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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


小惑星セドナと占星術


今月半ばに、小惑星セドナが発見されました。最初、これは新しい惑星の発見ではないか、と色めきたったのですが、やがて通常の惑星と呼ぶにはあまりにも小さいなど条件を満たしていなかったところから「小惑星」という結論に落ち着いたようです。

一般に、これまでは「小惑星」というと、火星と木星の間に位置する無数の惑星達の総称として使うケースが多いのですが、この惑星の場合は、それらとは異なります。

太陽系の惑星としては最も外側を回っている冥王星よりも、はるか外側を回っているからです。30年以上前から「トランスプルート」として、理論的には予測されていた天体です。

今回の惑星名称「セドナ」は、エスキモー部族に伝わる海の女神の名、なのだそうです。

地球から見た場合、あまりに小さすぎ、又ほとんど動きの乏しい惑星となるので、占星学的影響を考えることは難しいだろうと思われます。

今から、25年以上前、土星と天王星との中間軌道に小惑星「キローン」が発見され、注目を集めたことがあります。占星学的にも意味を持つ惑星として、一時期もてはやされましたが、現代では採用する占星家は少なくなってしまいました。

同じようなことが、火星と木星との中間軌道に位置する多数の小惑星にも言えます。ここには、3000とも5000ともいわれる多数の天体が散らばっていて、そのうちの代表的なものだけを意味のある天体として用いようとしたのです。アメリカでは『小惑星占星学』という専門書まで出版されました。

日本でも、欧米のものは何でも良い、という哀しい考え方の占星家たちがこれに追従しました。けれども、現代では採用し続けている占星家は稀になってしまいました。理論的にも、実占的にも無理が多すぎるのです。

大体、欧米の研究や理論なら何でも正しいという発想自体が、理解に苦しみます。なぜ、自分自身の目や頭脳で、実践的に研究し、確認しようとしないのでしょうか? 確認しないまま、まるで自分の発見でもあるかのように、雑誌や著書の中で(翻訳)発表したりするのでしょうか? 占い師というのは、人間の運命を扱っている職業であることを忘れてもらっては困るのです。欧米の占星学界では、小惑星以外でもさまざまな研究が次々と発表されています。

さまざまな研究を発表すること自体は素晴らしいことです。但し、それは必ずしも、即、実践できるという保障付とはいえないのです。そのことを踏まえて、自分の占星学に取り入れる姿勢を持たなければ、真の実占家とはいえません。日本の占星家は、欧米の占星学を後追いすることばかりするのではなく、自分自身で出来る研究にもっと力を入れることを考えてほしいと願ってやみません。

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