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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


週刊誌の見出しが意味するもの


新聞を開くと嫌でも飛び込んでくるのが週刊誌等の見出しだ。電車の吊革から眼に入ることもあれば、駅の売店などで何気なく眼に入ることもある。もっとも、その前に大抵はスポーツ新聞とか、TVのワイドショーとか、ニュース報道とかで、目や耳にしている事件や出来事が多いのだが、それでも週刊誌の見出しほどセンセーショナルではない。週刊誌の見出しには、或る種“占い師感覚”で“予言している見出し”が多いことに気付いた。

そう週刊誌の記者や編集長というのは“占うことが仕事”なのかもしれない。例えば「鳩山内閣6月崩壊…次の総理は…」等といった文字が大きく躍っている。占い師としての言葉としか思えないような記事か書かれ、それが売れる。そういえば私も似たようなことを書いたが、それは8ヶ月以上も前の話で、そういう前もっての予言・予測というのは残念ながら注目はされない。人というのは面白いもので、目前のことには関心を寄せるが、長期的な予測にはそれほど関心を持たない。今現在の問題に対する見通しが分かれば、それで良いのだ。というより、その先は余分なのだ。だから週刊誌的先行きで十分、それ以上の未来予測にはふたをする。

私は昔、ある夫婦を鑑定して、引っ越し後のことを訊かれて「やがては別居生活から離婚に至る可能性もある相をされていて…」と判断したところ、怪訝な顔をされ、後で良からぬ噂を立てられたことがある。確かに夫婦の前で言うべき言葉ではなかった。だから仕方がないが、それから十数年が経って、その夫婦の親戚の方から「あの時の先生が判断されたように、二人は今年離婚されたのです」と知らされた。私の方はもう忘れていて、思い出すのに時間が掛ったが、ああ…あの時の…と、しばらくたってから記憶が蘇ってきた。このようなケースは多い。私の判断が形になるのには歳月を要するのだ。長期的未来に関しては自信がなければ判断しないが、すぐに結果が出ないと、人は中々許してはくれない。その点、週刊誌の記事は、たとえその予測が当たらなかったとしても何ら批判されることもなく、責任を問われることもない。大体週刊誌というのは事件や出来事の主人公達に対して手厳しいが、自分たちの記事に対する評価は極めて甘い。だからこそ“占い師的な見出し”が可能なのだ。占い師的と言えば、いくつかの週刊誌で、鳩山総理がインド人占い師に“お伺いを立てている”という噂が報じられている。昔、アメリカのレーガン大統領が、星占い師のご託宣で月時を決めている…と評判になったことがある。元々古代は、王の側近が占いや呪術で国家予測を行ったケースは多く、中国の殷王朝、バビロニア王朝、マヤ王朝、日本の卑弥呼など…いずれも“占い国家・呪術国家”が形成されていた。したがって占い師を側近とすること自体は必ずしも不思議ではないが、自国のことを外国の占い師に訊くのは、国の“危機管理上”からも大いに問題がある。

一時期、緊張状態が和らいだかに見えた日本周辺も、近年に至ってまた暗雲がたちこみ始めている。そればかりでなく世界各国で、国家と大衆との間の信頼関係が崩れ始めている。ギリシャやタイがその典型だが、スペイン、イタリア、中国、韓国、日本、イギリス、アメリカなどあらゆる国や地域で問題がくすぶり始めている。いつ、ギリシャやタイと同じような問題が起きたとして不思議はないのだ。各国とも、国の威信ともいうべきものが失われつつある。

嘆いているのは、現世の人達ばかりではない。先ごろ、故・鳩山一郎の墓石にペンキが塗られる―という事件があった。許されざる行為であるが、運命学的には“墓石は死者の身体”であって、言って見れば“顔に泥を塗られた”のと同じなのだ。我々の先祖達も、この現状を“そのような想い”で見守っているのに違いない。

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