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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


変化し始めた評価の基準


世の中がいろいろなところで変わり始めていることは誰もが感じていることだろう。あきらかに誰の眼にも分かる形での変化は理解しやすいのだが、案外、眼に付きにくい形で変化しつつあることも種々な分野で出始めている。例えば、男・女に対しての評価である。私が若かった頃、男性が“顔の美醜で評価される”ということはほとんどなかった。いや正確に言うとあったのだが、その多くは俳優とか歌手とか、いわゆる“顔を商品としている職業”の人達であった。一般のお店とか会社勤めの男性達までが“顔の美醜”で評価を受ける…等ということは余程極端な出来栄えの顔でもない限り考えられなかった。もしかしたら、皆それぞれに「彼はイケメン」等と感じていたのかもしれないが、そのことと社会人としての“男性の評価”とは全く別物と捉えられていた。ところが、どうも最近はそうでもなくなって来ているように感じられる。もちろん、それだけで評価されることはないにしても、その部分へのウエイトが大きくなったことだけは間違いない。

そして、それを象徴するように、似たような顔立ちの“イケメン俳優・歌手”が圧倒的に多い。若い人達が次々と出てくるので、私など、今や顔の判別さえつかなくなってしまっている。しかも日本人だけなら、まだ理解も出来るのだが、最近はどういう訳か韓国人男性が多い。日本語さえたどたどしい韓国人タレントに、何故、ああも熱狂するのか“韓国顔”が良いのか、奇妙でさえある。奇妙と言えば、女性芸能人の方は“韓国顔”は男性ほど支持されていない。あくまでも“韓国イケメン”が受けているのであって“韓国美女”ではないようだ。

それはともかく、古今東西、あらゆる時代・地域で、女性は“美しく”が評価を得る第一の基準だった。それに対して男性の方は“腕力”“財力”“能力”のどれかが、第一の評価の基準だった。“戦いに強いこと”が評価の時代もあれば、 “金があること”が評価の地域もあれば、“頭の良いこと”が評価の民族もあった。決して“顔の良いこと”は評価する基準に含まれていなかったはずだ。ところが時代は確実に“男の顔の美醜”を評価基準にしようとし始めている。

占いの世界でも、最近は“イケメン”に属するような占い師が多くなった。まだまだその比率は低いので、私のような“普通の顔立ち”でもどうにかなっているが、そのうち“イケメン占い師”でなければマスコミには登場させない、などという時代が来るのかもしれない。私が尊敬する19世紀末~20世紀初頭にかけ活躍した手相家キロは、誰が見ても“イケメン”と思えるような絶世の美男子であった。私が少年期から強く憧れたのも、もしかしたら本能的にそういった容貌的雰囲気も手伝っていたからかもしれない。残念ながら私にその要素はなかった。能力的にもはるかに及ばなかったが、何よりも容貌的に“遥かに遠い存在”のままであった。キロが身分の高い女性の顧客をたくさん抱えていたのは当然と言える。

現代でも、彼のような容貌があればたちどころに人気が出るのは確実である。彼の場合は能力的にも素晴らしかったからだが、現代日本であれば、多分、能力等そこそこで良い。TVや女性雑誌に頻繁に出れば、間違いなく爆発的に人気を掴む。昔の日本女性ならそうとも言えない部分があるのだが、現代女性なら100%確実である。何がそうさせるのだろうか。その、最も大きな理由は日本女性が変わったからである。

つまり、現代は女性でも自分で腕力や財力や能力を持つことが出来るので、それらを男性の評価に求めなくなったのだ。ここで言う“腕力”には肉体的なそれもあるが、それ以上に古代は戦いによってのみ得られた“社会的地位・権力”をも意味している。自分達が得られるものに対して、魅力を感じなくなるのは当然と言えば当然と言える。だから新しい男性像として、古来女性の評価基準として求められてきた“美しさ”を評価の基準として加えるように変わったのだ。男性達もまた女性に対して“美・醜” だけで評価する時代ではなくなりつつある。けれども、本能的に男性は女性の“美”に弱いし“優しい気遣い”や“可愛らしさ”に脆い。女性を評価する基準として、それらが外せないことは隠しようもない事実だ。どんなに“権威”があり、“財産”を持ち、“才能”を備えていたとしても、美しさや、優しさや、可愛らしさの全くない女性を高く評価するのは難しい。それらから考えると、日本女性は大きく進化し、日本男性はいつの間にか取り残されつつある…時代と言えるのかもしれない。

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