11月, 2010年

「日本」が「JAPAN」として輝いていくために…

2010-11-26

どうも最近の世界における「日本」の地位や立場は不安定で何もかもが揺らぎ始めているように思える。島国である日本は、資源の乏しい日本は、世界の中で孤立することは出来ない。中国や韓国やロシヤなどの近隣諸国とも、アメリカなどの欧米諸国とも、手を携えなければ成長・発展することができない国なのだ。だからと言って、それらの国々の顔色ばかり窺っているようでは大和魂が泣く。「世界の“サムライ・JAPAN”」として領土を守る気概がないなら政治家を志す資格はない。民主党政権に代わって、どうも“サムライ”の脆さ、危うさばかりが目立つ。アメリカのオバマ大統領が「チェンジ」に失敗し、民主党の歴史的大敗を招いたように、日本でも政権の「チェンジ」は決して成功しているようには見えない。野党時代は批判をしていれば良かったが、政権を取ったからには“我が領土を守る”ことは第一の使命のはずだ。そして、次が“庶民の暮らしを守る”ことで、そのための経済対策も今一つ効果を上げていない。もっとひどいのは“円高対策”や“株価対策”で、実質的にはお手上げ状態でしかない。信念のかけらも見られなかった鳩山由紀夫氏に続いた菅直人氏も、自民党の大臣時代のような清廉さも迫力も見られず、ただただ我慢強くふるまっている“風見鶏”になり下がってしまった。そういう“色褪せた政治家”しか総理大臣に担ぎ出せないところに民主党の最大の弱点がある。

もっとも、現在の“政治不信”&“リーダー不在”は日本国に限ったことではなく、世界的な傾向ではある。スペインなど失業率が15%以上なのだから政治不信が起こって当然だし、イタリア首相のご乱用に比べれば、まだまだ日本の政治家など可愛いものだ。ぎりぎりのラインで世界相手の舵取りを託されたという点では、北朝鮮の後継者ほどに難しい舵取りでもない。今や世界が、荒れ狂う荒波の中で“船長不在の航海”を続けているようなものなのである。

日本の場合、海上保安庁からのビデオ画像流出や、警視庁からの秘密情報流出など危機管理の点からも“安心な暮らし”が脅かされつつある。税金垂れ流し事業の仕分け作業が進めば、国民に還元されるかのような幻想も今やだれも信じない。日本の経済は確実に細っていくばかりだ。どうすれば良いのか。

一つだけ救いは、近年、日本国内に中国本土をはじめとしてアジア圏からの観光客が急速に膨張しつつある点だ。タイ、台湾、韓国、インドネシア、香港、マレーシア、シンガポール、インド、ベトナム、フィリピンなど、日本から比較的近い地域からの観光客が増えて来ている。どうしてこれらの地域からの観光客が増え始めたかというと、一番の理由は経済的に豊かになって“富裕層”が増えてきたことだ。観光・日本のアピールや宣伝も功を奏してきたのだろう。日本食やMANGAの普及も大きい。アジア圏の書店へ行くと、日本の女性雑誌やファッション誌が並んでいてビックリすることもある。インドネシアでは、日本語が中学生の選択科目にあると言っていた。実際、日本語を習っているという少女たちに取り囲まれ、記念撮影に応じたこともあった。タイでは日本の居酒屋チェーンが大繁盛だそうだ。台湾では「メイドカフェ」もあった。香港のファッションビルでは日本のコスメやオシャレ用品が並んでいた。日本はアジア圏の富裕層にとって“羨望を抱かせる国”なのだ。これを利用しない手はない。そればかりではなく、私の暮らす北海道など“食べ物が美味しく”“雄大な景観に恵まれた地域”もある。“温泉”も日本のアピールすべき部分で、海外ではどんなに立派なホテルでも味わうことは出来ない。

ただ日本は、地域によっては日本語が解からないと自由に動けない欠点もある。ホテルや旅館も外国人を想定していないために対応不十分な面もある。私もマカオでは言葉が通じず困った。日本のガイドブックに表記されている店名を伝えても、地元の人であっても首を振る。要するに広東語の表記や発音でないと通じないのだ。例えば「カフェ・エナタ」と英語表記で示しても誰も分からない。言語で伝えてもポカンとしている。これが欧米なら、仮に発音がだめでも綴り表記を見せれば教えてくれるが、マカオは広東語表記でないと通じないのだ。逆のような現象が日本の地方都市や駅・車両や観光地域ではありそうな気がする。外国人観光客に対しての受け入れ態勢はまだまだ十分とは言えない。そういう点を改良し、観光地では5~6ヶ国語のパンフレットやガイドや通訳や食事対応を試みていくなら、もっともっとアジア圏の観光客を呼び込むことは可能な気がする。私は常々日本の公共施設や商業ビル内にあるトイレの清潔さ美しさは世界一であると思っている。飲食店における接客態度も日本は大いに誇って良い。そういう良い部分を広くアピールしていくことこそ、アジア圏の富裕層の来日をふやしていく大いなる秘訣だと思うのだ。国内消費の拡大は望み薄なのだから、外国人観光客の富裕層に任せた方が良い。「モノ作り日本」というかつての看板は引き摺り下ろされつつある。20年後、JAPAN観光だけが最大の“ウリ”として世界の中で輝いている「日本国」を見たいものだ。

天駆ける龍

2010-11-06

マカオで“三つの龍”に出逢った。

その一つは私が宿泊したグランドリスボアのロビーでガラスケース内に鎮座していた“3メートルほどの黄金の龍”であった。このホテルは、同じ系列のリスボアホテル同様たくさんのお宝を展示している。マカオのホテルはカジノで潤っているせいか、どのホテルも豪勢な造りだが、特にこのホテルは外見も内装も華やかで贅沢な造りを感じさせる。したがって“黄金の龍”も、そういうホテルのロビーにあっては特別に目立つ存在とは言えない。ホテルの外観は“巨大な玉葱型” とでもいおうか、日本でならパチンコ屋以外に考えられない電飾が躍っている。実質的にはフロント部分が小さく宿泊客に対する対応もあまり親切とは言えない。ただ、部屋自体は間違いなく豪華で、落ち着いた色調で、広々としていて、ジャグジーも付いていて申し分ない。飲み物が無料なのも良い。これまでいろいろなホテルに泊まったが、あんなに部屋の扉が分厚いのを見たことが無い。5~6㎝の厚みがあるドアなのだ。もちろん重い。子供の力だと部屋を開けられないかもしれない。大きな声を出しても、室外に漏れる心配はない。殺人計画にはもってこいの“危険な部屋”なのだ。実は、このホテルの後で香港のインターコンチネンタル香港に泊まった。このホテルも香港を代表するホテルの一つだが、正直グランドリスボアに3泊した後では“豪華なホテル”とは感じられなかった。 “凡庸な古びたホテル”にさえ感じた。しかも、このホテルの方が1万円も高いのだ。もちろん、ジャグジーもなく、部屋も狭く、ベッドも小さく、冷蔵庫の飲み物は有料だ。プールからの景色も素晴らしいと書かれたガイドブックもあったが、これまた凡庸で特別お勧めは出来るほどのものではない。要するに湾岸に一番近く“眺望だけが売り”のホテルなのだ。出歩くのもやや不便で、そういう点でもグランドリスボアとは比べ物にならない。

出歩くといえば、マカオも香港もいたるところにホテルがあって、特にマカオではよくこれだけ多数のホテルが次々と建造されていて、共存していけるものだと感心させられた。それだけカジノが盛況であることの証拠とも言えるが、その7割方は中国本土からの客達のようだ。食事やカジノやショーの観覧の為にウィンマカオやMGMグランドホテルやグランドハイアットマカオにも行ったが、どのホテルも豪華で華やかで“お宝”が展示されている。いわゆる“写真映え”の良いホテルばかりなのだ。ウィンマカオの円形ロビーで行われている“吉祥樹”と“富貴龍”のショーは有名らしく、その時間になると続々とホテル外から人が集まって来る。何故なのか解からないが“吉祥樹”の方が超満員の人だかりだった。9万8千ともいわれる“黄金の葉”が付いた巨木が地下から競り上がって来るショーで、中国人達からは大きな歓声が上がり背中向きに小銭を投げ入れる人達が多い。“トレビの泉”を思い起こさせる光景だ。その30分後に今度は“富貴龍”のショーが行われる。こちらの方が日本人にとっては興味深く新鮮に映る。雷鳴が轟く中、地面が割れ、スモークの中から“黄金の龍”が競り上がって来るのだ。しかも龍の高さは8メートル以上に及び、赤い眼を光らせ、鼻から煙を吐き出し、天上に炎が揺らめき、無尽に乱舞し続ける。作り物とは思えない迫力なのだ。こちらの方が思わず手を合わせたくなる威容に満ちている。

これらのショーは、別に宿泊客でなくても共に無料で楽しむことが出来る。太っ腹なのだ。実はもっと太っ腹なのが、シティー・オブ・ドリームスの中で行われる「ドラゴンズ・トレジャー」というドーム内の天幕映像ショーだ。無料だが入場整理券を必要とするショーで、それだけ人気の呼びものなのだ。最初、私はあまり期待していなかった。実は特別なドームの中で行なうと思わなかったし、天幕映像と思わなかったし、長時間映像とも思わなかった。何しろ無料なのだ。もっと単純で子供っぽいものと想像していた。ところがこれが大違いだった。ハリウッドの最新技術を駆使しているだけに、その映像も、音楽も、光りも、正しく幻想的で丁度映画「アバター」から人類を取り除いたような構成とでも云おうか…。とにかく、天空を駆けまわる龍の動きの素早さはUFOの動きを追っているような錯覚すら覚える。今回の観光の中で最も感動を与えてくれたものとなった。

それにしても、マカオも香港も今回で3回目だが、それぞれが新しい観光の眼玉を用意し、発展中の勢いを感じさせた。特にマカオは中国本土からのカジノ収入が豊富なせいか、続々とハリウッド資本が投下されている。豪華なホテルの割に安く泊まれるのも魅力だ。我が“星龍”にも、マカオの爪の垢ほどの勢いがあれば、もう少し無料で“占いファン”を楽しませることが可能なのだが…。

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