「single-blog2.php」* 有料カテゴリ:「過去の占いコラム」は一括2,000円で全て読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


自らが創り出す「未来」


占星学や推命学の研究者の中には“先天的な運命”を動かしがたいものとして、本人の“意志”とか“選択”とか“努力”などを認めないような判断の仕方をされている方が多い。私自身も占星学や推命学の研究者であるから“先天的な運命”を否定するものではない。ただ「1」~「10」まで“運命のまま”進んでいくかのような“固定的人生”を押し付けるようなことはない。それに実際、人間の運命はそれほど“融通の利かない”ものでもない。ここが誤解を受けやすいところなのだが、確かに「運命の大枠」はある。それは動かしがたい。けれども逆にいえば、その“大枠”から外れなければ、人生はいくらでも“変更可能”なものなのである。そういう事例を山ほど見てきた。ここで重要なのは、まず“大枠”は変えられないということ、幼い頃の家庭環境、先天的外貌や肉体的優劣、素質や才能、性質や愛情傾向、社会的な特徴、私生活の特徴、運命的な出来事、運勢の強弱時期などである。これらは“大枠”として決まっている。そして、それらは変えようがない。けれども、それ以外に関してなら、或いは“大枠内”であっても、その“内部での具体的な変化”であれば、どのようにでも変えられる。したがって、人生を大きく変えていくことは、実際にはそれほど難しいことではない。ただ、タイミングを間違えると、或いは方向性を間違えると、結局、逆戻りするとか、取り返しのつかない状態を引き起こすこともある。そういう意味では、くじけず、慎重に、何度もアタックする人が最終的には成功を勝ち取りやすい。すぐあきらめてしまう人、努力の足りない人、慎重さに欠けている人、焦りすぎる人、勘が鈍すぎる人、臆病すぎる人は、先天的運命のまま流されていくことになりやすいものである。

大切なのは“先天的な運命”は受け入れながらも、それを土台として“新たな未来”を創造していくのだ、という意識に切り替えることである。“先天的な運命”を頭から認めたがらない人もいるが、現に存在している部分はいかんともしがたいのだから、最初から受け入れてしまった方が良い。例えば“幼い頃の家庭環境”などは自分自身ではどうすることもできない。そこから人生は始まっているのだ。けれども、不遇な家庭環境の中で人一倍“忍耐力”や“持久力”、或いは“意志の強さ”や“克己心”、さらには“ひたむきさ”や“勉学心”が育まれることもある。人生、何が幸いするか、解らないものなのである。だから、よく貧しい家庭に育ったことで“最初からハンデを背負っている”かのごとくいう人がいるが、人生挫折の言い訳に過ぎない。それをばねに成功していく人も世の中にはたくさんいるからだ。

私は或る時期から「未来」は“自らが創り出していくもの”だと思うようになった。もちろん、先天的な「大枠」をはみ出さない程度の人生である。すでに述べたように「大枠」は一般に考えられているほど“固定”されたものではなく、その枠内に収まる限り“変幻自在”のものなのである。これを理解するためには、例えば同一生年月日の“著名人たち”を比較してみるとよい。運命学的には“生まれ時間”も加わらなければ本当の意味での同一とは言えないが、とりあえず生年月日だけでも興味深い事実が浮かび上がってくる。同じような分野で成功している人たちに同一生年月日が多いのだ。例えば石原慎太郎氏と五木寛之氏がそうである。二人とも作家で若くして成功し、時代に先駆けて“若者の生き方”を作品の中で問いかけ、多くの反響を生んだ。二人とも小説以外でも活躍し、ともに思想書、宗教書を執筆している。若くして世に出た二人だが、老齢となった現在でも第一線で活躍している。人生上の大枠だけを捉えれば、二人とも驚くほど似ているのだ。このように丁度、望遠鏡で“その人の人生を覗く”ような捉え方をすることが、先天的運命を把握する場合の秘訣である。こういう“大枠”だけ外さなければ、あとは自由に“未来”を選択できる。自由に“未来”を創造していけるのだ。創造としての想像は、具体的であればあるほど良い。但し、現在の延長線上にある形として“想い描く”方が実現しやすい。頭の中に想い描くだけでなく、感情を伴わせて想い描くことが大切である。これが自然にできるようになれば、その“想い”は確実に実現へと向かっていく。但し、必ずしも“創造された未来”がそのままの形で実現するとは限らない。多くの場合、実社会が“受け入れやすい形”に変容して具体化していくからだ。われわれの潜在意識は“善悪の判断”を持たない。だから時々、重大な犯罪を犯す人間がこの“想い描く”方法を使って、犯罪を創造し、実行に踏み切ってしまうのだ。したがって、どういう未来を想い描いても良いが、その想い描くことが社会的に見てどうなのか、理性的に考えてどうなのか、その点だけは実現してから後悔しないためにも、ゆめゆめ忘れてはならない。

「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧素顔のひとり言

  • 「大谷選手の故障」と「株価予測」が見事的中‼

    早いもので今年も“雪景色”の季節となった。そこで、今年一年の「波木星龍の占い予言」を振り返ることにする。私は別に、有名人の予言とか、社会的な予言とか、本当はそんなことはどうでも良い 続きを読む

  • 波木星龍の公的な「予言の的中率」

    占い師の評価というのは、必ずしも“的中率”にあるわけではないが、そうは言っても“どの程度的中しているのか”は、その評価の重要なポイントであるには違いない。よく“口コミ”と言われる“ 続きを読む

  • あまりにもお粗末な「ツタンカーメン」番組

    こういう番組をどう捉えれば良いのだろう。制作サイドは日本の視聴者をあまりにも軽んじすぎているのではないだろうか。7月18日のTBS古代エジプト世紀の大発見プロジェクト「ツタンカーメ 続きを読む

  • 日進月歩で「後退していく」占いの世界

    世の中、日進月歩で進んでいくものが多い中で、まるで“後退りしている”ような世界が「占いの世界」だといってもよい。どうして後退りなのか、ここ20年ほど「新たな研究」「新たな学説」「新 続きを読む

  • 人は“さまよいながら”生きていく

    人間社会は「勘違い」で成り立っている。例えば、私は“書きもの”などでは何でも明確に“ズバズバ書く”ので、現実にもさぞかし「即断即決の人」「迷いのない人」「怖い人」であるかのよう誤解 続きを読む

  • 「パスワード」という魔物

    私は元々が“IT型の人間”ではないので、日頃から“IT関連のもの”は苦手である。その中でも一番厄介なのが「パスワード」で、あらゆる場合にこの部分で躓いてしまう。何故、もう少し簡単に 続きを読む

  • 占い依頼者との「距離」について

    当然のことながら、占い師は常に何らかの悩みや問題を抱えた相談者や依頼者と相対して仕事を行っている。初めての依頼者もいるが、その多くは過去に“占っている方”で、いわば“常連さん”に属 続きを読む

  • 「使命感」の持っている美しさ

    どのような世界であっても「使命感」の中で生きている人達は、それぞれに“美しい”ものです。もちろん、これは外見的なことではなくて、“生き方としての美しさ”です。その人なりが滲み出てく 続きを読む

  • 日本人であるということ

    今年は正月から週刊誌が飛びつきそうな話題やネタが矢継ぎ早に飛び出している。「ベッキー不倫騒動」があり「スマップ独立失敗」があり「甘利金銭疑惑」があり「宮崎育児不倫」があり「清原覚せ 続きを読む

  • 「古書」からの伝言

    最近、“大昔に流行した占い”や、現在は“消滅してしまった占い”や、世界の“珍しい占い”を研究する目的で古書を購入するケースが多い。そういう中で気付かされたことがいくつもある。まず世 続きを読む