1月, 2018年

「引きこもり」が世界を動かす

2018-01-07

政府が2018年度予算として「引きこもり」の調査費2000万円を組み込んだ。「引きこもり」の調査は2010年にも、2015年にも行っているが、今回の場合、これまでの調査で漏れている“40~59歳の人達”を対象としている点が注目すべきだ。通常の観念では「引きこもり」とは認定しにくい年齢だ。一般的な言い方をすれば“働き盛りの年齢”ということになる。けれども、いったん社会の歯車から外れてしまうと、なかなかもう一度そこに組み込まれていくことは難しい。今回の調査対象となる人達の多くが「引きこもり」となって“長い”人達のようだ。過去の調査から“子供”や“若者”に該当しない、つまり前回までの調査対象だった“15~39歳”を超えている人たちが多数存在していることが浮かび上がった。それを象徴するのが“80代の親”と“50代の子供”が同居する「8050型」と呼ばれる“親子の組み合わせ”で、社会との接点が少なく、孤立していくケースがほとんどであるらしい。確かに50歳を超えてしまうと、別に“引きこもり”ではなくても、リストラになって職を失った場合、新たな仕事を見つけ出すのは容易ではない。ましてや長期“引きこもり”で外界との接触が乏しい場合、50を過ぎて“新たな人生”を歩みだすのは至難の業となる。余程、本人が「生まれ変わろう」という意識を持たないと、世間の荒波に飛び出していくことは難しい。けれども、この一歩手前「7040型」なら、まだまだ“脱出の道”は残されている。大体、運命学的な観点から言えば、先天的に“引きこもりやすい要素”を持つ人達は100人に2~3人はいるもので、人生の“一時期だけ引きこもる可能性”の人を合わせると、100人のうち15人くらいが該当する。決して少ない数字ではない。私なども十代半ばに1年半ほど“引きこもっていた時期”がある。問題は、いかにそこから脱出するか、早目に脱出するか、社会や世間への“意識・意欲”を失わないか…に掛かっている。奇妙なことに、“世の中”や“社会”というものに対しての関心や興味が無くならない人は、必ず“通常の社会”や“通常の仕事”に復帰できるものである。社会・世間に無関心となり、自分は“別世界に居る”という意識が強まると「引きこもり」は長引く。そういう風に出来ているのだ。けれども世界的な発見とか発明とか変革とかは“引きこもり”の中で生み出されたものが多い。“ネット社会”の到来によって、“組織”というものの苦手な人が多い“引きこもりの人達”にとって、今はさまざまなチャンスが転がっている。

“性器ピアス”が認知症や薬物依存を救う

2018-01-06

女優・真屋順子氏が亡くなり、その関連で「高部知子」という名が“関連ワード”で出てきた。同じ“欽どこファミリー”の長女役として人気を得た女優である。その後「積木くずし」にも出演し不良役を演じたが、役柄そのままの“ベッド写真”が流出、マスコミや世間から猛バッシングを受けた。すぐに芸能界を引退、高校卒業と同時に結婚、コンビニ店などを経営したが、やがて離婚、また結婚と変化を重ねた。1999年には週刊誌上で“性器ピアス写真”を公開、新たな“愛のカタチ”として話題をさらった。その後、慶応大学の哲学科、福祉大学、浄土宗教師などの学問や資格取得に方向転換、現在は精神保健福祉士として薬物依存者や認知症患者の心のケアを行うため全国を飛び回っている。その姿は、かつての“欽どこ長女”的でもなく、“にゃんにゃん写真”的でもなく、“積木くずし”的でもなく、“性器ピアス”的でもなく…言ってみれば、ごく普通の“世話好きな優しいオバサン”風であり、この人が現在の自分の“役割”に生きがいを感じていることが滲み出ている。しかも、それは“自らの体験”があったればこその“役割”なのだ。本当は“封印したい過去”が根っこにある場合も多い。それでも、或る種の衝動に導かれながら自らの世界を探り当て、背中を押されるように自らの職業や役割を“切り開いて”行く人がいる。自らの体験から出て来た“使命感”や“役割”のことを、運命学的には「課業」と呼ぶ。この「課業」は多くの場合、自らの“人生の後半生”を捧げるような形で打ち込むようになるケースが多く、いつの間にか“そこに辿り着いている”のが特徴だ。時に、自らの「課業」を感じながらも、あえてそれに“背を向けて”生きようとする人もいる。そこで運命は二つに分かれる。逃げれば逃げるほど追いかけられる人と、方向性を見失って死ぬまで“彷徨い続ける”人である。

3万円はムリ、2万7千円近くは可能!

2018-01-05

毎年1月4日から日本の“株式市場”はスタートする。その初日「大発会」は日経平均が741円も値上がりして取引を終えた。なかなか超えられなかった2万3000円の壁をアッサリと通過したのだ。昨年末から、マネックス証券だけは“強気見通し”を発表していて、今年の日経平均の高値を“3万円”に設定している。昨年末が2万2764円だから、一年間に“7200円以上値上がりする”と見ているわけだ。この数字が、いかに“強気”であるかは、10年前の株価を思い出せば解かる。実は2008年10月に日経平均は“6995円”まで下がったことがあるのだ。したがって昨年末の日経平均というのは、その10年前から比べると3倍以上の高値に達していることになる。もし、今年中にマネックス証券の見通し通りに“3万円”まで達するなら、一挙に4倍以上まで達してしまうことになる。さすがに他の証券会社はそこまで強気にはなれず、2万4000円~2万6千円を設定しているところが多い。ところがフタを開けてみれば初日だけで700円以上も値上がりした。おそらく今日も値上がりするだろう。“世界景気に連動する”日本株は、アメリカやヨーロッパの株が値上がりすれば必然的に上がるように出来ている。もっとも、株価というのは日々変動するもので、値上がりし続ける…という保証はない。“急騰”は“急落”を呼びやすいもので、株を購入したことのある人ならだれもが経験している。だからこそ、バブル期に多くの人が天国から地獄を見たので、その経験を持つ日本人は中々楽観的にはなれない。私の占い上では、今年の日経平均は“3万円”まではさすがに無理なのだが、“2万6千500円~2万7千円”の間くらいまでであれば上昇していく可能性がある。それも、どちらかというと夏までで、それ以降まで持ちこたえられる保証はない。むしろ、天井を付けたら急降下という可能性さえある。したがって投資方法として初心者に良いのは1月に購入し、6月前後で日経平均2万6千円台後半まで来たなら“売る”という姿勢で挑むのが一番無難であると思う。もっとも、これは私の“占い上からの見通し”であり、保証は出来ない。アメリカの「ダウ」の出来高が極端に減りだしたら“急落する”と憶えておいて欲しい。

「10万円札」&「電子通貨」&「仮想通貨」

2018-01-03

「日本」という国はおかしな国で「電子通貨(カード)」による支払はなかなか進んでいないのだが「仮想通貨(ビットコイン等)」の参入者は“世界一の国”なのだ。つまり本当は「現金紙幣」しか信用していないのに、それでいながら「仮想通貨」という“実体のない”お金は流通している“おもしろい国”ということになる。確かに、お店でカード出して支払っている人って、あまり見掛けない。まあ、何十万もする高額品を買う時はさすがにカードで支払っているようだが…。これがスウェーデンだと日用品でもカード使用で、現金を持ち歩くこと自体が極端に減っているという。実は国際的には「レスキャッシュ社会」への移行を進めているらしく、つまりは“現金を無くしていく”方向へと舵を切っているのだという。それはマネーロンダリングとか、偽札とか、税金逃れとかを考える“悪い奴ら”を防ぐのが一番の目的なのだそうだ。そこで、日本でも「1万円札」や「5千円札」を無くしてしまおうという“動き”が一部ではあるらしい。大きいお金をなくすことで、ごく自然に“カード支払い=電子通貨”へと切り替えようというのだ。インドで行った“1000ルピー札”の廃止と同じようなやり方だ。そうすると嫌でも“タンス預金”は廃止される。シンガポールでも「1万シンガポールドル札(83万円)」は廃止された。ヨーロッパでは「500ユーロ札(7万円)」が実質廃止、アメリカでも「100ドル札」が実質廃止の状態になっているらしい。ロシアではプーチン大統領が「仮想通貨」としての“ルーブルの発行”を真剣に検討しているらしい。ベネズエラでも「仮想通貨ペトロ」の発行を準備しているらしい。「仮想通貨」の流通を何よりも喜んでいるのは北朝鮮で、実際、既に大量の仮想通貨を所有しつつあるとの情報もある。早い話が“ヤバイ国”ほど、仮想通貨を上手く活用しようとしているようで、本来は“悪い奴ら”を防ぐ目的で「レスキャッシュ社会」を目指していたはずなのだが、実際には“逆方向”へと向かっているような…。だから私には「仮想通貨」を作り出したり「1万円札」を無くしたりするより、かえってオリンピックに合わせ新「10万円札」を発行した方が、はるかに日本の“インフレ”や“消費行動”に繋がりそうな気がしてならないのだが…。

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