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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


金色のスタンプインキ


東北・北海道で最大の書籍数を誇る書店が入っているショッピングモールへ行った。初めて入ったので、どこに何が置かれてあるのか、よく判らない。大型店というのはどこでもそうだが、慣れると品物が豊富で大変良いのだが、初めてだと物を探すのに手間取る。各分野ごとに、もう少し大きく表示するとか、明確に書棚を分けるとかすれば探しやすいが、そうでないと判りづらい。それと書籍の場合、大型書店は各分野への案内人を1人や2人、本当は専属で置いておいた方が良い。大型店の場合は、店員に訊いても、その本が存在する場所を店員自体が中々把握できていないケースも多い。そういう専門の担当者がいれば、必ず、その書店は繁盛する。大体、小さな書店では置いていないような本を求める場合が多いのだから、勝手に探しなさいでは、このサービス全盛の時代にそぐわない。

ここはCDショップや文具店も併設していて、その点では探し物に大変都合が良い。CDショップも大型店であるため、昔のものや特殊なものまで扱っている。私は十数年ぶりにクラッシックの「ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第二番」(指揮=カラヤン・ピアノ=ワイセンベルグ)を買った。この曲の第一楽章は、私がまだ十代で一時的な引き篭もり状態にあったとき、よく聴いた曲だ。この曲に癒されたというより、人間の運命の光と影を教えられた―という方が正しい。歌謡曲やポップスにはない潜在意識に直接働きかけて来るものがクラシックにはある。特に、この曲はラフマニノフ自身が自信喪失から神経症に陥り、それを克服した直後の作品であるだけに魂を揺さぶる旋律が迫ってくるのだ。

文具店では、金色のスタンプインキを探したが見当たらなかった。これは私が占いの依頼者の手型を採取するときに使うもので、大型文具店でも滅多に見掛けない。他の手相家たちはどうしているのか知らないが、私はいつの頃からか手型を採取するとき、金色のスタンプインキを使うようになっていた。これにはいくつかの理由がある。まず、それほど掌を汚さなくても済む。これが第一の理由。そして拭き取りやすい。これが第二の理由。短時間で手型が取れる。これが第三の理由。実際、私は1分もかけずに手型を採取する。ただ、もし携帯電話の写真画像が精密なら、掌をカメラ撮影するというのも若い手相研究者なら有効かもしれない。ただ掌の細かな線は、写真の場合映りにくい。ところが、その金色のスタンプインキの難点は、すぐに金色の色が薄くなって明瞭に映らなくなってしまうことだ。だから買い替えが必要なのだが、メーカーに直接注文しないと購入できない場合が多い。いつの間にか面倒になって、最近は手型を採取せず、鑑定することも多くなった。今回の引越しでも、手型の多くは持ち運んだが、これだけは実際に私が鑑定した人達の貴重な記念手型のようなもので、資料として保存し続けることだろう。私が手相鑑定に自信を持つことが出来たのは、これらの手型資料のお陰だといって良い。本当はもっとちゃんとした形で、手型や顔写真やホロスコープや命式を一緒に、占い事項と共に記録・保存できると良いのだが、当分そういう状況は生まれそうにない。

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