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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


神は「身代わり」を用意したのだが…


“北朝鮮拉致家族”の象徴ともいうべき横田滋氏が老衰のため逝去された。拉致された横田めぐみさんの消息は未だ不明のままである。北朝鮮側は1986年に結婚をし、翌年にキム・ヘギョン氏を産んだが、1994年4月に自殺したと伝えている。一部の拉致被害者たちが戻って後、横田めぐみさんの娘であるキム・ヘギョン氏と祖父母にあたる横田夫妻のTV中継による“対話”が実現したことがある。ヘギョンさんは祖父母に逢いたいと言い、北朝鮮に迎えに来てほしいと言ったが、横田夫妻はそれに応ずることはなかった。日本のマスコミも世論も、ヘギョンさんを日本に連れて来ることには大反対で、逢って来ること自体にも大反対で、それらに押し切られるような形で「孫」との関係はぎくしゃくしたままで流れた。だが、当時、私は思っていた。その当時のヘギョンさんは丁度めぐみさんが失踪した年齢にほぼ符合している。もちろん、孫だから顔貌も似ている。もし、横田夫妻が気持ちを切り替えれば、ヘギョンさんを引き取って育てることは可能だったはずなのだ。もちろん、これには、さまざまな“異論”があることは知っている。けれども、私には、これが「神」が用意することが出来た“唯一の身代わり”であると思うのだ。もちろん、“身代わり”は“本物”には成れない。けれども、ホンモノのように愛することは出来る。孫は、娘のように応じたことだろう。私は、それで良いと思うのだ。世の中には「白黒」をつけなければ気の済まない人がいる。「本物」でなければ絶対に受け入れない人がいる。けれども「運命」という観点から考えると、必ずしも白黒をつけたから“幸せになれる”というものではない。必ずしも本物でなければ“幸せを得られない”というものでもない。せっかく「神」が用意してくれた“幸せ”を拒否するのが正しいとは言い切れないのだ。或る意味では“世論”がそうさせたともいえる“身代わり拒否”だが、運命の神は「それ以外はどうすることも出来ません」と哀し気に微笑むのみであった。
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