疑惑をかばったことがある。自民党政治家たちには“甘え”を容認したことがなかっただけに、その言葉は意外な響きで私に伝わった。結局、彼の正義も公平なものではなかったようだ。人間は誰でも自分に甘く、他人に厳しい傾向がある。かくいう私だって、自分には甘い。だから偉そうなことばかりは言えない。ただ、普段いかにも公平に見せながら、倫理を説き、正義の使者らしく振舞いながら、仮面の下の素顔に“地位”や“金銭”に縋りつく部分が見えると、何とも言えない哀しい気持ちになる。自民党を“出る”“出ない”で騒いでいる人達もそうだし、かつては“理路整然とアメリカ外交を説いていた”現政府首脳たちもそうである。政権を取ると同時に口が重くなり、語れなくなり、一つの決断さえも出来ず、先送りばかりしている。いったい、政治家たるものの信念はどこへ行ったのか。いや、最初からそんなものは持ち合わせてはいなかったのか。

政治も宗教も“すべての人に対して公平”等ということは土台が無理なのだ。完全無欠などということは、最初から謳わない方が良い。私が行っている占いの世界でも、よく“的中率99%”とか“科学的占い”とか“必ず開運する”とか“望みを叶える”とか“癌でも治す”とか、あり得ないことを公言している占い師たちがいる。この“あり得ないこと”を、まともに信じる人達もいる。占いは、あくまでも占いであって科学ではありえない。この点さえも反論しようとする人たちもいる。科学とは何か…という根本の部分が分かっていない人達だ。別に占いは科学でなど―ある必要性はない。むしろ、科学とは言えない部分があるからこそ、まだまだ未知数で探求の価値があるのだ。学術として未完成だから、種々の可能性が残されている分野の一つなのだ。また逆に正統科学的なメスを加えて研究し直すべき分野の一つでもある。

的中率に関しては、大体がいい加減なものであって、世間的な占い師への評価など、それこそ科学的に見て不自然極まりない。思い込みで的中率が評されているケースは極めて多いのだ。そういうものに振り回されると確かな研究など出来なくなる。必ず開運する―というのもおかしな話で、確かに占いには“開運(改運)法”というものもあって、そなれりに効果は期待出来るが“絶対”ではない。そんなことは当たり前であって、科学の1分野である医学であっても、病から命を救える確率はまだまだ低いのと同様である。当然“癌を治す”特効薬などではない。

“夢を叶える”とか“望みを叶える”とかいうことに関しては、これも当然ながら叶えられる場合と、叶えられない場合とがある。ただ、叶える確率を高めることは出来る。但し、占いから示唆された通りに実行してくれた場合の話ではあるが…。それとても、絶対などという奴は信用できない。的中率でも開運法でも、100%とか、絶対とか、あり得ないことを真顔で言う占い師は、そもそもが自分を何様だと思っているのか。ユーモアとか軽いジョークを含めて言う分には罪はない。真剣に言っているとすれば、そのことの方が問題なのだ。医者でもそうだが、優れた医師ほど“絶対に治せる”などとは確約しないものだ。“確率としては五分五分です”とか“とにかく最善を尽くすとしか言えません”とか“治る奇跡に賭けてみましょう”とか言うはずだ。

政治家だって同じことだ。最初から出来るかどうか解からないものを“必ず出来る”と断言する政治家は信用できない。“出来るよう命懸けで取り組みます”が、正しい答えだろう。それだと選挙には勝てないから、必ず出来る―と断言するのは卑怯なやり方だ。商売としての「政治屋」ならそれでも良いが、使命感に溢れた政治家のすることではない。多分その背景としては、いったん政治家としてバッチをつけた以上、二度と元の仕事に戻れないとか、新たな仕事先を見つけるのが難しいとか、高額な収入源を失いたくないとか、名誉を維持し続けたいとか、そして何よりも所属する党上層部から“無言の監視がある”等と言ったことがあるのだろう。

そういった種々の背景が分からないほど私も世間知らずではないが、どういう理由があったにせよ、国民からの税金を所得源とする政治家の場合、さらに「法律を作る側」である政治家の場合、ましてや小林議員のように“子供達を導く存在”であったはずの前職である場合、政治屋の色に染まらず、もっと清やかな生き方をして欲しい…と願うのは私だけであろうか。

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