8月, 2012年

神々はどこへ行った

2012-08-20

ここ1年余りの間、政府と民衆との乖離がますます進み、政府指導者が変わっても政治経済で揺れ続けている国が三つある。

その三つの国のことがたまたまニュースで今日、同時に扱われていた。その一つはギリシャであり、その一つはエジプトであり、その一つは我が国ジャパンだ。しかも、この三国とも共通していることがある。古代においては“八百万の神々”によって支配され繁栄をきわめていた国々だという点だ。それらの神々に支配されて、大いなる文明を築き経済的にも繁栄がもたらされ、その“神々の国”の血統をひく国民が今も暮らし続けている三国なのだ。ところが今、どの国からも“八百万の神々”は消えてしまったかのようである。古代から近代にかけ栄華を誇った三国は、神々から見放されてしまったかように混乱している。そうでなければ、このような事態が起こるはずがない。中でもギリシャは最悪で、ユーロ圏に残ることは決まったが国家はすでに破産状態で「国」としての存続自体が危ぶまれるほどだ。新しい首相は就任早々手術入院して首脳会議を欠席したし、次期財務相は高熱を発して病気入院し早くも職務自体を辞退してしまった。エジプトにしても同様で、ムバラク政権打倒でいったん決着がついたかに見えたが、民衆の不満はくすぶり続けていて動乱収まらず、接戦の末に新しい大統領の座は決まったがイスラム教主体の政党の舵取りいかんでは再び民衆が暴徒化する可能性もある。

さて我が日本国はどうなのだろう。今や政府と民衆との乖離は決定的であり、どの党が政権を取ろうが、だれが首相になろうが、冷え切った経済を活性化する手立てを打てる者は見当たらないかのようでさえある。政権与党となった民主党は鳩山→菅→野田と首相が変わったが、日本の領海・領土は徐々に侵略されつつあり、公約は何一つ果たしていない。消費税に至っては同じ党から57名の反対票が投じられ、完全に分裂状態だ。いみじくも私は、民主党が与党となった時、あのロゴマークだけは風水的に改めた方が良い、と警告した。今春の雑誌インタビューでも「あのロゴマークを使い続ける限り分裂するだろう」と再度、警鐘を鳴らした。もちろん私のような無名に近い占い師が騒いだところで変更されるはずもなく、このような状態がやって来るのは当然ともいえた。

実質的な税金の一つである国民健康保険料を私は年間70万以上も支払わされている。どうしてこんなに高くなるのか、納得がいかず、以前担当者の方に訊きに行ったが、実に冷たい対応で言葉は丁重だが「当たり前なんだよ」と云う態度がありありと出ていた。「申し訳ないのですが現行制度ではそうせざるを得ないのです」というような対応が少しでも垣間見られたなら、私はもっと快く引き下がることが出来ただろう。高額の保険料を少ない所得の中から収めながら、何故、当たり前なんだよ、というような横柄な態度で蹴散らされなければならないのか。札幌は全国的にも保険料の高い地域らしいが、個人経営で細々と仕事をしている者に対して種々の税金を総合すると高比率の金額が徴収される。それでもどこにも訴えようがない。

結局、日本の経済全体の底上げがなされなければ、日本という国はますます借金大国となり、民衆が徐々にじり貧になっていく構造にいつの間にか政治家や官僚達にされてしまったのだ。消費税を上げるのも良いが、先ずは経済全体の底上げを可能にする政策を次々に打ち出していかないと世界からも取り残されてしまうことに早く気付いて欲しい。

もっとも、日本の政治は期待できないが、民間企業はそのことにいち早く気付いて種々な対策を打ち出し始めている。その点だけが日本の救いなのだ。もう一つ期待出来ることは漫画・アニメの世界的普及によって日本語が急速にメジャーな言語に変わりつつあることだ。これ等もっと政府が後押しをして世界に浸透させるべきだ。漫画の良いところは単に日本語の普及だけでなく、日本人の考え方、生活の在り方、文化の独自性も丸ごと普及できるところだ。しかも、子供時代に無理なく覚えるので“日本人的な感覚”が育ち易い。漫画から入って日本に来ている人達は、単に言葉が上手いだけでなく、日本文化や日本人への理解力が元々備わっているのでたやすく日本社会に溶け込むことが出来る。この点が大きい。

古代世界で“八百万の神々”が文化と経済の繁栄をもたらし、世界をリードしてきた国々が、今、一様に苦しんでいる。もちろん、実際には三国だけでなく先進国と呼ばれている国々も同様に問題を抱えている。けれども偶然かもしれないが、同じ日に三国の問題が浮き彫りにされ、ニュース番組の多くが無意識に並べて扱った。共通しているのは何だろう。もしかすると古代の“八百万の神々”をないがしろにしてきたツケが廻って来ていることへの無言の警告なのかもしれない。

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