2月, 2020年

「007」は戦わずして退散した

2020-02-18

4月に公開が予定されている「007」の新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は主演ダニエル・クレイグ最終作品として注目を集めている。彼は歴代の“ジェームズ・ボンド役”の中でもっとも笑顔が少ない。けれども、それが“本物のスパイ”を想起させるようなところがあって、さらにスタントマンを使わず演じる体当たりアクションも好評で、おまけにロシアのプーチン大統領に“似た容姿や雰囲気”の持ち主でもあり、これらが合わさって低迷しかけていた「007」人気を蘇らせたともいえる。ところが、その彼をしても「闘い」を挑めない国があった。現在の中国だ。現代の映画産業にとって、中国の巨大市場を席巻することは、世界を制することにつながる。そこで近年のハリウッド映画は、中国市場を意識しながら映画製作をしているとも言われる。今回も4月に中国の北京を筆頭として主要メンバーの舞台挨拶も兼ねて「007」プレミア上映を行う予定であった。ところが、ここにきて「映画館」は新型ウイルスにとって“もっとも危険な場所”に変わった。現在、中国の多くの映画館は一時的に閉館している。そういう状況であるから、とてもプレミア上映で中国各地を回ることなど出来ない。こうして早々に中止が発表されたのだ。これは、しかし「007」だけの問題ではない。あらゆる映画館が“危険な空間”となっている。もっと危険なのは“コンサート会場”だろう。多くの会場では立ち上がって声を出しながら、手ぶり身振りを加えながら、応援するような形で舞台と“一体化”することが当たり前となっている。けれども、それは見ず知らずの“他人と接触する”典型的な形でもある。このように考えると、多くの人達が無秩序に集まる空間は、どこでも新型ウイルスのような危険物が飛び交う空間となる。神経過敏な人達が多い日本人の場合、そういうニュースが多くなると「映画館」とか「体育館」とか「コンサート会場」とか「演芸場」とか「ライブ会場」など、あらゆる場所がNGとなってしまう。これらが本格化してしまうと芸能界全体が危機に陥る。いや温泉街とか観光地とか“人が集まるところ”はどこだって危険となりかねない。もう少し、この種のニュースを“過大に報道し過ぎない”努力をしていかないと、日本国の経済全体まで大きく落ち込んでいく。

「手相」が変化する時

2020-02-17

昔の手相の本には「三大線は一生不変」などと書いてあるものもあるが、もちろんウソだ。三大線であろうと、運命線であろうと、結婚線であろうと、手相は刻々と変化している。ただ、それが大きいか、小さいか、それだけの違いにすぎない。大きい人は「別人か」と思われるほどに大きく変化する。考えてみれば当然のことで、丁度、人相がその人によっては「別人か」と思うほどの変化を遂げていく人と、幼い頃のまま生涯あまり変わらないような印象の人がいる如くである。手相も、そういう点では「人相と同じなのだ」と思えば良い。手相が大きく変化していく人たちには、或る種の共通性がある。それだけ人生というか、運命というか、そういうものに変化が表れていく。手相が変化していくのに、生活が何も変わらない、などということはない。もちろん、良く変わる場合もあれば、悪く変わる場合もある。石川啄木の歌に「働けど働けどなお我が暮らし楽にならざりじっと手を観る」(記憶で書いているので、この通りだったか、あまり自信はないが…)という歌があったが、別に啄木は手相の信望者だったわけではない。ただ己の“ふがいなさ”のようなものの象徴として「手のひら」を題材としたに違いない。そういう風に、われわれは誰でも“自分の手”というものと“人生”というものを無意識に結び付けて観ている。その掌に、文字通り「人生」は刻まれていく。そう「刻まれている」ではなくて「刻まれていく」のが正しいのだ。だから、ときどき“修正”される。刻まれ直すのだ。もちろん、無意識にだ。けれども、それは今何かが“動こうとしている”直前に、もっとも大きく刻まれ直す。奇妙なことには、たいていの場合、それは数ヶ月くらい前から“修正作業”が行われ始める。もっとも、急な変化の場合には、一週間くらいの間に驚くほどの“刻み直し作業”を完了してしまう。通常は数ヶ月から一二年かけて“徐々に刻み直して”いく。だから本人も気付かないのだ。つまり、普通は“運命を変える”には、数年の歳月は要するのだ。けれども、時としてあっという間に変化させてしまうこともある。あっという間の早業なので、そういう時には本人にも“変化している”という実感を持つ。これは別に“手相が変わる”と気付くわけではない。けれども、何んとなく“自分が変わっていく”とは感じるものなのだ。もちろん、顔立ちにも変化が現れる。そういう時に敏感な人であれば自分自身の掌の変化にも、自らの眼て立ち会うことになる。

「入学」「就職」「転勤」の方位吉凶

2020-02-16

昨年もそうだったが、今年はより以上に「引っ越し難民」が出そうなほど3月4月に引っ越しが集中するらしい。ただ今年は業者間での“提携・協力”が呼びかけられていて、その点では多少緩和するのでは…という予測もある。この時期に引っ越しが集中するのは、当然のことながら「入学」「就職」「転勤」が重なるからである。それ以外の引っ越しはおのずと手控えられる。もうすでに引っ越し先が決まっている人なら、少し早めに引っ越してしまうという“手”もある。特に「東」「西」「南」方位への引っ越しであれば…。どうしてかというと、これらの方位は今年の方位盤では「気学」の方位盤でも「奇門遁甲」の方位盤でも、あまり“良い方位”として示されていないからだ。しかも今年の場合、2020年の“年盤”と3月の“月盤”と、主要な部分が重なってしまう。つまり方位作用が3月5日~4月3日迄の間に引っ越した人達は強烈に働きやすい。もちろん好い場合にも強力に作用する。だから、幸運な方位の場合は3月の引っ越しはおススメなのだ。けれども凶運の場合は、それでなくても引っ越し業者から“雑に扱われやすい時期”なので、しかも料金的にも高いので、より“凶運”が身に染みることになる。特に、入学で「東方位」に向かおうとしている場合、就職で「南方位」に向かおうとしている場合、さらに転勤で「西方位」に向かおうとしている場合、より顕著に“凶作用”を受けやすい。だから、もしも可能であれば今月中とか遅くとも3月4日までに引っ越してしまった方が良い。方位の作用というのは、実は引っ越す日にちはあまり関係がない。厳密に言えば関係があるのだが、十日後には消えてしまうので、考慮しなくても良いということだ。“月盤”の作用は9か月間続く。したがって、引っ越し先での最初の一年に大きく作用する。その後になって“年盤”だけが作用し続ける。つまり、最初の9か月間は“月盤”と“年盤”のダブルで“凶方パンチ”を受けることになる。だから、可能ならば早めの出発が良いのだ。東方位の凶作用は、特に交通事故とか、ネット障害とかで現れやすい。南方位の凶作用は、愛の別れとか、目上との衝突で現れやすい。西方位の凶作用は、飲食生活上の問題とか、金銭面の浪費とかで現れやすい。まあ3月移動が覆せない人は、それらの事柄には特に要注意で新たな生活をスタートすることだ。

中国「65000人」アメリカ「3000万人」の恐怖

2020-02-15

われわれ日本人はこと健康に関しては極めて過敏に反応する民族である。だから、連日「新型肺炎」のことが報道される。それもトップニュースとしてだ。ところが、現在3000万人もが感染していて、死者も12000人以上が出ているというのに、あまり大きな報道がないのがアメリカのインフルエンザについてだ。何しろ、自国のことなのに、なぜかアメリカではどのマスコミもほとんどそれを扱わない。別に、隠しているというわけでもない。要するに“普通の病気”という認識を持っていて、治療法も確立されているということで「ニュース」という捉え方をしていないように見える。だから、中国の「新型肺炎」に関しては日本ほどではなくても、連日報道している。われわれからすると奇妙なのだが、それが“ニュース”なのか“日常の出来事”なのかの違いなのだろう。ともかく、今年のアメリカは「インフルエンザ大国」なのだ。実質的には昨年11月から目立ち始め、今年1月後半になって急速に広がりだした。そういう意味では中国の“新型肺炎”の広がりと、どこか似ている。つまり、私がほんとうに言いたいのは、もしかすると「中国」の次に「アメリカ」が来るかもしれない、ということだ。私が前から言っている今年の特徴である「防ぎようのない自然災害」の連鎖だ。実はアメリカのインフルエンザの流行は“始まったばかり”かもしれないのだ。もし、そうなら、これからが本番で今はほとんど“無視”状態のアメリカのマスコミだが、やがて無視など出来ない状態へと“猛威を振るう”可能性があるのではないか。治療法が確立されていると言っても、12000人以上もの死者が出ていたのでは、悠長に構えてなどいられない。日本人も、今後アメリカに渡航・滞在する人は要注意なのだ。もっとも、そういう状態であっても、アメリカではマスクをしている人はごくごく少ない。多分、もっと流行してもしないはずだ。だから広がる時には一気に広がる。ただ中国の「新型肺炎」のような“強い感染力”ではない分だけ救いだ。なんと中国では既に医療関係者が1700人超もが感染してしまった。医学知識もあり、十分に注意しながら患者に接していたはずの人達である。それでも感染してしまうのだ。コロナウイルスの威力は凄まじい。さいわい、こういう時には日本人の注意深さや潔癖さが役立つ。国内の感染者に対して過剰な報道があるが、中国やアメリカに比べて、その数たるや微々たるものなのだ。両大国が、どちらも“自滅していかないよう”祈るばかりである。

成功の「自信」乏しく「運7割」の日本人

2020-02-14

ときどき世界的な意識調査というものが行われている。そういう時の日本人は、どの調査でもなかなか個性的というか、他国と違っている部分が多いのが特徴だ。今回の「仕事」に対しての意識調査でも、それはハッキリと表れた。22か国の18歳~65歳まで3万人に対しての調査結果だ。それによると、日本人は参加国中でもっとも、自分の仕事を遂行していく自信の度合が低かった。「100点」を基準点とする方式なのだが、インド人が121点、インドネシア人が117点、中国人が116点なのに対して、徐々に点数が低くなって、スペイン人は90点、イタリア人は87点、フランス人は85点、そして最下位が日本人の80点なのだ。トップのインド人と比べると40点も差があるではないか。何んと、自己評価が低い民族であることか。もちろん、これは慎重で自分に厳しい日本人の性質的な影響が大きいのかもしれない。或いは、仕事に対する“完成度の捉え方”の微妙な違いが反映している可能性もある。もう一つ、日本人の特徴が大きく表れたものとして、成功するために“重要なこと”として「一生懸命働く」が72%のトップで、これに関しては他国も同様である。その次に日本人は「幸運」を66%の人が掲げているのだ。他の国では「幸運」を掲げた人の比率が極めて低い。「変化の適応していく」80%とか「良い人脈に恵まれる」76%とかの比率が高い。日本人ではそういう概念が乏しい。つまり、一生懸命働いても、運がなければ、或いは乏しければ、成功できないのではないか、というのが日本人の大方なのだ。もしかすると、実際に、そういう社会構造的な部分が大きいということかもしれない。確かに、世の中にはすいすいと成功・出世していく人物もいれば、才能は有るのになかなか世に出られない人もいる。おそらく、そういう部分は他の国でもあるはずなのだが、あまり意識せず生活しているということだろう。或いは、それもあるけれど、より“適応力”や“人脈”の方が大きいと見ているのか、いずれにせよ、日本人はもう少し自信をもって、運だけに頼らず仕事をした方が良いのかもしれない。

「過去への決別」で“生まれ変わる”方法⁉

2020-02-13

欧米では時々、とてつもなく巨乳の女性達を扱っている雑誌を見掛ける。それも、明らかに不自然で、明らかに“人工的な巨乳”の女性達が登場する。日本の男性達なら、多分、引いてしまうような“巨大すぎる胸”だ。けれども、欧米女性には時々そういう胸に自ら憧れ、自ら挑んでいこうとする女性達がいる。アメリカのミシガン州に暮らすフォクシー・メナジェリー氏(42歳)もそうだし、ロンドンに暮らすニッキー・ヴァレンティ―ナ・ローズ氏(26歳)もそうである。両者ともに6年前から胸の整形を繰り返し、現在は“巨大なる胸”を手に入れている。しかも、ふたりとも、昔の自分を嫌って「生まれ変わりたい」という意識の下、自ら胸を“巨大化”し続けていることが特徴だ。どのくらい大きいか、実は日本で通常、胸を大きくする場合、200㏄~250㏄サイズのシリコンを使うらしい。このくらいのサイズだと身体に負担が掛からないからだ。これが500㏄以上になると身体に負担が掛かって来るので、病院側としては奨めない。ところがである。現在、ヴァレンティ―ナ・ローズ氏の場合、現在3250㏄のインプラントが入っている。さらにフォクシー・メナジェリー氏の方は、現在6640㏄のインプラントが入っている。超巨大なのだ。もちろん、身体には支障が出始めている。けれども、ふたりとも、まだ完成形ではない。メナジェリー氏は自ら「すっかり中毒ね」と語っている。彼女の場合、6年前に夫と離婚し、過去への決別を誓った。その手段として選んだのが「巨乳手術」だった。昔は平凡でシャイで自分に自信が持てなかった。ところが“巨乳”に生まれ変わったことで、モデルの仕事が舞い込み、多くの未知なる人達と出逢い、写真を一緒に取ってほしいとせがまれ、何よりも自分に自信を持つことが出来るようになった。手術をするごとに「新しい自分」に出逢えるのだ。彼女の理想は「砂時計型の体形」である。そのため5月にはお尻も大きく変える。彼女たちに“限界”はない。いや、あるのだが、それに耳を傾けようとはしない。「美」とはかけ離れた巨大な胸を下にして、体が宙に浮いたような形ですやすやと眠る。

観光業の「傷が深い」周辺国の変化

2020-02-12

「札幌雪まつり」が閉幕したが、今年の観光客が昨年より70万人も減少したことが報告された。私もちょっとだけ“雪まつり”を見たが、確かに今年は歩きやすかった。いつもは逆方向に動くのは難しいのだが、今回は容易だったからだ。今年の“雪まつり”の場合、あまりにもタイミング悪く“コロナウイルス問題”が拡散して旅行そのものに規制が掛かった。中国をはじめとする海外からの観光客が一挙に減ったのは致し方がない。実は、観光業にとって問題なのは、中国からの観光客だけではない。昨年から韓国からの観光客も急速に減少している。加えて最近は、香港からの観光客も急速に減少している。それは香港自体の問題からで、政治情勢が不安定で海外旅行に出ていられる状況ではないからだ。したがって、今年の場合、中国本土、韓国、香港の“三つ(?)の国”からの観光客が急減しているのだ。特に北海道を好む周辺国の人々には何故か“お金持ち”が多い。お小遣いもたくさん使ってくれるのだが、その人たちが来ない。これは何も札幌だけの問題ではない。同じように春節客を当て込んでいた京都や浅草でも同様の“嘆き”が広がっている。つまり観光地にとっては、これら周辺国からの訪日客にはリピーターも多いので、他の観光客よりも痛手が大きいのだ。しかも、どの地域の問題も“短期間で終結する”気配が見えない。「日本」という国はヨーロッパなどと違って島国で、文字通り「外国」=「海外」なので、ついでに立ち寄る地域ではない。今年の場合は、クルーズ船の立ち寄りにも規制が掛かりそうで、オリンピックまでには何とか元に戻らせないと、せっかく開催したのに海外からのお客さんがいなかった…などという悲劇が起こらないとも限らない。本来であれば、海外からの観光客を呼ぶのに持って来いの“IR事業”が妙な下心を起こす政治家がいたことで“金まみれの事業”のようなイメージがついてしまった。せっかく好調に変わりつつあった“日本の観光業”の未来に「黄色信号」が点滅し始めている。

子供には「児」への予知能力がある

2020-02-11

世の中には“不思議なこと”が色々とある。その一つに、幼い子には「命」に関しての“予知能力”を発揮することがよくあることだ。例えば、トモカズ・ムカイ氏のツイートが話題になっている。彼の長女はその日保育園に行きたがらなかった。彼がどうしてなのか訊くと「赤ちゃん生まれるから病院に行きたい、ママに逢いに行く」というのだ。「え? 今日産まれるの?」予定日より一週間も早かった。「うん。よる」と即答する。どうしてなのか訊くと「赤ちゃんが今日って言ってたの」半信半疑だったが、その日、夜7時ころ無事に第三児は出生したそうだ。このツイートに大きく頷く人たちがいた。花音氏のツイートには長男を出産前に2度流産しているが、その長男が5歳の誕生日に突然「早くお腹に行きたかったのに、2回も戻されたんだよ。頑張ったのに戻りなさいって2回も言われたの。だから、やっと来れて嬉しかった」と呟いたらしい。また或る男性は、母親が車を運転中に当時3歳の自分の姉が、ふと天啓が降りたように「赤ちゃんが来る」と叫んだらしい。そこで母親が「男の子なの?女の子なの?」って訊いたら「男の子」と即答したらしい。幼い子供達が「産まれる前」の話をするとか、母親に「産まれて来る児」の話をすることは稀ではない。ここに掲げた話の中で、最も興味深いのは2度流産している女性の子供が「2回も戻された」と語っている部分だ。つまり、ここには出生時において「タマシイが宿る」過程が語られているような気がする。そのタマシイは、誰かに2回も戻された。その“誰か”とは誰なのだろう。「戻された」とは、どこに戻されたのだろう。しかも“頑張ったのに”戻されたのだ。この表現をどう解釈すれば良いのか。例えば胎児として母胎内に宿った時、その時にタマシイは“お腹”に行ったのか。そう考えれば「頑張ったのに戻された」のつじつまが合う。通常、流産は「死産」の形になるが、その母胎内から流産する直前に“タマシイの世界”に引き戻された…と考えれば、“頑張ったのに”の部分が理解できる。その過去を憶えていたなら「やっと来れて…」の部分もおかしくはない。「この世」に産まれ出ることを、改めて考えさせられる不思議な表現だ。

マンションと共存できるか「金色の鳥居」

2020-02-10

世の中の多くの人は「金運」というものには“目がない”ようだ。したがって「金運」を約束してくれる神社には人が集まる。そこで街の“有志”たちは考えた。「そうだ。鳥居を金ぴかにしてしまおう」こうして、有志達の寄付金で、その鳥居は金ぴかになった。そのかいあって、古びた小さな神社はまたたく間に有名になっていった。そして続々と観光客や参拝者が訪れるように変わった。人通りの乏しかった姉小路界隈に活気が戻った。ところが、神社の敷地は狭く、隣接してマンションがどんどん立ち始める。ほぼ並行して“金色の鳥居”はマスコミでしばしば取り上げられるようになった。特に“夜間の照明時の神社”はインスタ映えがする。なぜか、それに飛びついたのは中国人観光客だった。こうして、夜間になると何十メートルにもわたって行列が出来るようになった。多い時には200mだ。こうなると、もう、静かに“参拝”という雰囲気ではなくなる。うるさいだけでなく、ゴミ捨ても多くなった。路上駐車も目立つ。最初、賑わいを取り戻そうと“金ぴかに変わった鳥居”だったが、隣接しているマンションの住民にとっては夜の騒音で耳栓をしないと寝られぬ事態となってきた。夜間の拝観だけでも止めてもらうようには出来ないものか。神社側は“警備員を増やす”等の措置を講じることにした。ところで、この神社、本当に「金運」を約束してくれるのだろうか。「御金神社(みかねじんじゃ)」という名称は古来からのものである。ただ住宅街の一角の“狭い敷地内の神社”であるのには理由がある。元々この神社は“刀の製造に携わった者達”のため建てられた神社で「金山昆古神」が主神である。京都で唯一の“金属の守り神”だ。だから「御金神社」なのだ。確かに貨幣も金属と言えるが、お札は金属ではない。ところが、どういうわけか、ここの神社の“銀杏型絵馬”には「お蔭様で宝くじが当たりました」という報告“お礼”の内容が多い。そのせいか、ここで求めることが出来る「福財布」に入れておくと当るという“噂”が流れている。また金の銀杏が刷り込まれた御朱印が“金運を呼ぶ”という評判もある。隣接するマンション住人からすれば“金の亡者”にしか思えないマナーの良くない中国人観光客たちを、追い払って良いものかどうか“金の鳥居”は悩んでいる。

時代は年収28億の少年(8歳)を生み出した

2020-02-09

世の中というのは、一時的に危険な方向へ進んでいっても、やがてそれは自動的に“修正される”のが常である。ただその初期段階においては、どうしても“危ない状況”が生み出されてしまうことがある。YouTubeの「子供向け配信」に規制が掛かりつつある。アメリカやイギリスで、あまりにも子供向け動画の再生回数が上位を独占しやすい傾向を持っていることが問題視されているのだ。例えば8歳のユーチューバーであるライアン・カジ君の“おもちゃを紹介する動画”は大評判となり、なんと2年連続でユーチューバーとしての“稼ぎ頭”となってしまった。わずか8歳の少年だが、その広告収入は28億円を超えているのだ。これはどう考えたってよろしくない。彼自身のためにも良くないし、彼の動画に縋りつく広告主にも、その動画に洗脳されそうな子供達にも良くない。同じように自分目線で、子供が好む“ゲーム関連番組”を配信し始めた子供達が増えているらしい。莫大な広告収入を子供達の方が独占し始める可能性が出て来たのだ。それだけではなく、子供達に関しての個人情報の流出が生れる可能性も指摘され、その部分でも注意が促されている。そこで、今後は子供向け配信に関して、さまざまな規制の動きが本格化しようとしている。さて、ところ変わって日本の場合はどうなのだろう。日本では“憧れの職業”としてユーチューバーを揚げる子供達は多くなったが、まだまだ自分達から発信するところまではいっていないケースが多い。けれども「ユーチューバーアカデミー」が行っている“コンテンツ作り”に参加する子供達は急速に増え、関東だけで3000人を超す小学生が体験教室で受講している。ただ日本の場合は“金儲け”が目的ではなく、自分の“企画・作品”を世に送り出すという行為が目的で参加しているメンバーが多い。そういう意味では、日本の将来を担っているユーチューバーの多くは健全なのだ。一時期、子供達から“憧れの的”になっていた芸人たちは、ヤバイ金の問題が続いたことで、或る意味で子供達に“無言の戒め”となった。アイドル達もあまりに増え過ぎたことで自然淘汰され始めた今日、子供達は将来の「活躍すべき場」をどこに求めてさまよい続けるのだろうか。

プロは「肉体」より「精神」の強さが必要

2020-02-08

スペインの大会で「日本」の大坂なおみ選手は、ことのほか弱かった。ランキングで78位のサラ・ソリベストルモ選手に「0-6,3-6」のストレート負けした。彼女は途中で泣き出し、監督に励まされてかろうじて試合を続行した。確かに、1ゲームも取れず第1セットを落としたのは、泣きたいほどの衝撃だったに違いない。けれども、今の彼女はプロ選手である。もはや始めて脚光を浴びた「大坂なおみ」ではない。スポンサーを抱える広告塔でもある。私が、初めて彼女の名を取り上げた時、世間はほとんど誰一人知らないような無名の選手だったが、私は予感的に「この選手はスターになる」と思った。実際、それからあっという間に彼女はスターとなった。けれども、私は彼女がたどたどしい日本語を使い出した時から「これは危うい」と思い始めていた。私の予感とは裏腹に、そこから彼女は「日本人」として熱狂的な支持を受けることになる。彼女の中に“日本の血”が流れていることは間違いがないが、彼女はアメリカで育っている。本来は、肉体も精神も“アメリカ型”だった。日本の情緒性に磨きをかけると、アメリカで培われた“反骨精神”が失われてしまう。日本のファンは、どんな状態でも許してくれる。スポンサー企業も優しい。彼女のように、元々が情緒性豊かな人は、それを制御できる精神があれば、プロ選手として大スターになれる。けれども制御できないと、ガタガタと崩れていく。いくら調整不足とは言っても、78位の選手を相手に“1セットも取れない”というのは危険信号である。しかも、これまでにも時折見られたが、試合中にもかかわらず、涙を流したり、戦闘意欲を無くしてしまう。プロスポーツ選手にとって、あってはならない態度なのだ。情緒性が豊かなことは決して悪い事ではない。プロスポーツ選手で“人気者”となる人には、そういう人が多いのだ。けれども、それがあまりにも競技に反映してしまうと、勝利の女神が遠ざかっていく。観客が見守っているのは「戦場」だからだ。

どっちに転ぶかわからない“不思議な企業”

2020-02-07

昨日、メルカリが2019年7月~12月期の決算を発表した。売り上げは前年同期に対して38.7%増で過去最高329億円だが、最終赤字も過去最高の141億円と拡大していた。前年同期が44億円の赤字だったので、明らかに赤字幅が急拡大している。事業そのものは順調なのに、その宣伝費や新たな投資で損失を生じている。特に「メルペイ」への投資。アメリカ事業への投資が大きい。近年、こういった“事業形態”を行う新興企業が増えてきている。単純に考えると、せっかく事業そのものが順調なら、わざわざ新たな投資をして“赤字”を生み出す必要はないような気もするのだが、より大きな企業へ飛躍するために、あえて赤字覚悟で積極投資を続けていくのだ。その結果として実際に成功しているのが、アマゾンであり、ソフトバンクでもある。但し、それは予定道理いけば…という話で、実際には“より大きな企業”に飛躍できるかどうか、実際にはやって見なければ解からない。メルペイの場合、赤字決算が続いているので、最終的には株主たちがどこまで容認するか、という点に掛かっているような気もする。どんな企業でもそうだが、赤字企業は“応援してくれる人たち”がいなければ成り立たない。資金提供が必要だからだ。このまま赤字が拡大していって、ギブアップしてしまう可能性もある。逆に、投資事業が見事成功して、一気に“大黒字”に転換してしまうこともある。いったん、黒字化すると、こういう企業は強い。巨大企業へと、大きく飛躍する。それを願うから、株主や銀行も応援し続けるのだ。謂ってみれば、企業の方も、投資家の方も“賭けに出ている”と言えるかもしれない。元々事業には、堅実型の事業と、飛躍型の事業とがある。飛躍型の事業は、最初は“赤字覚悟”でスタートする場合が多い。予想通りに事業展開出来れば“大儲け”も期待できる。実際、若くして少人数で始めた企業で、あっという間に上場していく企業にはそういう企業が多い。けれども、その反対側には事業に失敗してはじき出されてしまった起業家たちも多い。どっちに転ぶのか、まだまだメリカリの場合は未知数に見える。

« Older Entries Newer Entries »