11月, 2012年

松井秀喜と松坂大輔…二人の光と影

2012-11-16

日本のプロ野球ではクライマックス・シリーズが山場を迎えているが、アメリカ大リーグでは二人の日本人選手が苦悶している。

レッドソックスとの契約が切れる松坂大輔と、レイズから戦力外通告を受け進路を決めていない松井秀喜だ。二人とも一時的にはアメリカでもヒーローとなって活躍したが、怪我をして戦線を離脱して以降、別人のように本来の力を失ってしまった。その結果として日本よりも数字に厳しいアメリカでは事情などお構いなく、使い物にならない者は切り捨てられていく。或る意味で当然と言えば当然なのだが、仕事中の怪我であっても容赦はしない。それがアメリカだ。もっとも、鳴り物入りで大リーグに入り、巨額の報酬を受けたことは誰でも知っている。リスクには当然甘んじなければならない。

二人よりも先にアメリカへと渡り、数々の記録を打ち立て、全盛期の力はなくなっても今年シーズン中にヤンキースに移籍しベテランらしい活躍をしているイチローとの違いが際立つ。もっとも、イチローにしても実際にはマリナーズのチーム内では“浮いた存在”であったらしい。つまり、松井や松坂など近年、日本人選手の不振が目立つ大リーグでは若干イチローもそのとばっちりを受けていた節さえあるのだ。イチロー自身にしても明らかに最近は昔のような打率は稼げない。元々パワーヒッターではないから、塁に出る回数が減ればイチローの働きは半減してしまう。ヤンキースに移籍した後も、1番打者でなく、8番打者として登場するのは致し方ないことなのだ。

そういう厳しい世界である大リーグで、長期間活躍した日本人選手は野茂とイチローしかいない。日本よりも試合数が込み入っていて、各地への移動距離が長い大リーグは体調管理が難しいのだ。言葉の問題もあり、性格的に“日本人的繊細さ”を持っている選手はアメリカ社会そのものに溶け込むのが難しい。野球能力それ自体より、アメリカ生活への適応能力が重要かもしれないのだ。

結局、松井も松坂も、そういう部分において日本人的すぎたのかもしれない。プロスポーツマンであるから、一般の方に比べれば図太い神経を持っているはずだが、元々二人とも少年の頃から“別格の野球少年”で、あまり野球で苦労をしたことが無かったはずだ。二人が甲子園に出て来た時、連日のようにスポーツ新聞は二人のヒーローを追っていた。二人とも群を抜いて人気があった。高校生なのに超有名人であった。常に周りにはファンがいて、指導者達も大切に扱った。日本球界の宝だったからだ。プロに入ってもそれは変らなかった。すぐに頭角を現した彼らは最初から主力メンバーのようであった。ここでも彼らは苦労をしていなかった。

大リーグに移籍する時にも、それは同じだった。二人とも特別待遇で大リーグに迎え入れられた。巨額のマネーが本人だけでなく球団にも渡った。何十億という契約金・年俸が彼らを待っていた。松井は4年で62億、松坂は6年で65億―と騒がれた。そして、松井は昨年から、松坂は今年迄で契約が切れる。戦力外となった松井はまだ進路を決めていない。もしかしたら決めているかもしれないが、まだ発表はしていない。一方、松坂の方は報道によると奥さんや子供がアメリカを離れたくないということで身動きが出来ないらしい。

二人とも手術後の影響もあって、もはや本来の力は発揮できそうにない。野球だけでなく、スポーツ選手は怪我をして回復しても、本来の力を取り戻すことが難しい例が多い。特に占い師である私は“方位作用”というものを考える。アメリカは日本から見て「東方位」で、事故・怪我に脆い方位なのだ。大きな怪我・事故・手術をすると完全回復するのが大変に難しい。方位作用から怪我をしている場合、社会的トラブルも発生しやすいからだ。いっそのこと日本に帰れば、すぐではないが能力を回復していく可能性は高い。そういう意味では大きな怪我をしなかったから、イチローは長続きしたのだとも言える。

野球でなくても日本人がアメリカで活躍しようとした場合、怪我や事故だけは要注意なのだと知って欲しい。また学校に関する履歴トラブル、車、楽器、パソコン関係のトラブルも要注意と言える。逆に、これらに関してスイスイと物事が運ぶ場合は、アメリカ進出が好都合に運ぶことを予感させるサインだと考えて良い。アメリカは能力が買われる場合は実力以上に評価される不思議な国なのだ。

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.