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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


“紳助問題”が意味するもの


“黒い交際”の発覚によって、島田紳助さんが芸能界から消えた。“お笑いブーム”と呼ばれていたものを牽引してきた人物の一人だけに、各方面への影響は計り知れない。私は以前、このコーナーで近年のTV各局があまりにも“お笑いタレント達”に依存し過ぎて、その手の番組ばかりが増え過ぎ、どの時間帯、どの局を入れても、どういう番組であっても、必ず“お笑いタレント”が混じって来ている現状に警鐘を鳴らしていた。もちろん、愉しく笑わせること自体は悪いことではないが、それだけが“世間を生き抜いていく知恵”でもあるかのような押し付けには疑問を感じることが多かったし、学校や企業や役所までがそういうブームを後押しするような風潮は賛成出来なかった。

そういう意味では、TV局にも反省材料を与えるいい機会になったのかもしれない。大体が「お笑いブーム」が続くこと自体、景気下降気味であるのサインだと統計的には示されている。決して良い兆候ではないのだ。もちろん「笑う門には福来る」で、生活の中に笑いは必要だ。震災時のように深刻な内容の番組ばかりが続くと、見る側も憂鬱になって来る。ただ昨今のTV番組は“作り”が多く、自然に笑えるような内容ではなくなっているトークも多い。心から笑える内容や話しなら良いのだが、作られた笑いは一瞬愉しいが、心からは笑えない。

そういう“笑いのブーム”を牽引してきた一人が、間違いなく「島田紳助」だった。今回の出来事は、彼一人の問題だと済ませられることではない。昔から、芸能人、スポーツ選手、政治家が思わぬところから「黒い組織」と関係を持ってしまうケースは多い。特に本業以外で何らかのか商売・事業を展開している芸能人・スポーツ選手・政治家などは組織から狙われやすく、誘い水に飛びつきやすい。もっとも、芸能人を狙っているのは「黒い組織」だけでなく「宗教組織」「政治組織」「ギャンブル組織」など様々ある。社会的に有名で人気がある芸能人は、組織の拡大とか、組織の宣伝とか、組織の正当性とかに利用しやすいのだ。だからこそ大企業も“好感度タレント”をCMに起用したがる。時に宣伝など必要が無いような企業がCMを流すのは人気獲得だけでなく“企業としての存在感”や“企業としての正当性”をアピールする狙いもある。タレントの方からすれば、企業のCMを引き受けるということは“その企業の顔”になるということで、本人の人気が上がれば企業にとってもプラスだが、事件等起こせばその企業のイメージダウンは避けられない。時に莫大な「違約金」等が発生するのは当然だとも言える。

近年は「宗教組織」と有名人との関係や、「国籍問題」と有名人との関係も、よく取り沙汰される。後者は「政治組織」が絡んでいるケースも多く、中々に複雑で根の深い問題だ。日本という国は、これまで国の中であまり民族とか人種とか宗教とかで紛争することの少なかった所だが、それは一つには日本人が単一民族(厳密にはアイヌ民族が存在している)で、比較的まとまっていたからだが、国際結婚が増え、海外からの外国人居住者が増えてきた現在、今後の「日本」が世界に向けて、人種的に、民族的に、宗教的にどうあるべきなのか、明確な指針を打ち出していくべき時代に入ったと言えるだろう。フジTVに対しての抗議デモなども、ただ単に「韓流」氾濫の問題だけではなくて、外国とメディアの関係、外国人とメディアの関係、政治とメディアの関係、宗教とメディアの関係、外圧と TV局との関係―さまざまな問題の一環として捉え直していくべきで、決してフジTV一局だけの問題ではないように思われる。

黒い組織とメディアとの関係も、そういう意味では同じ土俵にある。関西系のTV局の中には“持ちつ持たれつの関係”も存在するかのような報道もある。いや、もっと根本的な問題まで遡れば、関係機関という微妙な形でなら一般企業と黒い組織との関係も100%断つのは業種によっては難しいかもしれず、知らずに関わっている場合もないとは言えない。企業だけでなく我々一般人にしても、知らずに関わってしまう可能性が無いとは言えない。例えばネット企業には、そういう意味で妖しい企業が沢山ある。さまざまなサイトの運営は通常の商店や事務所と異なり、顔が見えない。顔が見えなくても“サイト運営”“ネットビジネス”“ネット販売” “ネット商法”は可能なのだ。俗にいう「出逢い系」の運営等、微妙な企業が沢山あるような気がするのだ。もちろん、それらの中には真面目で優良な企業・経営者も沢山いると思うので、全てを色眼鏡で見ることは出来ない。我々は微妙な世界の真っ只中で、勘を働かせて生きていかなければならないのだ。

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